パドックに集まった観客の前を往年のレーシングカーが暖機しつつ出走の準備を整えていく。日産のR91CPは1992年のデイトナ24時間優勝車。
特に注目を集めたウィリアムズFW12ジャッド。ドライバーは谷口信輝。その傍らでは諸井猛オーナーが見守る。
様々なマシーンたちの鼓動を楽しむ観客たち。用意されたチケットが僅か3000枚弱だったこともあり、前売りのみの販売で即日売り切れていた。
現役時代を終えてから1度も走っていなかったクスコ・インプレッサを小林且雄がドライブ。参戦当時のドライバーであり、キャロッセに参戦を進言した張本人でもある。
パレード的にコースを走り、イベントを大いに盛り上げたリバティウォークの一群。いまや世界レベルで注目されるブランドだ。
真庭速祭ののぼりの前を通過し、スタート地点へと向かっていくリバティウォークのR35GT-R。往年のカラーリングがLBWKらしい。
ホンダ・シビック・タイプRと道上龍選手の再会も注目を集めた。車内映像からも道上選手の本気度が伺えた。
パドック内にある広大な展示スペースではホンダが持ち込んだF1マシーンをはじめとする車両展示が行われ、こちらも大いに注目を集めていた。
展示スペースでは誰もが至近距離で往年のマシーンたちを見ることができた。距離感の近さも真庭速祭の特徴といえる。
ラリードライバー、田口勝彦選手とHKSがタッグを組むフォードフィエスタのダートラマシーン。心臓部が三菱化された驚速マシーンだった。
昨年のプレイベントにも出走したアルボーS2000。製作とドライブを柴田優作選手が手掛けるこのマシーンは“魔王号”としても有名。
ターボの不敵なビートを響かせながらスタート地点に向かうポルシェ962C。日本のレースシーンを沸かせた1台だ。
福島のGT-R、RB26チューンの専門店、ジーイングが持ち込んだR32GT-Rを木下みつひろがドライブ。スペックはグループAマシーンのそれに近い。
HKSが持ち込んだレーシングパフォーマー#GR86を谷口信輝がドライブ。筑波2000を55秒台で回るポテンシャルで真庭を沸かせた。
ミュージアムカーが真庭のために徹底的なメントを経て復活。2017年のマカオでは表彰台を獲得した伝説的なタッグが復活を果たした。
パドックのステージではレース・アナウンサーのピエール北川氏がドライバー相手に軽妙なトークを展開。クルマとドライバー、そして観客の一体感が印象的だった。
WTCCマシーンによる公道ドライブを振り返る道上龍選手。プロドライバーは慣れない状況でも確実にマシーンのパフォーマンスを引き出していた。
観客3000人弱という規模だからこその一体感。今後もMHヒルクライムが真庭の地に定着していくことを願いたい。
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