新座~大泉学園~吉祥寺を直結! 新たな南北軸「補助第135号線」計画が進行中。新工区もついに事業化【いま気になる道路計画】
東京23区西部の練馬区内で、新座~大泉学園~吉祥寺を結ぶ新たな南北軸として、都市計画道路「補助第135号線」の整備が進められている。詳細や整備によるメリット、事業の進捗などを見ていこう。
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東京23区西部の貴重な「南北道路」
補助第135号線の概要
山手線の外側へ大きく広がる東京23区西部。人口が集中する生活密集地帯である一方、戦前・戦後の急速な都市化に対して道路ネットワークの整備が追いつかず、道路整備が十分とはいえない地域も多い。狭隘な道路が多く、東西・南北の主要な道路軸も不足しているため、交通の円滑化が課題となっている。
都内の都市計画道路の多くは、終戦直後に計画的に決定されたもので、23区西部にも多数の南北軸が設定されている。しかし、その多くが現在も未整備のままとなっている。
そうした南北道路の整備計画のなかでも、一部区間で事業が進められているのが「補助第135号線」だ。
補助第135号線は、練馬区大泉学園町から南へ延び、大泉学園駅や武蔵関駅の東側を経由し、武蔵野市との境界付近まで至る、約7kmの都市計画道路だ。
北側は新座市方面へ抜け、さらに朝霞市役所方面へとつながるが、現時点では補助第135号線に連続する都市計画道路は設定されていない。一方、南側は武蔵野市内で「吉祥寺通り」として整備されており、吉祥寺駅西側を通り、杏林大学病院前で東八道路に接続する南北方向の道路となっている。
環七通りや環八通りのような主要幹線道路に対し、補助第135号線は、その名のとおり「補助的な南北軸」としての役割を担うことになる。複雑に入り組んだ道路網を、整備された道路によって補完することで、交通の円滑化に加え、緊急車両の通行をスムーズにするなど、防災機能の強化も期待される。
全線が整備されれば、練馬区を南北に縦断する新たな道路軸が形成される。現在は南北方向にまとまった距離を移動できる道路が限られているため、こうした道路が整備されることで、さまざまな効果が期待できるだろう。
まだまだ未整備区間の多い現状
補助第135号線の概要
気になる整備状況を整理してみよう。
補助第135号線は、まだ「未完成道路」の区間が多く、全線整備までにはまだ時間がかかりそうだ。
特に、大泉学園駅~富士街道~新青梅街道~青梅街道(関町交番前)に至る約3km区間は、ほとんど道路整備が進んでいない状況だ。
それでも、各区間で少しずつ事業化に向けた準備が進められているほか、すでに事業が進行している区間もある。
●大泉学園町駅予定地周辺【事業中】
地下鉄「都営大江戸線」の延伸区間の終点駅として計画されている「大泉学園町駅(仮称)」が沿線に設置されることを見据え、周辺整備の一環として進められている事業だ。用地取得率はまだ4割ほどで、現時点では大きな動きは見られない。
●大泉学園駅北側【事業中】
駅北側の交差点付近を拡幅する事業で、電線類の地中化もあわせて進められている。2021年に事業化され、2028年の完成を目指している。
大泉学園駅~青梅街道の「断絶区間」今まさに進行中
補助第135号線の新青梅街道~青梅街道
●大泉学園駅南側地区【事業化優先区間】
大泉学園駅の南側に残る補助第135号線の未整備区間だ。東京都の「第五次事業化計画」では、新青梅街道(上石神井団地交差点)までが優先整備区間として位置づけられ、2040年度までの事業着手を目標としている。
そのうち、先行して事業化を目指しているのが、大泉学園駅南口~富士街道(ロイヤルホスト前)までの約1.2kmだ。2025~2026年度に現地測量が行われており、そこで作成された図面をもとに、測量設計や用地取得計画へと進む見込みだ。
2025年には、新道路によって分断される大泉第二中学校の敷地や校舎をどのように再構成するかについて、取組方針が策定されたばかりだ。現在、具体的な動きが進みつつある区間と言えるだろう。
●新青梅街道~青梅街道【事業化したばかり】
2025年10月に事業化された約920mの区間だ。ここでは西武新宿線と交差するが、同線では連続立体交差事業(井荻~西武柳沢)が2024年に事業化されている。これに合わせ、補助第135号線も事業化された。鉄道を高架化し、道路は地上を通る計画となっている。
2026年3月には地元説明会が開かれ、現況測量がスタートしている。今後、着工までの大きなポイントとなるのは、用地取得がスムーズに進むかどうかだろう。都内では、用地取得などをめぐって事業が長期間にわたって中断しているケースも少なくない。今後の進展が注目される。
このように、大泉学園駅~青梅街道が一本の道路でつながる約3kmのうち、7割にあたる区間で事業化に向けた動きが進んでおり、残る3割についても2037年度までの事業着手が目標とされている。
補助第135号線の整備が今後どこまで進むのか、引き続き注視していきたい。
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