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クルマ2020.12.18

大雪で立ち往生した時の対処法。一酸化炭素中毒に注意

新潟県内の関越自動車道や上信越道において、豪雪の影響で多数の車両が立ち往生した。もし、雪で立ち往生してしまった場合にどうすればいいのだろうか。過去の「JAFユーザーテスト」の結果から、一酸化炭素中毒や寒さの対策について紹介しよう。

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一酸化炭素中毒にならないための対策

大雪|立ち往生|車中泊|一酸化炭素中毒|対策|雪に埋まったクルマの様子

JAFユーザーテストでは車両を雪に埋もれさせて検証を行った。 出典:JAF

 大雪で立ち往生した時や、降雪時に車中泊、仮眠をする時に、エンジンをかけたまま車内で過ごすことがある。そんな時に気を付けたいのがエンジンの排気ガスによる一酸化炭素中毒(※)である。

※一酸化炭素(CO)中毒:一酸化炭素を吸い込むことで起こる中毒症状。軽度では、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気などの症状が発症。重度では、意識障害や痙攣などが発症。最悪、死に至る危険もある。

 クルマの周囲が雪で囲まれた場合、マフラーから出た排気ガスは車体の下に溜まり、エアコンの外気導入口などを経由して車内に入り込む。排気ガスには一酸化炭素が多く含まれているため、一酸化炭素中毒になりやすいのだ。

大雪|立ち往生|車中泊|一酸化炭素中毒|対策|除雪したマフラー周辺の様子

マフラーの周りを除雪した様子。 出典:JAF

 一酸化炭素中毒にならないためには、マフラーの周りを定期的に除雪することが重要。一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)による検証では、雪に埋もれたままのクルマでは、エンジン始動後16分で一酸化炭素濃度が人体に危険を及ぼすレベルに達したという。

 ちなみに窓を開けて換気をしても十分ではない。5cmほど窓を開けた場合、風があったこともあり、初めはあまり車内のCO濃度が上昇しなかったが、風が止むと危険レベルまで濃度が上昇。天候や周囲の状況によっては、少し窓を開けていても短時間でCO濃度が上昇することが分かっている。

冬の車内温度はどれくらい?対策は?

 エンジンを止めた冬のクルマでは、車内温度はどのように変化するのだろうか。

大雪|立ち往生|車中泊|一酸化炭素中毒|対策|冬の車内温度の変化

冬の夜間における車内温度の変化。 出典:JAF

 JAFは、2月の長野県で夜間(23時~翌朝7時まで)におけるミニバンの車内温度の低下状況を検証している。外気温が-10.2℃の時にエンジンを停止し、計測を開始。車内温度は、1時間で10℃程度。3時間で氷点下。8時間後で-7℃まで低下した。

【車内温度のテスト条件】
実施日時:2014年2月4日23時~翌7時
場所:長野県上田市 菅平高原(ホテル駐車場)
テスト対象:ミニバン2台

外気温(開始時):-10.2℃
外気温(終了時):-12.9℃

【車内温度の変化】
スタート時:25℃
1時間後:10℃程度
3時間:0℃
8時間後:-7℃

上動画では寒さ対策の検証の様子を見ることができる。 出典:JAF

 また、JAFは同じ条件において防寒対策の違いも検証している。20~30代の4名のモニターが車両(ミニバン)2台に分乗。対策なし、エマージェンシーシート使用、毛布+使い捨てカイロ使用、寝袋(冬山用)使用の4つの状態で寒さをしのげるか調べた。すると「毛布+使い捨てカイロ」、「寝袋(冬山用)」を使った人が朝まで、寒さに耐えることができたが、それ以外の2人は途中でギブアップした。

【寒さ対策による違い】
・対策なし:2時間45分でギブアップ
・エマージェンシーシート:5時間27分でギブアップ
・毛布+使い捨てカイロ:8時間後まで耐えた
・寝袋(冬山用):8時間後まで耐えた

 このように、大雪で立ち往生した時に車内で過ごす場合は、一酸化炭素中毒や寒さが問題となる。冬場は万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布、寝袋などを車内に用意しておきたい。また、長時間に渡って動けないことも考えると、出発前に燃料を満タンにしておくこと。食料や飲料、簡易トイレなどを車載しておくことも必要だろう。

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