北の大地で始まった、怒涛のライブツアー
仙台港から出航する「太平洋フェリー」にキャンピングカーごと乗船して、僕は北の歓楽街・北海道すすきのを目指す。苫小牧港に着岸して道央自動車道を走り出したとき、「いよいよ始まったか……」と心の中でつぶやいた。ワクワク感はなかった。
“投げ銭”ツアーなんて成立するだろうか? お客が来てくれるだろうか? この旅に出てよかったと思えるだろうか? 不安ばかり頭によぎる。
もらった恩は、歌で返していく
ライブ会場の方々にも大変お世話になった。
北海道札幌市のアメリカンレストランバーのご夫婦にいただいた無農薬の葡萄は、スーパーで売ってる果物とは違い、甘酸っぱくて深い味がした。
青森県八戸市のレゲェバーのマスターにいただいた地元産のリンゴジュースは、果実に丸ごと齧り付いたかのようなジューシーさで驚いた。
秋田県横手市のお寺のご家族にご馳走してもらった「きりたんぽ鍋」は最高すぎた。
山形市のレコードバーでは、店主のお母さんが漬けた紫蘇ジュース。
新潟県上越市では、地元出身のミュージシャン・椎木くんに連れていってもらった「へぎそば」。
千葉県いすみ市のアジアン食堂で終演後にいただいたケララカレープレート。
みんな、笑顔で振る舞ってくれた。
食事だけじゃない。
「うち古民家やってて、部屋余ってるんで泊まりませんか?」
車中泊続きで疲れた僕に敷いてくれた布団の暖かさ。
「これ、あそこの温泉施設の招待券です。」
湯気の中で眺めた山間の風景。
「本番前に身体ほぐしますよ」
整骨院でライブをしたら、肩こりが治った。
振り返ると、ライブの日は必ず誰かの優しさに触れた。もらった恩が大きすぎて、どうお返しすれば等価交換になるのか、ずっと考えている。
未熟な僕にはまだ答えを見つけられていないから、今日も歌うしかないのだろう。
INFORMATION
古舘佑太郎 47都道府県弾き語りツアー
期間: 2026年9月24日〜12月22日
ルート: 札幌をスタートし、キャンピングカーで南下して沖縄へ
ツアーに関する詳細はこちらから
https://yutaro-furutachi.com/2026/09/01/47tour-2/
Instagram:@yutaro_furutachi
HP:https://yutaro-furutachi.com/
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