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クルマ最終更新日:2020.11.10 公開日:2020.11.10

全国50か所以上で建設が進むスマートIC紹介:東日本編

意外かも知れないが、日本は欧米諸国と比べて都市間高速のインターチェンジ(IC)間平均距離が長く、2004年時点で欧米のおよそ2倍だった。そのため、高速道路は通っているが、ICのない市町村もある。そうした課題を解決するのが、スマートICだ。現在、全国50か所以上でスマートICの新規建設、もしくは出入りが一部の方向だけだったものを全方向利用可能にするフル化事業が進められている。

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画像1。スマートICはコンパクトかつシンプルで、導入しやすく運用コストも従来ICより抑えられる。

画像1。スマートICは、導入しやすく運用コストも従来ICより抑えられ、全国で増設中(画像は三郷(料金所)スマートIC)。

 社会実験として、全国20か所のスマートIC建設が決定したのは2004年のことだ。当時はまだETCの利用率が16%弱、利用台数が1日に100万台を超えた程度だった。そのため、ETCを装備した車両しか利用できないスマートICは当初、”一部のドライバーのための予備的なIC”というイメージもあった。しかしそれから長い時間が経ち、2020年現在のETC利用率は90%を超え、1日の利用台数は700万台を超えている(2019年は800万台を超えた時期もあった)。もはや、高速道路はETCを装備して通行することが普通となったのである。

 スマートICは料金所を必要とせず、簡易な機械式ゲートの設置だけで済み、料金収受員を必要としない(画像1)。つまり導入しやすく、運用コストも抑えられる点が大きな特徴だ。こうした長所により、多くの自治体がスマートICの建設を希望し、2020年10月23日現在、全国で138か所が開通済みだ(画像2)。

画像2。2020年10月23日現在開通済みの全国のスマートIC138か所の位置図。国土交通省「スマートインターチェンジ開通か所図」より。

画像2。2020年10月23日現在開通済みの全国のスマートIC138か所の所在地。国土交通省「スマートインターチェンジ開通箇所図」より。

22か所で建設が進むNEXCO東日本管内のスマートIC

 スマートICは今なお増加中で、2020年10月23日現在、全国53か所で事業中(建設が正式決定済みもしくは建設中)、一部方向だけ利用できたものを全方向で利用可能にするフル化(※1)も5か所で事業中だ(画像3)。

※1 フル化:スマートICだけに限らず、従来型ICの場合もハーフ運用のように一部開通済みのICを4方向化すること。また比較的早い段階で開通したスマートICの場合は、対応車種が全長6m以下としていることも多く、全長12m以下の大型車も利用できるよう拡大することもフル化の中に含まれる。

 このうち、NEXCO東日本管内では22か所で事業中、4か所でフル化事業中だ。事業中とフル化事業中に分けて紹介した(開通予定時期順の一覧も最後に掲載)。各スマートICについては、所在地、接続予定一般道(アクセスするための一般道)、そして開通予定時期を記載した。ただし開通予定時期は大半のスマートICにおいて発表されていないため、NEXCO東日本から発表されている工事期間の終了日から推測したものを掲載した。あくまでも目安としていただきたい。

 また、22か所の事業中スマートICのうち、山形県の高畠スマートICと新潟県の胎内スマートICを除いて、残りの20か所は4方向で建設が進められている。ここで紹介する22か所のスマートICはすべて、運用形態は24時間運用、利用可能な車種はETCを装備した全車種(全長12m以下)である。

画像3。全国53か所の事業中のスマートICの位置図。国土交通省「スマートインターチェンジ事業中か所図」より。

画像3。全国57か所で新規建設事業中もしくはフル化事業中のスマートICの位置図。この図にはないが、このほかにも三重県多気町でも民間施設直結型の多気ヴィソンスマートIC(E23伊勢道)が建設中だ。国土交通省「スマートインターチェンジ事業中箇所図」より。

北海道
【E38道東道(北海道横断道)】
●長流枝(おさるし)スマートIC(仮称)
所在地:音更帯広IC~池田IC間(河東郡音更町字長流枝)
形式:本線直結型
接続予定一般道:町道長流枝スマートインター線
完成予定時期:未発表(2027年春頃?)

岩手県
【E4東北道】
●花巻PAスマートIC(仮称)
所在地:北上江釣子IC~花巻南IC間(上り:花巻市諏訪、下り:同市大谷地)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:(上り)市道・山の神諏訪線、(下り)県道花巻和賀線
完成予定時期:未発表(2027年春頃?)

