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最終更新日:2018.11.15 公開日:2018.11.15

アストンマーティン初のSUV、DBXのプロトタイプを公開

 アストンマーティンは11月14日、同社初のSUVとして開発を進めていた新型モデルのプロトタイプを公開。車名を「DBX」に正式決定したことを発表した。

 このモデルの計画がはじめて公になったのは2015年のこと。当時、日産の副社長というポストから退き、アストンマーティンのCEOとして就任したばかりのアンディー・パーマー氏は、このSUVに加えてラグジュアリーEVサルーンの「ラゴンダ」を開発中であり、将来の生産台数を今の2倍、7000台を目標とすると公言していた。

 DBXの最初の開発の舞台として選ばれたのは、イギリス・ウェールズのラリーステージ。今後は極寒地の北極圏をはじめ、中東の砂漠、アルプスの峠、ドイツのアウトバーン、そしてニュルブルクリンク・ノルドシェライフェでの高速テストまで、世界中の最も厳しい環境下でテストを繰り返していくという。

 チーフエンジニアでありテストドライバーを務めるマット・ベッカー氏は「ドライブシミュレーター上と実走行時の性能比較で極めて近い数値が出ており、とても嬉しく思っている。あらゆる条件でテストを繰り返し、”ウイングバッジ”に相応しいドライビングエクスペリエンスを提供したい」とコメント。

 一方、DBXのデザインはチーフ・クリエイティブ・ディレクターのマイク・ライヒマンによるもので、フロント周りのデザインは新型ヴァンテージにかなり近い。カウンターをあてがならウェールズの森の中を颯爽と駆け抜けていく公開動画のワンシーンは、背が高くなったまさにそれ、といった印象だ。

 プロダクションモデルの発表は2019年第4四半期を予定し、生産は南ウェールズのセント・アサンに建設した新工場で行われる。アストンマーティンは同施設をゲイドンに続く第2の生産工場としてだけでなく、これからの100年を見据えた重要拠点と位置づけ、今後発表するEVもここで生産すると表明している。

 ポルシェ・カイエンの登場で火が付いたプレミアムブランドのSUV攻勢は、いつしかアストンマーティンにまで広がった。先ごろランボルギーニはウルスを、ロールス・ロイスはカリナンを発売し、いよいよ残すはフェラーリぐらいか。

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