クルマ好きが集まるフリマ市「カーサブカルマーケット」で、自分だけのお宝探ししない?――YOKOHAMA Car Sessionお気に入りのスポット巡り
SNSやカーミーティングイベントがなくても、クルマ好きな人と繋がりたい! 35歳以下のクルマ好きを代表して、YOKOHAMA Car Session(以下、YCS)がクルマ好きな仲間と出会える、お気に入りの場所を巡る企画。第2回目は神奈川県川崎市で開催される「カーサブカルマーケット」をご紹介!
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カーサブカルマーケットに行こう!
YCSメンバー3人のお気に入りの場所を紹介していく当企画。第2回目となる今回は、クルマ好きのための即売会「カーサブカルマーケット」を紹介しよう。
カーサブカルマーケットとは、ミニカーやカタログ類をはじめとする、クルマにまつわるアイテムを扱うフリーマーケットだ。……と一言で説明もできるが、ここはあえて深読みしてみたい。
そもそも「カーサブカルチャー」とは何なのか? その答えを探るべく、10回目の開催を迎えたカーサブカルマーケットに参加。ほぼ皆勤賞であるYCSの後藤と甲野が、川崎市は「会館とどろき」へと向かった。
「カーサブカルマーケット10」は、川崎にある「会館とどろき 2階」の一室で開催された。1時間もあればひと通り見て回れる規模だが、何周もしてしまう楽しさがある。
そもそもカーサブカルチャーって何?
「サブカルチャー」を辞書で引くと「主流文化と異なる価値観や規範を持つ集団に支持される独自の文化」と書かれている。
クルマというメインカルチャーに対し、ミニカーやカタログ収集、プラモデル製作といった、クルマという大きな枠組みの中にある“サブ”的な嗜み。それが音楽であれ、アートであれ、特定のスタイルや価値観を共有し合う文化こそが、カーサブカルチャーなのだろう。
そんなことを頭に置きながら会場を回ると、景色が少し違って見えてくる。会場に並ぶ品々は、“商品”かもしれない。しかし出店者にとっては自分が集めた“自慢のコレクション”でもあるのだ。
子どもの頃、親に買ってもらったミニカーを友達に見せびらかした記憶がある人もいるだろう。案外、そうした原体験こそがカーサブカルチャーの真髄なのかもしれない。好きなものへの愛情が深まるほど、人は誰かと共有したくなるものだ。
そこには、それぞれのストーリーや“好き”が詰まっている。そして、その想いをきっかけに来場者と出店者の新たなコミュニケーションが生まれるのも、このイベントならではの楽しさのひとつ。そんな人と人とのつながりこそが、カーサブカルマーケット最大の魅力なのである。
帽子だって、ティッシュボックスだって、クルマにまつわるアイテムだからOK! この混沌さがフリマの醍醐味だ。
会場では、歴史的資料と言っても過言ではないようなアイテムも散見された。
それぞれのブースには、出店者ごとの趣味趣向が色濃く表れており、「この人はイタフラ系が好きなんだな」とか、「この人は国産車が好きなんだな」といった個性が垣間見える。自分と価値観の合いそうな出店者を見つけ、会話を弾ませるのもまた楽しい時間だ。
会場には小さな子どもたちの姿もあり、お小遣いを握りしめ、お気に入りのミニカーを手にして、溢れんばかりの笑顔を浮かべ帰っていく。実車を手に入れるのは難しくても、ミニカーやカタログ、写真やイラストを通じて、いつか手に入れたいクルマに思いを馳せるというのも趣があるではないか。
売る側も買う側も、根底にあるのはクルマが好きという気持ち。そして、その楽しみ方は人それぞれ。この自由さこそが、カーサブカルマーケットが長く支持され続けててきている理由なのだろう。
マルカ「ドライブタウン」のミニカーたち。ダイハツ YRVや三菱 ディオン、スズキ Keiなどの珍しいモデルも。
カタログを専門に扱うブースもあったりして、発掘し甲斐があった。
剥き出しのミニカーも魅力的だが、パッケージごと丁寧に保管されたアイテムを見ると、長く大切にされてきたことが伝わってくる。
嗜む者、仕入れる者
さあ、ここからはミニカー好きなYCSの後藤と甲野が、カーサブカルマーケットをどのように楽しんでいるかを紹介しよう。
後藤のモットーは「選りすぐりの気に入った物は買う」こと。いつか乗ってみたいクルマや、過去に乗っていた思い出のクルマ、それにまつわるアイテムなどに的を絞り、ディグっている。部屋に飾りきれないと勿体ないので、キャパを超える量は買わない主義だ。
一方、甲野のモットーは「とにかくビビッと来たものは買う」。多少高価であろうが、1/18のビッグスケールであろうが関係なく、クオリティや完成度の高さを重視しているそうだ。この記事を執筆している私(後藤)からすれば、業者の仕入れスタイルである(笑)。
YOKOHAMA Car Sessionの後藤和樹(写真手前)と、甲野大輔(写真奥)。フリマなので値下げ交渉もOK! 商品をまじまじと眺めていると、そのアイテムのエピソードを熱く語られ、つい購入してしまうこともしばしば(笑)
今回のイベントで我々が購入したアイテムはこんな感じ!
