クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

クルマ2018.08.10

【オートモビルカウンシル2018】トヨタ・日産・ホンダ

この記事をシェア

 8月3日から5日にかけて開催された、国産の旧車や往年のスーパーカーなどのヒストリックカーを扱う展示会オートモビルカウンシル2018。それらを手がける販売店が32社集まり、約100台が展示された。

 国内メーカーとしては、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバルが出展。 また海外メーカーとしてはアストンマーティンジャパンが出展し、アルピーヌジャポンも特別展示を行った。

 まずは、トヨタ、日産、ホンダの国内ビッグ3の展示から紹介する。

1960年代を題材にしたトヨタ

 トヨタは「元気!! ニッポン 1960s!」をテーマに、かつての谷田部自動車高速試験場で複数の国際新記録(当時)を樹立した「2000GT スピードトライアル」(「2000GT」の記事はこちら)や、トヨタ初のプロトタイプレーシングカー「トヨタ7」(記事はこちら)など、トヨタ博物館が所蔵する高度成長期のクルマたちを展示した。

 当サイト初登場となるのは、3代目となる「トヨペット コロナ」。トヨタにとってこの3代目「コロナ」は、国内においては初のミリオンセラーを達成した金字塔の1台。同時に、1950年代に一度挫折した米国への再進出に成功した、いってみればトヨタが今日における世界屈指の自動車メーカーとなる第一歩となった1台でもある。

np180807-01-01.jpg

3代目「トヨペット コロナ・デラックス」1964年式。車両型式:RT40-D(RT40-DC)。全長×全幅×全高:4110×1550×1420mm、ホイールベース:2420mm、トレッド:前後共に1270mm。車重:945kg。エンジン型式:R型、エンジン種類:水冷直列4気筒OHV、排気量1490cc、最高出力:70ps/5000rpm、最大トルク:11.5kg・m/2600rpm、サスペンション(前/後):独立懸架コイルバネ/半だ円非対称板バネ。

 また、トヨタは2020年の東京オリンピック・パラリンピックで大会公式車両として3000台以上を提供することを発表しているが(記事はこちら)、オリンピックのロゴなどが入った燃料電池車「MIRAI」(記事はこちら)を展示すると同時に、前回の東京オリンピック・パラリンピックで聖火搬送車両として使用された日産「セドリックスペシャル」をメーカーの垣根を越えて展示した。

np180807-01-02.jpg

日産「セドリックスペシャル」の1964年の東京オリンピック・パラリンピック時の聖火搬送車。1964年式。車両型式:50型。全長×全幅×全高:4855×1690×1495mm、ホイールベース:2835mm、トレッド(前/後):1354/1373mm。車重:1400kg。エンジン型式:K型、エンジン種類:水冷直列6気筒OHV、排気量2825cc、最高出力:115ps/4400rpm、最大トルク:21.0kg・m/2400rpm。サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/縦置きリーフ。

→ 次ページ:
次は日産ブースの展示車両!

1950年代から80年代+’18-’19のクルマを展示した日産

np180803-01-01.jpg

日産「フォーミュラE カラーリングコンセプト」。全長×全幅×全高:5160×1770×1050mm、最低重量:900kg(ドライバーとバッテリーを含む)、バッテリー重量:385kg。タイヤ:ミシュラン製専用18インチ「パイロットスポーツEV」。レース中に通常で使用可能な最大出力:200kW、最大出力:250kW、時速0→100km:2.8秒、最高速度:時速280km、最大回生力:250kW。

 日産は「60 years of performance」をテーマに、1958年以来挑戦し続けてきたモータースポーツの歴史を紐解き、KPGC10型「スカイライン ハードトップ 2000 GT-R」1972年式(記事はこちら)など、3車種のヒストリックカーを展示。そして最新のレーシングカーとして、2018年12月開催のフォーミュラEのシーズン5に投入予定の「フォーミュラE カラーリングコンセプト」を展示した。

 フォーミュラEとはEVのF1と呼ばれるモータースポーツで、日産は2018年12月から始まるシーズン5から参戦することを表明している。シーズン5からは第2世代の新型マシンが導入される予定で、全チームがそのマシンで走る。日産はそのレーシングカーに施すカラーデザインを先行して発表しており、それがこの「フォーミュラE カラーリングコンセプト」というわけだ(記事はこちら)。ドップラー効果とソニックブームを意識したデザインだという。

np180807-01-03.jpg

「ダットサン1000セダン」をベースにしたラリーカー「富士号」。車両型式:210型。全長×全幅×全高:3860×1466×1535mm、ホイールベース:2220mm、トレッド(前/後):1170/1180mm。車重:925kg。エンジン型式:C型、エンジン種類:直列4気筒OHV、排気量988cc、最高出力:34ps/4400rpm、最大トルク:6.6kg・m/2400rpm。サスペンション:前後共に縦置きリーフ。

 日産ブースで最古参だったのが、1957(昭和32)年11月に発売された210型「ダットサン1000セダン」のラリー仕様「富士号」。「富士号」はもう1台の「桜号」とともに、その翌年8月から9月にかけて開催された、「モービルガス・トライアル」(通称:豪州一周ラリー)に参戦し、排気量1000cc以下の「Aクラス」でクラス優勝を果たしたのである。

