【フリフリ人生相談】夫のヘソクリ

恵子

昔から答えはひとつ

夫のヘソクリがバレた！

こういうのは、昔から答えはひとつですよ。
洋服でもバッグでも、なんでも好きなものを買ってもらう。

これしかないですね。
思う存分、イライラがおさまるまで、好きなものを買ってもらいましょう。

他の人のアドバイスも聞きたい

純一

家計の分担を再度確認する

Yさんのお宅の家計がどうなっているのか。
ここを改めて、再確認する必要があると思います。

たとえば、Yさんが専業主婦で、
家計がすべて旦那さんの収入でまかなわれている。
しかも、その額はけっして潤沢とはいえず、
Yさんはやりくりに苦労している。

お悩みの文面から察するに、
恐らく、そういうことではないでしょうか。

潤沢ではない生活費で苦労しているのに、
実は夫はヘソクリをしていた。
それが露見して、腹立たしく思うYさんは正しいです。
なので、改めて、家計について、
旦那さんとしっかり話し合うべきです。

旦那さんとしても、ヘソクリする理由があったはずです。
ヘソクリまでして購入したいものがあったのだとしたら、
このさい、それをYさんに申告して、
納得してもらったうえで、改めて、
旦那さんの収入をどう振り分けていくか、考える必要があります。

イライラして旦那さんに怒りをぶつけると、
旦那さんは「今度はバレないように」なんて考えがちです。
ですから、できるだけ冷静になって、
「家計について改めて確認しましょう。
お互いにほしいものはあるのだから、
それについての購入計画もたてましょう」
という態度で話し合うことが大切だと思います。

他の人のアドバイスも聞きたい

天空

思無邪

薩摩藩の第11代藩主で、
幕末に西郷隆盛や大久保利通を重用した島津斉彬という殿さまがいる。
その人の書で「思無邪」というのがある。
論語の一節だそうだが、
「おもいに よこしまなし」と読みくだす。

旦那のヘソクリにイライラするというのは、
旦那の思惑に、邪（よこしま）なものを感じるからだろうね。
実際問題、クルマにヘソクリしてたなんて、かなりアヤしい。

大切なものを保管している抽斗とかであれば、
「いざというときのために現金を置いていた」なんて言いわけもできるけど、
クルマのなかじゃあなぁ。
しかも、車上荒らしにあったなんて……。
オバカちゃんとしか言いようがない。

だから、Yさんはイライラしているのだと思う。

よく考えてみると、ヘソクリってものは、
ヘソクリしてる間は、実は案外、たいした計画はないものだ。
ぼんやりと「貯めといて、いつか好きなことに使おう」なんだから。

というわけで、
Yさんのイライラを解消するには、
旦那さんに「思無邪」を証明させてあげることだね。
この「証明させてあげる」っていうのがミソで、
「あんた、へんなこと考えてたんでしょ！」と責めるのではなく、
「きっと私のこと思ってくれてたんだよね」と、
やさしく誘導してあげるわけだ。

「そうなんだよ、いつか、きみとドライブ旅行するつもりで」とか、
「誕生日プレゼントを買おうと」とか、
「ふたりでおいしいもの食べようと思って」などなど、
旦那さんの口から言わせる。

責めたてないで、誘導する。
夫婦関係を円満に続けるためのコツかもしれないね。

他の人のアドバイスも聞きたい

ライター・松尾の右往左往

まぁ男の立場で言うと、
旦那さんに「うふふ、ごシューショーさま」なんですが、
奥さまがイライラなさっているなら、これはもう、
恵子の言うように、バッグのひとつでも買ってあげるしかないですね。

高橋純一は、根がまじめな実業家なので、
「ふたりできちんと予算計画をたてるべし」なんですが、
そういうまじめなアプローチも、今後のためにいいかもしれません。
Yさんは30代だそうで、
まだまだ、これから人生の出費はありますからね。
これを機会に、夫婦でお金の話をしてみましょう。

天空の言う「思無邪」。
思いによこしまなし。
開国、西洋文化の導入、富国強兵など、
当時のタブーを打ち破りつつ改革するには、
「よこしま」な気持ちがあってはならない……。

いい言葉ですなぁ。
ヘソクリの話にしちゃうには、もったいない。
Yさんも、旦那さんに、
「島津斉彬を見習って、世のために尽くせ」
くらいのことを言ってもいいんじゃないですか。