新型メルセデス・ベンツ「Sクラス」はただのマイチェンじゃない! AIと自社OS初搭載でクルマが激変!? ハイテク・ラグジュアリーサルーン登場【新車ニュース】
メルセデス・ベンツ日本は6月11日、大掛かりな改良を受けたメルセデス・ベンツ「Sクラス」の日本導入を発表し、予約注文受付を開始した。
この記事をシェア
新型Sクラスは自社開発のオペレーションシステム「MB.OS」を初搭載
1886年に自動車の特許を取得してから140周年という節目を迎えたメルセデス・ベンツは、フラッグシップサルーンのSクラスに史上最大規模の改良を施した。車両全体の50%以上、約2700点におよぶ部品を新規開発または再設計したのだ。
エクステリアでまず目を引くのが、約20%大型化されたフロントグリル。クローム仕上げのルーバーは従来の3本から4本になり、クロームのスターパターンがあしらわれ、より格調の高いルックスを実現。Sクラスとしては初めてイルミネーテッドラジエーターグリルを採用し、スターデザインを用いたヘッドライトと合わせて存在感を一層引き立たせている。
ヘッドライトにはマイクロLED技術により、最大40%の照度向上を実現した新世代のDIGITALライトを採用。瞬時に状況に適応し、カーブでのより鮮明な照射、そして高い効率性によって安全に夜間の走行を楽しめる。さらに、照射距離を飛躍的に拡大するウルトラハイビームは、単に前方へ光を照射するだけではなく、ダイナミックに旋回することで照射方向が最適化するようになった。
サイドでは、「Mercedes-Benz」のレタリングが浮き出る新デザインのブランドロゴプロジェクターを採用。夜間や暗い場所で足もとを照らし、乗員を華やかに迎える。
リヤエンドでは、クロームフレームで縁取られた片側3つのスターデザインが印象的な新型コンビネーションランプが、アイデンティティを強調。ランクリッドに配された2分割のトリムストリップは、クローム仕上げとなり、メルセデス・ベンツならではの細部へのこだわりを物語るとともに、大幅に刷新されたエクステリアに洗練されたアクセントを添えている。
メルセデス・ベンツSクラス|Mercedes-Benz S-Class
インテリアでは、新設計のインストルメントパネル、ドアトリム、センターコンソールにより、デジタルとアナログのラグジュアリーを最高水準で融合させた、まったく新しい室内空間が生み出された。標準装備の「MBUXスーパースクリーン」(メディアディスプレイ14.4インチ、助手席用ディスプレイ12.3 インチ)は、スリムにデザインされたディスプレイユニットが、トリムの上に浮かんでいるかのような効果を生み出し、コックピットにゆとりある広がりを与えている。ステアリングホイールは、一部に物理ボタンを採用することで操作性を向上させた最新デザインだ。
新デザインのセンターコンソールはトリム面積を拡大することで存在感を強調し、快適性を向上。ウォールナット材にV字溝を施した新デザインの「オープンポアアンバーブラウンフィッシュボーンパターンウッド」が標準で備わる。
内装色にはブラック、マキアートベージュ/マグマグレーに加えて、ラグジュアリーファッションの世界から着想を得た「ビーチブラウン/ブラック」を新たに設定。多彩なインテリアカラーパレットの中でもひときわ際立つ存在だ。また、前席にはシートヒーターと連動するヒーテッドシートベルトが初採用されている。
まず導入される「S 450 d 4MATIC 」には新たに「リヤコンフォートパッケージ」をオプションで設定。ディスプレイサイズを13.1インチに拡大した「MBUXリヤエンターテインメントシステム」や、後席左右それぞれに用意された「MBUXリヤリモートコントローラー」が後席の機能性を高めている。また、後席の安全性を向上させるリヤベルトバッグも新規オプションとして設定された。
メルセデス・ベンツが自社開発したオペレーションシステム「MB.OS」を搭載しているもの新しいSクラスの特色だ。MB.OSは、インフォテイメントから運転支援、さらにはドライビングパフォーマンスに至るまで車両のさまざまな機能を統合し、より高速な処理性能と、よりシームレスで統合されたユーザー体験を実現。さらに、メルセデス・ベンツ・インテリジェント・クラウドへの接続により、OTA(Over-The-Air)による無線アップデートを通じて、多数の車両機能に対するソフトウェアアップデートを継続的に提供する。