だが、そんな甲野でさえも驚くほどのミニカーマニアがいる。この手のイベントで大抵顔を合わせる友人Tだ。以前、KURU KURA主催のイベントにも出演していた“変わり者”である。
この日も1/18スケールモデルを手にしてご満悦の様子。彼はその辺のミニカーを大体網羅している印象で、買い過ぎた結果、もはや家に収まりきっていない状態らしい。同じミニカーをロット買いしたり、色違いを揃えたりと、もう私には理解ができない世界だ(笑)。
だが、彼ほど前向きにカーサブカルチャーを楽しんでいる姿を見ると、こちらまで気持ちが良くなる。月並みな言い方ではあるが、まさに「楽しみ方はあなた次第」である。
スケールモデルやカタログをどっさり購入していた友人Tこと、ナタネ氏。こんなに買い込んでいるクセに、この後さらにホビーショップをハシゴするそうだ(笑)
進化するカーサブカルマーケット
今回、我々は改めてこの「カーサブカルマーケット」の運営メンバーである自美研さん(自動車美術研究室)と、ヒラク堂の平久江さんに話を伺った。
開催10回目にしてここまで大きなイベントへと成長したが、そのきっかけは「とにかく自分の好きなものを持ち寄って交流しよう」という想いだったという。最初はとある公民館で開催され、当初はモノの売買もなかったそうだ。しかし、そこから派生する形で運営メンバーの「自分たちの好きなものが何でも買えるイベントをやりたい」という考えへと発展したそうだ。
たしかに毎回、「えらく熱心にディグってる人がいるな!」と思っていたら、その人が主催者だった……というケースが何度もあった(笑)。
出店者は基本的にはSNSを通じて集めているそうだが、その多くは「売買に慣れていない人」だという。某オークションサイトやフリマアプリでは体験できない、売り手と買い手の顔が見える環境だからこそ、売買の入門として楽しんでいる人も多いそうだ。
運営メンバーである自美研さんやヒラク堂さんさらは、自ら出店しつつ、隙を見ては誰よりもアイテムを買って帰るのだという。まさに「自分たちが本気で楽しむためのイベント」であり、それ以上の説得力はない(笑)
現状でも、運営チームとして「やりたかったこと」は実現できているという。だが、ここであえて「今後さらに良いイベントにしていくためには何が必要か」を尋ねてみた。
すると返ってきたのは、「ミニカーだけのイベントにはしたくない」という力強い答えだった。
あくまでこれは“サブカルチャー”のイベント。だからこそ、ミニカーに固執するのではなく、クルマに付随するさまざまな楽しみを共有できる場所を提供したいのだという。
実際、回を重ねるごとに、同人誌や写真、イラストをメインに扱う出店者も増えてきており、こうしたムーブメントを大切に育てていきたいとのことだった。
カーサブカルマーケットは、単なるミニカーイベントではない。クルマ文化を愛するさまざまなジャンルの人々が、互いの好きを共有し合う場所なのだ。これからも、カーカルチャーの最前線にあるイベントとして走り続けてほしい。
「カーサブカルマーケット」の次回開催は、今週末の5月16日(土)。気になった方は下記ポスターのQRコードをチェック!
オリジナルイラストをアクリルスタンドにして販売する出店者も。自分の愛車があったらつい買ってしまいそうだ。
これは某有名カー雑誌……!? と思いきや、実は出店者自ら編集した同人誌。中身の作り込みも非常に凝っており驚かされた。
「1/64壁だけでクルマ屋シリーズ」を掲げるこちらのブースでは、自作のマニアックなミニカーに、自動車販売店を模した紙製の壁を組み合わせ、どこか懐かしい“街のクルマ屋”を再現。手軽ながら雰囲気たっぷりで、思わず真似したくなるジオラマ展示となっていた。
INFORMATION
カーサブカルマーケット 11
開催日時:2026年5月16日(土)10:30~15:00 ※先行入場あり
会場:会館とどろき 2階
住所:神奈川県川崎市中原区宮内4-1-2
入場料:
9:45~10:30まで1,000円
10:30~13:30まで500円
13:30以降は無料
※小学生以下はどの時間帯でも無料
次回開催「カーサブカルマーケット11」のパンフレット




