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クルマ最終更新日:2023.02.20 公開日:2023.02.20

次世代パーキングがまたひとつ。不正駐車を防ぐAUTO STAND

自動車内装部品の総合メーカー「林テレンプ」は、スマートフォンと連携して入庫を制御できる駐車場管理システム「AUTO STAND」の販売を開始した。設置・運営コストを大幅に削減し、ユーザーにも低価格な時間貸しサービスを提供できる次世代パーキングは、まさに今、競争が激化しつつあるので、注目してみよう。

文=くるくら編集部
資料=林テレンプ

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物理的に入庫を制御?

設置事例は埼玉県八潮市にある大和ハウスパーキングの時間貸し駐車場。写真=林テレンプ

 精算機を必要とせず、カメラとAIのみで入出庫を管理する「Raku-P」や「AIパーキング」など、続々と次世代パーキングが誕生している。これらのサービスに共通しているのは、精算機やフラップ板などの設備を使っていないことだ。設備の簡略化により、初期コストが減るだけでなく、維持・管理負担も軽くなる。それにより、駐車料金も安くすることが可能となり、利用者も得するという好循環が生まれる。

 そんな次世代パーキングの中から今回は、車止めやフラップ板に近い外観でありながら、別の新しい機能を持たせた「AUTO STAND(オートスタンド)」を紹介する。

 オートスタンドは、創業110年の歴史を持つ自動車内装部品の総合メーカー「林テレンプ」が2023年から提供を開始したサービスだ。入庫する際に初めからアーム部分が上がっており、そのままでは物理的に入庫できない仕様となっている。入庫はスマートフォンによる操作か、その場でキャッシュレス決済、または管理者が遠隔操作でアームを下げて行える。アームを操作する方法に選択肢があることで、オートスタンドを設置すれば、次のような運用が可能だ。

(1)キャッシュレス決済
 車室ごとに設置したQRコードを読み込むキャッシュレスタイプでは、決済が完了するとアームが下がり、入庫できるようになる。出庫後は自動でアームが上がる仕様だ。精算機を設置しない次世代パーキングらしい利用方法ながら、不正入庫を防げるところが素晴らしい。

車室ごとに設置するキャッシュレス決済用の看板も、非常にシンプル。

(2)オンライン予約
 スマートフォンで事前に操作する運用では、時間貸しと予約制を両立させることができ、EV充電ステーションの予約などにも活用できる。パークアンドライドの一時利用や、イベント会場近くや都市部などで、先に場所取りをしておきたいというシーンでの活躍が期待できる。

(3)遠隔操作
 優先スペースやEV充電ステーションなどの不適切利用を防止する目的で、管理者による遠隔操作で制御する運用にも対応できる。利用者は駐車場に到着後、管理室へ連絡し、管理者がPCを操作することでアームを操作する。

オートスタンドの仕様

 オートスタンドのサイズは幅435mm、奥行346mm、高さ87mmで、重量は本体が7.9kgとコンパクト。個々の端末にバッテリーが内蔵されており、バッテリーは端末のカバーを外せば取り出すことが可能。もし個別でバッテリーを管理するのが面倒であれば、オプションで外部電源を繋ぐことも可能だが、その場合は別途電源を確保する必要がある。

 設置はフラップ板のように埋め込み式と思いきや、強力な両面テープで端末を地面に固定する仕様だ。大がかりな工具や工事も不要で、初期コスト削減に大きく貢献してくれるだろう。しかし、クラックや歪曲があるアスファルト、砂、砂利などの条件下での設置は難しそうな印象だ。

端末を設置している様子。オートスタンドの紹介動画では、養生テープで設置位置を決め、接着スプレーと両面テープで簡単に設置作業を終えている。

4月から名古屋で設置が決定!

動画=AUTOSTAND_Channel

 オートスタンドは2023年4月より、名古屋市営久屋駐車場、名古屋市営大須駐車場、名古屋市営古沢公園駐車場の優先スペースにおいて、名鉄協商グループを管理者として設置される予定だ。採用にあたり、優先スペースなどの不正利用を防止する効果が期待されている。

 すでに実用化されているカメラ監視型の次世代パーキングと、今回のオートスタンドのような物理的な入庫制御機能を持つタイプは、どちらの方が支持されていくのだろうか。あるいは、また違った管理システムが登場する可能性もある。競争が激化しつつある次世代パーキングに注目していきたい。

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