インフォテイメントシステム「MBUX」は第4世代版。その中核に「MB.OS」を据えることで、インフォテインメントの枠を超え、車両全体のインテリジェンスの向上を実現。これによりMBUXは、単なる操作インターフェースではなく、すべての乗員に寄り添いながら学習し、応答し、体験を磨き続けるパートナーへと進化している。主な特徴は以下のとおり。
MBUXナビゲーション
Google Mapsをベースとしたナビゲーション体験を実現。この新しい MBUXナビゲーションは、Googleとメルセデス・ベンツのパートナーシップのもとで開発され、Google Cloudの新たなAutomotive AI Agentによる車内会話サービスとGoogle Mapsを統合した、先進的なソリューションのひとつだ。
MBUXバーチャルアシスタント
生成AIを活用したMBUXバーチャルアシスタントは、ChatGPTや Microsoft Bing、さらにGoogle Geminiを統合し、友人と会話する様な複数ターンの自然な会話を可能にする。短期記憶も備え、より直感的で、パーソナルなデジタルアシスタントを提供する。
MBUXサラウンドナビゲーション
車両および周辺環境の3Dビューと運転支援機能をシームレスに統合し、運転席ディスプレイにてリアルタイムのルート案内を提供。これにより、周囲状況の把握をさらに高める。
インターフェースの強化
強化されたMBUXゼロレイヤーにより、関連性の高い情報、最近使用したアプリ、提案をわかりやすく表示。車載アプリは、スマートフォンのように移動可能で、カスタマイズ可能なフォルダーやスワイプ操作により、直感的で使いやすい操作性を実現している。
直6ディーゼルターボとV8ツインターボをラインナップ
メルセデス・ベンツSクラス|Mercedes-Benz S-Class
S 450 d 4MATICには、最高出力270kW(367ps)、最大トルク750Nm(76.5kgf-m)を発揮する3.0L直列6気筒ディーゼルターボエンジン「OM656 Evo」+9速ATに、23ps/205NmのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせるマイルドハイブリッドシステムを搭載。WLTCモード燃費は13.5km/Lと発表された。
追って設定される「S 580 4MATICロング」には、最高出力395kW(537ps) 、最大トルク750Nm(76.5kgf-m)を引き出す4.0L V型8気筒ツインターボエンジン「M177 Evo」を積む。
走りの面では、インテリジェントダンパー備えたAIRMATICサスペンションの装備がニュースだ。インテリジェントなダンパー調整が有効になると、それぞれのスピードバンプ直前で電子制御によるダンピングが調整される。このシステムは、道路のくぼみのような短く鋭い路面の不規則な部分(警告として検出・通知される)と、垂直方向の車体移動を引き起こす長いスピードバンプを区別し、後者では積極的なダンピング調整によって快適性を向上させる。スピードバンプは専用の車両センサーで検出され、メルセデス・ベンツ・インテリジェントクラウドに最大 14日間保存。この情報共有により、同じ場所に接近する他の車両がサスペンションを事前に調整する。インテリジェントダンパーコントロールはメルセデス・ベンツの自社開発で、特許を取得しているものだ。
新しいSクラスでは、高度な処理能力を誇る高性能コンピューターに加え、10台の外部カメラ、5台のレーダーセンサー、12台の超音波センサーを搭載し、最先端の運転支援・駐車支援システムを実現している。膨大なデータを用いて学習したAIアルゴリズムがセンサーデータを処理し、周囲の交通状況を高精度に把握する。
標準装備の 「MB.DRIVE」および「MB.DRIVE ASSIST」には、ディスタンスアシスト・ディストロニックに加え、ステアリングアシストやレーンチェンジアシストなどが含まれている。駐車支援システムの 「MB.DRIVE PARKING ASSIST」では、車両の両側の駐車スペースを早い段階から検知し、パーキングアシストによるスムーズな駐車をサポート。さらに「MB.DRIVE PARKING ASSIST 360」は、360°カメラシステムによるサラウンドビュー表示に加え、駐車時のホイールのダメージを避けるためのリムプロテクション警告が備わっている。