 豪州一周ラリーは約1万6000kmを19日間かけて走り抜くという、今ではあり得ない苛酷極まるラリー。このラリーでクラス優勝を果たしたことで、日産は世界にその優秀さをアピールすることに成功したのである。この「富士号」など、日産のラリーカーに関する記事はこちら

np180807-01-04.jpg

「MID4」(II型)。車両型式:MID4-II型。全長×全幅×全高:4300×1860×1200mm、ホイールベース:2540mm、トレッド(前/後):1545/1550mm。車重:1400kg。エンジン型式:VG30DETT型、エンジン種類:V型6気筒DOHCインタークーラー付きツインターボ、排気量2960cc、最高出力:330ps/6800rpm、最大トルク:39.0kg・m/3200rpm。サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/マルチリンク(HICAS付き)。

 そしてもう1車種が、日産が初めてミッドシップかつ四輪駆動を特徴としたスーパーカーとして開発した、実験車両の「MID4(ミッド・フォー)」(II型)だ。1987(昭和62)年に開催された第27回東京モーターショーに出展された。330馬力を叩き出したインタークーラー付きツインターボのV6DOHC「VG30DETT」型エンジンを縦置きに搭載。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアが操舵機構「HAICAS」機構付きマルチリンク式を採用していた。

 結局市販には至らなかったが、「MID4」で開発された技術は、1989(平成元)年に発売されたR32型「スカイライン GT-R」(記事はこちら)や、1991(平成3)年に発売されたZ32型「フェアレディZ」など、当時の日産を代表するスーパーカーやスポーツカーに受け継がれた。

→ 次ページ:
最後はホンダ「レジェンド」の歴史に迫る!

高級セダン「レジェンド」の歴史を振り返ったホンダ

 ホンダは、二輪車「ゴールドウィング」シリーズの展示と、高級セダン「レジェンド」の歴史を振り返る内容だった。1996(平成8)年登場の3代目だけは展示されていなかったが、1985(昭和60)年登場の初代から、2014(平成26)年登場の現行5代目(ただし、展示車両はマイナーチェンジが実施された2018年式)の歴代4車種が展示された。

 4車種を並べてみると、徐々に大型化し、同時に高級さも増していくのがわかる。フロントマスクの変貌の様子もご覧いただきたい。初代「レジェンド」に関する記事はこちら

np180807-01-05.jpg

1985年登場の初代。ホンダのラインナップの頂点として自負しうるクルマを誕生させる、という目的のもと、同社が持つテクノロジーのすべてを注ぎ込んで開発したという。車両型式:KA2型。全長×全幅×全高:4810×1735×1390mm、ホイールベース:2760mm、トレッド(前/後):1490/1450mm。車重:1330~1380kg。エンジン型式:C25A型、エンジン種類:水冷V型6気筒SOHC、排気量2493cc、最高出力:165ps/6000rpm、最大トルク:21.5kg・m/4500rpm。サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/ストラット。※スペックは、グレード「V6Xi 2500」のもの。

np180807-01-06.jpg

1990年登場の2代目。走りの基本性能を高めるのと同時に、「社会とクルマの融合」をクルマ作りの重要課題とし、世界トップレベルの安全性能を追求して開発された。車両型式:KA7型。全長×全幅×全高:4940×1810×1405mm、ホイールベース:2910mm、トレッド(前/後):1550/1540mm。車重:1560~1590kg。エンジン型式:C32A型、エンジン種類:水冷V型6気筒SOHC、排気量3206cc、最高出力:215ps/5500rpm、最大トルク:30.5kg・m/4500rpm。サスペンション:前後ともダブルウィッシュボーン。

np180807-01-07.jpg

2004年登場の4代目。駆動力で曲がるというアイディアを、四輪駆動力自在制御システム「SH-AWD」で実現した。国産車初の300馬力オーバーエンジンを搭載した。車両型式:KB1型。全長×全幅×全高:4985×1845×1455mm、ホイールベース:2800mm、トレッド(前/後):1575/1585mm。車重:1850kg。エンジン型式:J37A型、エンジン種類:水冷V型6気筒SOHC、排気量3664cc、最高出力:309ps/6300rpm、最大トルク:37.7kg・m/5000rpm。サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/マルチリンク。スペックは、4回目のマイナーチェンジが実施された2010年式のもの。

np180807-01-08.jpg

2014年登場の5代目。操る喜びとプレステージ性を高い次元で兼ね備えた最上のドライバーズカー、として開発された。車両型式:KC2型。全長×全幅×全高:5030×1890×1480mm、ホイールベース:2850mm、トレッド:前後共に1630mm。車重:1990kg。エンジン型式:JNB型、エンジン種類:水冷V型6気筒SOHC、排気量3471cc、エンジン最高出力:231kW(314ps)/6500rpm、エンジン最大トルク:371N・m(37.8kg・m)/4700rpm。モーター最高出力:(前)35kW(48ps)/3000rpm、(後)27kW(37ps)/4000rpm(1基当たり)。モーター最大トルク:(前)148N・m(15.1kg・m)/500~2000rpm、(後)73N・m(7.4kg・m)/0~2000rpm(1基当たり)。サスペンション(前)/(後):ダブルウィッシュボーン/ウィッシュボーン。画像、スペックともに2018年2月のマイナーチェンジを受けた最新モデル。

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(2月29日まで)
応募はこちら!(2月29日まで)