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クルマ2021.08.10

ユーザー車検オンライン申請で簡単に。クレジットカード決済も。22年度以降

国土交通省は、自動車検査登録(車検)時の手数料・税金をクレジットカードで決済できる「キャッシュレス化」と、車検の申請書をオンラインで作成できる「デジタル化」を推進するための基本方針を発表した。今後は2022年以降の導入に向けて必要な制度などの整備が行われる。ユーザーにはどのようなメリットがあるのだろうか?

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窓口に並ぶ時間の削減へ

クレジットカード決済、デジタル化で車検はどう変わるか?

© xiaosan – stock.adobe.com

 国土交通省は、2021720日に「自動車検査登録手続の窓口業務フロー見直しに向けた基本方針」を発表した。それには2022年以降に、自動車検査登録(車検)の手数料・自動車重量税をクレジットカードで決済できるようにする「キャッシュレス化」と、パソコンやスマートフォンからオンラインで、車検の申請書を作成できるサイトを導入する「デジタル化」が盛り込まれている。

 現在、ユーザーが自分で運輸支局の車検場に車を持ち込んで検査を受ける際のフローは、たいてい以下のような感じだ。まず、手数料の印紙購入や自動車重量税の支払いのため各窓口に並ぶ。申請書を作成して必要な添付書類を添え、窓口に並んで提出。車検場に車で並んで検査に合格したら、新しい車検証を受け取るため窓口で待つ。このように「並ぶ」ことを繰り返すものだ。車検場が混雑する3月などは、それが長時間化しているのが現状だ。

 今回の「キャッシュレス化」が推進されると、手数料と自動車税の支払いが事前登録したクレジットカードで一括決済できるようになる。つまり、手数料の印紙購入と、自動車重量税の支払いとで別々の窓口に並ばなくてよくなる。そして手元にあるパソコン・スマートフォンからオンラインで申請が可能となるので、運輸支局への来訪は車検場で検査を受けるときと、新しい車検証が交付されるときだけになる予定だ。

QRコード決済、添付書類のデジタル化も予定

自動車検査登録手続の窓口業務フロー見直しに向けた基本方針の概要

自動車検査登録手続の窓口業務フロー見直しに向けた基本方針の概要 出典=国土交通省資料

 さらに2022年以降には「キャッシュレス化」がクレジットカードだけでなく、QRコード決済など、そのほかの支払い手段についても順次拡大を図り、最終的には印紙による支払いを廃止する。

 一方、「デジタル化」ではオンライン申請だけでなく、マイナンバーカードや2023年導入予定のIC車検証を活用して申請サイトでの入力の省力化や、法務局などとの情報連携により添付書類をデジタル化することも視野に入れており、申請手続きがオンラインで完結するようになるという。

 他にも書類の審査状況確認システムを導入し、ユーザーが申請の進捗状況が確認できるようになるなども予定されている。

 これらが導入されれば、ユーザーは窓口に並ぶ時間の削減というメリットを享受できる。一方で陸運支局は、窓口での申請書の目視確認や、紙の申請書類を倉庫に保管すること、その書類を外部対応のために手作業で照会することなどの労力が削減される。そのため、デジタル化で申請した場合の手数料の軽減も基本方針には盛り込まれ、デジタル化推進を後押しする構えだ。

 これまで、ユーザー車検で二の足を踏むのは、整備・点検の難易度のみならず、申請書類のために窓口で費やす膨大な時間も、その要因だった。これが削減され、さらに添付書類を用意する労力、手数料の軽減も加われば、ユーザー車検に気持ちが傾く人が増えるかもしれない。

 また整備工場に車検を依頼するユーザーでも、申請に費やす時間が短縮されるので車を預ける期間の短縮や、手数料軽減が実現すれば値下げが期待できるだろう。

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