クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

クルマ最終更新日:2020.01.16 公開日:2020.01.16

最高落札額1億6500万円!TASでレースカーオークション

東京オートサロン2020(幕張メッセ、1月10日~12日)で、スーパーGTやシルエットフォーミュラなど、1960年代から2010年代までの新旧ヒストリックレースカーのオークションが行われ、最高落札額が1億6500万円という取引もあった。

記事の画像ギャラリーを見る

最高額はクレイマー製1977年ポルシェ935K5/80

 東京オートサロンの初日110日に、コレクタブルカーやレースカーなどを扱うオークションハウスのBHオークションが、スーパーGTアソシエーションとの共催によるヒストリックレースカーのオークションを開催した。

1977年ポルシェ935K5/80byクレイマーは1億6500万で落札

当日の最高落札額16500万で競り落とされた1977年ポルシェ935K5/80 byクレイマー。

 オークションには、グループ5(シルエットフォーミュラ)や、ル・マン、ニュルブルクリンク、スーパーGTなどで活躍したレースカーが出品された。その中の目玉は、最高落札額を記録した1977年ポルシェ935K5/80 byクレイマー。ほかにも1975年ランチア ストラトス ストラダーレ/グループ4コンバージョン、1995HKS T-002/BCNR33レコードブレーカー、1972年の日産スカイライン2000GT-RKPGC10)などが出品された。

 出品された各レースカーはオークション会場に自走で入場しており、いずれもコンディションが良好であることを印象付けた。さらには「スペアパーツ多数あり」というものもあり、鑑賞だけでなく走る楽しみも味わえるレースカーが数台あった。

 最高額を記録した1977年ポルシェ935K5/80 byクレイマーは、ドイツのチューナーであるクレイマーが、1977年に930ターボを改造して作ったグループ5仕様のレースカー。誕生時は935/77と呼ばれた。出品されたクルマは1981年に、クレイマーでリヤに大型フラップを装着するなどの改良が施されて現在の姿となり、名称も935K5/80となった。現役時代はADACオートクロスなどのレースに参戦していた。近年はル・マンクラシックなどのクラシックレースでも活躍。

オークションの司会を務めたクリス・ぺプラ

オークションのコンダクター(進行役)を務めたのは、タレントのクリス・ペプラー(左)。

アリタリアカラーに彩られたストラトスは7810万円

 ポルシェ935K5/80に次ぐ高値となったのが、1975年ランチア ストラトス ストラダーレ/グループ4コンバージョン。落札額は7810万円。ストラトス ストラダーレは、WRC参戦のために製造されたスポーツカーで、生産台数が492台という希少車。

 そのうちの1台であるこのクルマは1975年に製造されたもので、1980年代後半にグループ4仕様の外装へと変更。2000年代にランチアのワークスカラーだったアリタリアカラーへと塗装されたという経緯を持つ。ランチアの製造証明書も付属するうえ、近年までヒストリック・ラリーに参戦していたほど良好なコンディションだったこともあり、このような落札額となったようだ。

ランチア ストラトスは7810万円で落札

1975年ランチア ストラトス ストラダーレ/グループ4コンバージョン。

→ケンメリ、HKSといった日本のレースカーたちが登場

渡辺茂のコレクションカー、ハコスカGT-Rが登場

 日本のヒストリックレースカーからは、”GT-Rの神様”と呼ばれる渡辺茂のコレクションカーである1972年の日産スカイライン2000GT-RKPGC10)が出品された。日産プリンス・スポーツコーナーが販売したレースカーで、希少なオリジナルパーツを多数装着しているクルマだ。神様の手で仕上げられたというプレミアもついた1台なっている。ベースとなったクルマは、ハコスカの愛称で親しまれたスカイラインGT-R。落札額は3190万円となった。

日産スカイライン2000GT-R(KPGC10)は3190万円で落札

この1972年の日産スカイライン2000GT-RKPGC10)。

発熱した競りとなったHKSのスカイラインGT-R

 今回のオークションで異彩を放っていたのが、1995年HKS T-002/BCNR33レコードブレーカー。このクルマは特定のレースに参戦したクルマではなく、”最速のGT-R”というコンセプトによって製作されたチューニングカーである。そのコンセプトどおり、1995年に筑波サーキットで58秒714のラップタイムを記録。続いて1996年に谷田部の高速周回路で17秒74という0→300km/h加速タイム(止まった状態から時速300kmに達するまでの時間を競う競技)を記録した。いずれも当時の常識を打ち破るパフォーマンスだった。

 いわばチューニングカーの歴史で、マイルストーンとなった1台。そのレコードブレーカーがレストアを経て、昨年の東京オートサロンで展示されていた。

 そんな背景を持ついわば、チューニングカーファンにとっての”垂涎の的”だった車だった。そのためオークションは白熱したものとなり、最後は1万円単位での競り合いの末、1221万円で落札された。

HKS T-002/BCNR33レコードブレーカーは1221万円で落札

1995年HKS T-002/BCNR33レコードブレーカー。残した記録は驚異的なものだった。

トムスF3はチャリティーオークションで出品

 今回は、チャリティーオークションも行われた。出品されたクルマは、トムスが提供したF3マシンの1990年ラルトRT34220万円で落札された。トムス代表の舘信秀によると、このころのF3でトムスは苦戦が続いており、その時の思い出が詰まっているとのこと。そのような記憶があったからこそ保存していたそうだ。

1990年の全日本F3選手権に参戦したトムスのラルトRT34

1990年の全日本F3選手権に参戦したトムスのラルトRT34が、チャリティーオークションに出品された。

 今回のヒストリックレースカー限定オークションを主催したBHオークションは、今後もレースカー限定のオークションを行いたいと語っていた。その1つとして、スーパーGTアソシエーションと協力して、スーパーGTの歴史を担ってきたレースカーによるオークションも構想しているそうだ。

オークションで落札されたクルマ

1975年 ランチア・ストラトス・ストラダーレ/グループ4コンバージョン 7810万円
1995
年 HKS T-002/BCNR33レコードブレーカー 1221万円
1972
年 日産スカイライン2000GT-R(KPGC10) 3190万円
1988
年 LM07トヨタ/グループC 3520万円
1977年 ポルシェ935K3/80 byクレイマー 16500万円
2014
年 BMW Z4 GT3鈴鹿1000kmウィナー 693万円

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(6月2日まで)
応募はこちら!(6月2日まで)