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最終更新日:2020.03.02 公開日:2020.03.02

花粉の車内侵入・拡散をグッズで防げ!スギ花粉が本格化

2020年のスギ花粉のピークは例年より早く2月下旬から始まるという予報が出ている。そんな時期に運転していると、目がムズムズ、鼻水がタラーリ、ノドがかゆいとなれば、集中力も低下してくる。それを少しでも緩和する車内の花粉対策グッズを紹介する。

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スギ花粉ピークは2月下旬から、ヒノキは4月上旬から

車内に浮遊する花粉のイメージ写真。 © Monika Wisniewska – stock.adobe.com

 日本気象協会が2月13日に発表した「2020年 春の花粉飛散予報(第4報)」によると、2月下旬には九州や四国、本州でスギ花粉のピークを迎えているそうだ。スギ花粉のピークは西日本で3月中旬まで、東日本は3月下旬まで続く。また3月下旬から4月下旬は、ヒノキ花粉のピークを迎える地域が増えてくる。花粉症の人にとっては、つらいシーズンが続く。

花粉対策その1:花粉を除去できるエアコンフィルターに交換

 カーエアコンには、交換式のエアコンフィルターが装備されていることが多い。最近のエアコンフィルターには、花粉除去に効果があるとされる製品も多い。花粉がピークの今だからこそ、エアコンフィルターを交換してみてはどうだろうか?

 近年のエアコンフィルターには、空気清浄や消臭に加えて、抗菌、アレル物質抑制などといった機能を備えた製品がある。JAF Mateによる実験※1でも、そのような機能を備えたエアコンフィルターでは、5分間の内気循環で車内の浮遊粒子の97.9%を除去できた(測定機器の仕様により0.3マイクロメートル以下の粒子は計測していない)。また花粉症の原因でもある”アレル物質”の濃度に関しても、3分間で96.9%が除去できたそうだ。

1 JAF Mate共同実験第2弾 エアコンフィルター大実験

ボッシュの「国産車用エアコンフィルター アエリスト(抗ウイルスタイプ)」は、花粉・ほこりの除去はもちろん、抗ウイルスとアレル物質抑制機能が追加されている。植物由来の天然ポリフェノールを採用したフィルターで、ウイルスをを不活化し、アレル物質を抑制する。写真:ボッシュ

 また花粉がピークとなる時期のカーエアコンは「内気循環」という人も多いだろうが、JAFユーザーテスト※2によると、新品のエアコンフィルターを装着していれば、外気導入でも花粉は微量だったという結果が出ている。ちなみにエアコンフィルターの交換目安は、年1回もしくは10000kmごととされているので、花粉ピークの今に交換してみてはどうだろう。

2 JAFユーザーテスト「内気循環」と「外気導入」どちらがいいの? 走行した際の車内環境の違いについて検証

花粉対策その2:車内に花粉を持ち込まないようにするグッズ

 次は、人が乗り降りする際に、車内へ持ち込んでしまう花粉を防ぐグッズを紹介しよう。まずは衣服に付着した花粉への対策だ。つい手で払いたくなるが、それはNG。自分の周りに花粉が舞い、吸い込んでしまうことになる。粘着テープを用いたり、衣類用のウェットシートなどで拭くと、衣類の花粉を飛散させずに済む。ほかにも衣類に静電気防止スプレーを予め使用するという対策もある。
 次に室内に乗り込んだら、エアコンをオンにする前に、室内に残っている花粉をふき取ろう。ふき取りグッズとしては、車用のウェットシートがおすすめ。乾拭きだと、ふき取っても再び花粉やアレル物質が舞うという可能性があるためだ。ただしウェットシートでも乾燥すると花粉が再び飛散することがあるので、使用後はビニール袋などに密閉して処分しよう。

ソフト99の「クルマどこでもWet」は、洗浄液のついた不織布のメッシュシートによって、車内のウインドーやハンドルなどのさまざまな部位の汚れを落とせる。また除菌剤・防カビ剤も配合されている。室内だけでなくボディやホイールなどといった車外にも使用可能。

症状が重いときは運転を控えよう

 花粉症の症状としては、くしゃみが多くなる人もいる。たかがくしゃみくらいで、と侮ることなかれ。もし時速60kmで運転中にくしゃみで、まぶたを閉じたとする。閉じている時間が0.5秒でも、クルマは8mも進んでしまう。実際、2017年に愛媛県今治市で、花粉症で連続してくしゃみをするなどが原因で、対向車線にはみ出して、衝突死傷事故も発生している。また花粉症の薬は、副作用で眠気や集中力の低下もあり、運転時に服用可能か、医師や薬剤師の指示に従うべきである。

 前述したグッズで車内花粉対策を行っても、症状が出ないというほど万全なものではない。運転中に症状が重くなることを「予防」するものと考えておこう。

 もし乗車前から「花粉症がつらい」と感じているならば、その時は運転を控えたほうがよいだろう。花粉症に関わらず、運転前に自分の体調を客観的に観察することを日ごろからこころがけておくこと。それが安全運転の第一歩になる。

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