【フリフリ人生相談】人を疑ってかかる。

山田一郎

詐欺に遭わない

振り込め詐欺とか、フェイクニュースとか、
このところ、いろいろなウソが世のなかを騒がせています。
そんななか、
クロコさんの性格は貴重ではないでしょうか。

「本心じゃない、裏がある！」と、
いろいろなことを疑いの目で見る、
というのは、いまや大切な素養です。

そう思って、自信を持てばどうですか？

ぼくなんて、やたらと人を信用しすぎて、
まわりから馬鹿呼ばわりされてるくらいなので、
クロコさんのことが、うらやましいですよ。

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恵子

詐欺に遭いがち

クロコさんのように、疑り深い人って、
「詐欺に遭わない」とか言われそうですが、
意外に、そうでもないと思うんですよ。

「人の言うことを素直に言葉通り受け止められない」
なんて言ってる人に限って、
コロリと詐欺にだまされる、なんてこと、よくあります。

ましてや、プロの詐欺師からすれば、
もっとも「引っかけやすい人物」と思われるんじゃないかなぁ。

要は、思考パターンにみょうなバイアスがかかっているというか、
ちょっと偏ってるところがあるんじゃないですか。
だから、家族に注意される。

ということで、アドバイスするなら……。

思考パターンの偏りを修正するために、
「これは、あやしい」「これは、へんだ」と思うことに遭遇したら、
「でも、ここは信じられる」「ここは、正しい」と
真逆の部分も必ず見つけるようにしたら、いかが？

「クロコさん、その服、よく似合ってるね」
と、誰かに言われたとき、クロコさんは、
「本心じゃない、裏がある！」と思ってしまうわけですよね。
そう思ったときに、
「でも、この人が私を誉めようとしたことは評価しよう」
と、プラスの部分もしっかりと心に刻んでおく。

世のなか、なにごとにも、マイナスもあればプラスもある。
そういうふうに思考パターンのバランスを取っていくことが、
大切だと思うんですけど。

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天空

精神的に疲れている

ひとことで言ってしまうと、
少しばかり精神的に疲れてるんだろうね。

「人のことを疑ってしまう」
というのは、つまり、
「私のほうが正しい」という心の主張だからね。

そうやって主張しないとやっていけないくらい、
心が疲れているってことだ。
「私は正しい。私は強い」という心の叫びは、
ギリギリのところで、なんとか平常でいようと、
心が悲鳴をあげている状態なんだよ。

なので、いまはまず、
心をゆっくりと休ませることに専念するのがいいね。

「人を疑ってかかる」なんていうのは、もうどうでもいいから、
とにかく、リラックス。

まわりの誰かとか、なにか、ではなく、
自分の心に注目して、それをやわらかく保つことに専念しよう。
風呂にゆっくりつかるとか、おいしいものを味わうとか、
好きなことに集中するとか、たっぷり寝るとか。

「いろいろやることあって、大変なのよ」
「のんびりできるほど、ヒマじゃない」
というふうに、日常は押し寄せてくるものだけど、
それはそれとして、
あまり心をかき乱さないように、淡々とこなして、
ふとした隙間にリラックスを心がける。

いま、クロコさんの心はトゲトゲしているわけだから、
その心のかたちをイメージして、
やわらかく、丸くするように。
時間がかかってもいいから、やってみてください。

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ライター・松尾の右往左往

今回のお悩みは「人を疑ってしまいがち」ってことなのですが、
そこにフォーカスするのではなく、
「心が少し疲れているね」
と、いきなり指摘した天空は、
さすかだなぁと思いました。

言われてみれば、
クロコさんのお悩みって、
「昔はそんなじゃなかった」
「もちろん信じたい」
「自分のことが嫌いになってしまう」
「この先が不安」
と、まさに天空が言うように、
心が悲鳴をあげているんですね。

このまま進んでしまうと、
恵子が言うとおり、
誰かにコロリとだまされて、
高額の商品を買っちゃったり、投資したり……なんてことに、
なりがちです。

いまのうちに、リラックス。
心の余裕を取り戻してください。

「トゲトゲしている心をイメージして、
それを丸く、やわらかくするように」

これは実践したほうが、いいですよ、ぜったい。

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