●平泉スマートIC(正式名称)
所在地:
一関IC~平泉前沢IC間(西磐井郡平泉町)
形式:本線直結型
接続予定一般道:町道祇園線
完成予定時期:2021年内(2020年7月29日発表)

宮城県
【E4東北道】
●菅生スマートIC(仮称)
所在地:村田IC~仙台南IC間(柴田郡村田町菅生)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:県道(主要地方道)仙台村田線
開通予定時期:未発表(2023年春頃?)

●白石中央スマートIC(仮称)
所在地:国見IC~白石IC間(白石市太平中目)
形式:本線直結型
接続予定一般道:市道白石中央スマートインター1号線、同2号線
開通予定時期:未発表(2026年春頃?)

山形県
【E13東北中央道】
●天童南スマートIC(仮称)
所在地:山形中央IC~天童IC間(天童市大字高擶)
形式:本線直結型
接続予定一般道:市道スマートインター2号線
開通予定時期:未発表(2027年春頃?)

●山形PAスマートIC(仮称)
所在地:山形上山IC~山形中央IC間(山形市大道端)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:市道西部工業団地村木沢線
開通予定時期:2023年度内目標

●高畠スマートIC(仮称)
方面:
上り・福島方面のみ2方向
所在地:米沢北IC~南陽高畠IC間(東置賜郡高畠町)
形式:本線直結型
接続予定一般道:町道高畠インター1号線、同2号線
開通予定時期:未発表(2027年春頃?)

福島県
【E6常磐道】
●小高スマートIC(仮称)
所在地:浪江IC~南相馬IC間(南相馬市小高区大和田)
形式:本線直結型
接続予定一般道:市道大和田インター線、市道川房インター線
開通予定時期:未発表(2025年春頃?)

→ 次ページ:
続いて関東と信越の13か所

画像3。全国53か所の事業中のスマートICの位置図。国土交通省「スマートインターチェンジ事業中か所図」より。

茨城県
【C4圏央道】
●つくばスマートIC(仮称)
所在地:つくば中央IC~常総IC間(つくば市島名)
形式:本線直結型
接続予定一般道:市道つくばスマートICアクセス1号線、同2号線
開通予定時期:2021年度目標

【E6常磐道】
●つくばみらいスマートIC(仮称)
所在地:谷和原IC~谷田部IC間(つくばみらい市古河地内)
形式:本線直結型
接続予定一般道:(上り)つくばみらいスマートIC1号線(仮)、(下り)同2号線(仮)
開通予定時期:2023年度内目標

栃木県
【E4東北道】
●矢板北スマートIC(正式名称)
所在地:矢板IC~西那須野塩原IC間(矢板市太田地内および永井地内)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:市道矢板北スマートインター1号線および同2号線
開通予定時期:2020年度内予定

●大谷スマートIC(仮称)
所在地:鹿沼IC~宇都宮IC間(宇都宮市宝木町および生駒町)
形式:本線直結型
接続予定一般道:市道大谷スマートインター1号線および同2号線
開通予定時期:未発表(2021年春頃?)

●都賀西方スマートIC(仮称)
所在地:栃木IC~鹿沼IC間(栃木市津賀町および西方町)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:市道都賀西方スマートインター1号線および同2号線
開通予定時期:未発表(2021年春頃?)

【E50北関東道】
●出流原PAスマートIC(仮称)
所在地:佐野田沼IC~足利IC間(佐野氏出流原町)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:市道出流原PAスマートインター線・西行きおよび同・東行き
開通予定時期:未発表(2022年春頃?)

●下野スマートIC(仮称)
所在地:壬生IC~宇都宮上三川IC間(下野市下古山および上古山)
形式:本線直結型
接続予定一般道:市道下野スマートインター線(西行き)および(東行き)
開通予定時期:未発表(2023年春頃?)

群馬県
【E1関越道】
●甘楽PAスマートIC(仮称)
所在地:吉井IC~富岡IC間(甘楽郡甘楽町大字白倉および天引)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:町道 甘楽PAスマートIC線
開通予定時期:未発表(2023年春頃?)

神奈川県
【E16横浜横須賀道路】
●横須賀PAスマートIC(仮称)
所在地:茂原長南IC~茂原北IC間(横須賀市平作)
形式:(上り・横浜方面)SA・PA接続型、(下り・横須賀方面)本線直結型
接続予定一般道:市道7566号坂本芦名線
開通予定時期:(上り)2020年度内予定、(下り)未発表

新潟県
【E7日本海東北道】
●胎内スマートIC(仮称)
方面:
長岡方面のみ2方向
所在地:中条IC~荒川胎内IC間(胎内市鴻巣および宮瀬)
形式:本線直結型
接続予定一般道:(仮称)市道胎内スマートインター1号線および同2号線
開通予定時期:未発表(2023年春頃?)

