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クルマ最終更新日:2017.03.23 公開日:2017.03.23

子どもはお父さんのドライブを区別できるか? 富士通テンの実証実験の結果は!?

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はたして子どもは、目隠しをした状態でも、ドライビングだけでお父さんかそれとも他の人かを区別することができるのか?

 親子の絆とは何だろうか? 十人十色の答えを得られそうだが、誰でも自分の親や子どもに対しては、よい点も悪い点も含めて他人とは異なる血のつながりを感じたことがあるのではないだろうか?

 今回、車載器メーカーとして知られる富士通テンが行ったのは、「親のぬくもりは、ドライブで伝わるのか」と題した実証実験。子どもに目隠しをして助手席に乗ってもらい、ドライビングだけでお父さんか違う人かを区別することができるかを確かめた。

 実験に参加したのは6~76歳の100組の親子。2017年2月2~5日、3月4日、同11日の計6日間に渡って行われた。舞台は福岡県福津市渡の「SPEED PARK恋の浦 ジムカーナコース」だ。

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お父さんのドライビングは特徴が出るのか?

→ 次ページ:
どのような実験が行われたのか?

子どもは3人の中からお父さんを当てられるのか?

 実験方法は、以下の通り。

1.子どもはアイマスクを着用。
2.お父さん、タクシー運転手、初心者ドライバーが運転するクルマの助手席に順不同で乗車。乗車前に3人とも消臭スプレーを使用し、車内での会話および音の出る行為は禁止。
3.加速や停止、駐車など、ハンドルさばきに運転の特徴が出やすい特設コースがレイアウトされた。
4.それぞれのドライバーが子どもを乗せて特設コースを約2分間ドライブ。
5.3人の運転が終わった後、目隠しを外した子どもが「お父さんが運転したクルマは何番目か」を回答した。

 コースレイアウトは以下の通りである。

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1.スタート。発進時のアクセルの踏み加減に特徴が出やすい。2.スラローム。障害物を設置。ドライブの技術力が問われる。丁寧な人もいれば、荒さが出てしまう人もおり、その人の運転の仕方がわかりやすかったという。3.停止信号。ブレーキのかけ方に違いが出るところ。また、同乗者への思いやりが出やすいところでもある。4.クランク。ハンドルの切り方や滑らせ方に日頃の運転のクセが出やすい。5.駐車(車庫入れ)。駐車のスムーズさや慎重さ、テクニックが判断基準となる。

はたして100組中何組がお父さんを当てられたのか!?

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子どもたちへの事前アンケートでは、100人中54人が「当てる自信がない」と答えたという。

 100組による実験の結果、何と70組が正解! 親のぬくもりはドライブで伝わることが証明されたといえるだろう。

 なお実験前に子どもたちに対して、お父さんの運転を当てる自信があるかどうかのアンケートも実施された。すると自信があったのは46人で、半数以上は自信がなかったことが判明したのである。さらに事前アンケートとして、お父さんの運転が安心できるかどうかも行われ、82人が安心できると回答した。

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子どもたちはどこでお父さんと判断したのか?

お父さんとわかった理由はどこ?

 子どもたちに対し、どこでお父さんの運転とわかったのかという点も質問された。

 すると、「アクセルの踏み込み」や「ハンドル操作」といった運転の特徴はもちろんだが、「いつもの感じ」という言葉にしにくい部分で、お父さんの運転ならではの安心さを感じ取っている子どももいた。

 そのほか、「シートベルトの付け方」や「ハンドルの滑らせ方」など、お父さんたち自身もまったく気がつかないようなポイントを鋭く感じ取っていた子もいたそうである。具体的には以下の通りだ。

1位:加速(35人)
2位:ブレーキ(20人)
2位:曲がり方(20人)
4位:車庫入れ(16人)
5位:そのほか(17人)

 そのほかは自由回答で、その内訳は以下の通り。

・シートベルトの付け方(荒くて早い)
・シートベルトのもたつき
・ハンドルの滑らせ方
・乗った時の沈み方
・いつもの感じ

お父さんの運転で具体的に感じたことは?

 そして、今回の実験におけるお父さんの運転で具体的に感じたことに関してのアンケートも行われ、以下のグラフのようになった。

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お父さんの運転を荒っぽいと感じているお子さんが結構多いことが判明。

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お父さんと子どもが一緒に過ごした時間は?

お父さんとドライブはつながりが強い

 さらに、お父さんと過ごした時間が一番長いのはというアンケートも行われ、やはりドライブは高いことが確認された。

1位:食事(29人)
1位:ドライブ(29人)
3位:レジャー(24人)
4位:共通の趣味(12人)
5位:そのほか(17人)

 そのほかは自由回答で、以下の通りだ。

・朝の5分間
・ほとんど毎日一緒
・部活の応援

 それでは最後に、YouTubeで公開されているムービーを紹介しよう。

2017年3月23日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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