まずは3.0Lディーゼルマイルドハイブリッドの「S 450 d 4MATIC」からで、税込車両価格は1598万円。9月以降、4.0L V8ツインターボを積む「S 580 4MATICロング(税込2365万円)」が追加される見通しだ。
ボディカラーは100色以上!多彩なカスタマイズが可能に
メルセデス・ベンツ・マヌファクトゥーア メイド トゥ メジャー|Mercedes-Benz MANUFAKTUR Made to Measure
新しいSクラスの日本導入を機に、ユーザー人ひとりの感性を反映した自分だけの1台を実現するカスタマイズプログラム「MANUFAKTUR Made to Measure(マヌファクトゥーア メイド トゥ メジャー)」がスタートした。
この新しいプログラムは、従来のMANUFAKTUR(マヌファクトゥーア)プログラムからさらに内容を拡充し、メルセデス・ベンツの一部のトップエンドモデルを対象に、ユーザー一人ひとりの感性や美意識を車両の内外装に反映する特別なパーソナライゼーションプログラム。新しいSクラスより導入し、新型メルセデス・マイバッハSクラスやGクラス、そしてメルセデスAMG モデルなど、対象モデルは順次拡大される予定だ。
ボディカラーは100色以上のバリエーションを用意。その中には、過去のメルセデス・ベンツの名車と同じカラーが含まれ、ブランドのヘリテージを現代のモデルに反映することができる。また、ユーザーが特定のカラーを希望する場合には、技術的な実現可否を都度確認することで、理想により近い仕様を検討することが可能だ。
インテリアではPANTONEポートフォリオに基づく400色以上のカラーから選択可能。ホワイト、イエロー、オレンジ、レッド、ベリー、バイオレット、ブルー、ターコイズ、グリーン、ブラウン、グレー、パールなど、幅広いバリエーションが設定されている。さらに、ステッチカラーは80色以上から選択でき、車両全体にわたり統一感のあるインテリアコーディネイトが実現可能だ。細部のパーソナライゼーションとして、ヘッドレストクッション、フロアマット、シートクッションに、希望の文字やロゴの刺繍を施すこともできる。イルミネーテッドステップカバーでは、イルミネーションカラーを70色以上から選択できるほか、文字の変更にも対応する。
モデルにより選択可能なメニューは異なるが、例えば「Gクラス」では助手席グラブハンドルへの文字入れ(英数字のみ)が可能。また、今後追加される一部のメルセデスAMGモデルでは、AMGカーボンセラミックブレーキを装着した車両において、ブレーキキャリパーのペイントカラーを10色以上から選択することができる。さらに、モデルによっては2トーンペイントやホイールのリムペイントなど、外装の印象をより個性的に仕立てるオプションも用意される予定だ。
「マヌファクトゥーア メイド トゥ メジャー」は、6月下旬以降より、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店のうち取扱販売店9拠点にてオーダー受付が始まる。対象の拠点はメルセデス・ベンツ東京芝浦、AMG 東京世田谷、スターズ@メルセデス・ベンツ銀座、メルセデス・べンツ中野、メルセデス・ベンツ名古屋南、メルセデス・ベンツ名古屋中央、メルセデス・ベンツ大阪西淀川、メルセデス・ベンツ神戸中央およびメルセデス・ベンツ福岡中央だ。
SPECIFICATIONS
メルセデス・ベンツS 450 d 4マチック|Mercedes-Benz S 450 d 4MATIC
ボディサイズ:全長5195×全幅1920×全高1505mm
ホイールベース:3105mm
最低地上高:115mm(社内測定値)
最高回転半径:5.4m
乗車定員:5人
荷室容量:510L
車両重量:2200kg
総排気量:2988cc
エンジン:直列6気筒ディーゼルターボ
最高出力:270kW(367ps)/4000rpm
最大トルク:750Nm(76.5kgf-m)/1350-2800rpm
モーター最高出力:17kW(23ps)/1500-2500rpm
モーター最大トルク:205Nm(20.9kgf-m)/0-750rpm
トランスミッション:9速AT
駆動方式:4WD
WLTCモード燃費:13.5km/L
税込車両価格:1598万円