【E8北陸道】
●大積スマートIC(仮称)
所在地:長岡北スマートIC~西山IC間(長岡市)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:市道仁和143号線および市道仁和55号線
開通予定時期:未発表(2026年春頃?)

長野県
【E18上信越道】
●若穂スマートIC(仮称)
所在地:長野IC~須坂長野東IC間(長野市若穂川田)
形式:本線直結型
接続予定一般道:市道若穂西298号線
開通予定時期:未発表(2027年春頃?)

【E19長野自動車道】
●筑北スマートIC(仮称)
所在地:安曇野IC~麻績IC間(東筑摩郡筑北村西条小仁熊)
形式:本線直結型
接続予定一般道:村道滝上北線
開通予定時期:未発表(2023年春頃?)

4か所のスマートICが4方向化に向けて事業中

画像3。全国53か所の事業中のスマートICの位置図。国土交通省「スマートインターチェンジ事業中か所図」より。

 フル化事業とは、現在のハーフインターとして運用されているところを4方向化するのと同時に、利用可能車種が全長6m以下(普通車)から全長12m以下(大型車)に拡大することだ。ただし、三郷料金所スマートIC(埼玉県・E6常磐道)と寄居スマートIC(埼玉県・E17関越道)はすでに大型車に対応しており、4方向化事業のみとなる。

埼玉県
【E4東北道】
●蓮田スマートIC(正式名称)
方面:下り・東北方面(上り・東京方面は開通済み)
所在地:岩槻IC~久喜白岡JCT間(蓮田市大字川島および黒浜)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:県道蓮田白岡久喜線および市道57号線
開通予定時期:未発表(2024年春頃?)

【E6常磐道】
●三郷料金所スマートIC(正式名称)
方面:上り・東京方面(下り・水戸方面開通済み)
所在地:三郷JCT・IC~流山IC間(三郷市小谷堀)
形式:本線直結型
接続予定一般道:市道1313号線、市道14704号線、市道1705号線および市道1706号線
開通予定時期:未発表(2025年春頃?)

【E17関越道】
●寄居スマートIC(正式名称)
方面:
下り・新潟方面2方向(上り・東京方面開通済み)
所在地:花園IC~本庄児玉IC間((上り)深谷市本郷地内、(下り)寄居町用土地内)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:未確認
開通予定時期:2020年度内予定

●三芳スマートIC(正式名称)
方面:
下り・新潟方面2方向(上り・東京方面開通済み)
所在地:所沢IC~川越IC間(入間郡三芳町上富)
形式:SA・PA接続型
接続予定一般道:町道幹線3号線および町道上富69号線
開通予定時期:未発表(2024年春頃?)

→ 次ページ:
開通予定時期ごとの一覧

スマートIC開通時期別一覧

 最後は、紹介した22か所の事業中と4か所のフル化事業中のスマートICを、開通予定時期順に掲載する。

【2021年春頃(2020年度内)】
●矢板北スマートIC(栃木県・E4東北道)
●大谷スマートIC(栃木県・E4東北道)
●都賀西方スマートIC(栃木県・E4東北道)
●寄居スマートIC・上り方向(埼玉県・E17関越道・4方向化)
●横須賀PAスマートIC・上り方向(神奈川県・E16横浜横須賀道路)

【2021年内】
●平泉スマートIC(岩手県・E4東北道)

【2022年春頃(2021年度内)】
●つくばスマートIC(茨城県・C4圏央道)
●出流原PAスマートIC(栃木県・E50北関東道)

【2023年春頃(2022年度内)】
●菅生スマートIC(宮城県・E4東北道)
●下野スマートIC(栃木県・E50北関東道)
●甘楽PAスマートIC(群馬県・E17関越道)
●胎内スマートIC(新潟県・E7日本海東北道)
●筑北スマートIC(長野県・E19長野道)

【2024年春頃(2023年度内)】
●山県PAスマートIC(山形県・E13東北中央道)
●蓮田スマートIC・下り方向(埼玉県・E4東北道)
●三芳スマートIC・上り方向(埼玉県・E17関越道)

【2025年春頃(2024年度内)】
●小高スマートIC(福島県・E6常磐道)
●三郷料金所スマートIC・上り方向(埼玉県・E6常磐道)

【2026年春頃(2025年度内)】
●白石中央スマートIC(宮城県・E4東北道)
●大積スマートIC(新潟県・E8北陸道)

【2027年春頃(2026年度内)】
●長流枝スマートIC(北海道・E38道東自動車道)
●天童南スマートIC(山形県・E13東北中央道)
●高畠スマートIC(山形県・E13東北中央道)
●若穂スマートIC(長野県・E18上信越道)

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