道路・交通最終更新日：2023.08.31 公開日：2023.08.31

東名高速、大井松田IC～清水IC間で9月4日からリニューアル工事！ 208日間の長期予定で大渋滞の可能性も！

NEXCO中日本は、東名高速道路大井松田IC～清水IC間（上下線）で、9月4日から2024年3月29日までリニューアル工事実施を発表。工事期間中の10月30日から11月10日では最大25kmの激しい渋滞が発生する見込みだ。工事概要や渋滞予測、迂回路について紹介する。

渋滞情報交通規制

文=原田磨由子

資料=NEXCO中日本

リニューアル工事はいつからいつまで？渋滞はどうなる？
208日間の工事はどう進む？
ETC車限定で迂回にともなう料金調整あり！

リニューアル工事はいつからいつまで？渋滞はどうなる？

NEXCO中日本の発表によると、東名高速の大井松田IC～清水IC間の上下線で、9月4日から208日間におよぶリニューアル工事が実施される。工事内容は滝沢川橋をはじめとした、老朽化した5つの橋のコンクリート床版を取り替える工事となる。工事期間中は車線数の減少により、大小さまざまな渋滞が予想されるため、NEXCO中日本では小田原厚木道路、中央道、新東名などへの迂回や出発時間の変更、公共交通機関の利用などを呼び掛けている。

ここからは、交通規制日時の確認や、注意すべき渋滞予測情報、迂回路について記載する。

【交通規制日時】

2023年9月4日（月）5時～2024年3月29日（金）24時までの208日間。

※2023年12月23日（土）0時～2024年1月9日（火）5時までの17日間は、リニューアル工事に伴う交通規制は実施されない。

【渋滞予測】

■上り線（東京方面）
朝の通勤時間帯を中心に、7時から19時まで愛鷹PA付近を先頭に最大10km、通過に1時間40分以上の渋滞が予想される。

■下り線（名古屋方面）
10月30日（月）から11月10日（金）までを中心に、22時から翌7時まで御殿場IC付近を先頭に最大15kmの激しい渋滞が発生、通過に2時間20分以上が予想される。また、15時から23時まで都夫良野トンネル付近を先頭に最大25km、通過に1時間30分以上の渋滞が予想される。

■一般道
2024年1月9日（火）から2月7日（水）までの富士川スマートIC～清水JCT間（上り線、東京方面）の夜間通行止め時、18時から21時まで国道1号（上り線、東京方面）の庵原交差点を先頭に最大2kmの渋滞が予想される。

208日間の工事はどう進む？

【交通規制区間】

まず、2023年9月4日5時から12月22日24時までの110日間で、東名大井松田IC～清水IC間で昼夜連続・ルート閉鎖、夜間2車線規制、昼夜連続・対面通行規制などが実施される。12月23日の0時～2024年1月9日5時までの17日間は、リニューアル工事に伴う交通規制は実施されない。その後、富士川スマートIC～清水JCT間の上り線（東京方面）で2024年1月9日～2月7日までの平日22夜間、高速道路本線の通行止めが行われる予定だ。

【工事内容】

・滝沢川橋、酒匂川橋、柏木第一橋、柳沢第二橋、清見寺橋（計5橋）の老朽化したコンクリート床版を新しい床版に取り替える工事。床版とは自動車などの荷重を受ける橋の床部分の部材のこと。

・富士川スマートIC～清水JCT間に位置する清見寺橋はトンネル連続区間であり、東海道新幹線の線路上を横架しているため、高速道路本線の夜間通行止めを行い、床版を取り替える。これはNEXCO中日本で初めての取組みとなる。

ETC車限定で迂回にともなう料金調整あり！

工事期間中の中央道では休日を中心に、下り線（名古屋方面）の相模湖IC付近を先頭とした渋滞が発生する。迂回する場合は平日日中が望ましい。また、中央道、国道1号、国道138号などの迂回路では工事による通行規制を行う場合があるほか、気象状況によっては迂回路で通行規制や通行止めとなる恐れもある。

工事期間中は所定の迂回ルートを走行した場合、工事区間を直通利用した場合の通行料金よりも高くならないよう調整される。また、ETC車限定で新東名、東富士五湖道路、一般道へ迂回に協力すると、料金調整も行われる。解説画像はギャラリーページにて用意したので該当する人は確認しよう。他にも、迂回した人に電子クーポンが進呈される「渋滞減らし隊キャンペーン」も始まるので、上手に利用したい。

東名では他にも3区間でリニューアル工事を行っているほか、2024年度以降も同区間でリニューアル工事が予定されている。老朽化が進む高速道路を将来も安全に利用するために必要な工事であることを理解し、できる限り協力したい。