クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

クルマ2017.02.13

【フォトアルバム】チーム・スガワラのダカールラリー参戦車、日野「レンジャーGT(14年式)」

この記事をシェア

pa-ranger-01.jpg

日野のダカールラリー参戦車両「レンジャーGT(2014年式)」の2号車。14年の第36回大会でクラス優勝を果たした。

 ダカールラリーといえば、現在は南米を舞台に(かつてはパリをスタート、アフリカを走り、セネガルの首都ダカールがゴールだった)複数の国を舞台に長距離を走り抜ける長距離ラリー、いわゆるクロスカントリーラリーの代表的な存在。1978年からスタートし、2017年も1月2日から14日まで第39回大会が開催された。

 完走率20.5%を記録したこともある、”世界一過酷”といわれるラリーで1991年から17年まで26回連続完走、17年も含めてトラック(カミオン)部門「排気量10リットル未満」クラス優勝8連覇(クラス優勝通算17勝)を達成、97年にはトラック部門総合優勝&史上初の1-2-3フィニッシュを達成した記録を持つのが、チーム・スガワラが使用する日野「レンジャーGT」である。

 2016年10月8日から10日までお台場で開催された東京モーターフェス2016で展示されたのが、14年の第36回大会のクラス優勝車、チーム・スガワラの2号車(ゼッケン518)だ。

pa-ranger-02.jpg

レンジャーGTを真横から。一見すると小さく見えるが…。タイヤの大きさがわかる画像は次ページで掲載。

→ 次ページ:
レンジャーGTとはどのようなトラック?

大排気量車を相手に果敢に戦うリトル・モンスター!

pa-ranger-03.jpg

間近で見上げるとコックピットは結構高い。

 レンジャーGTは17年現在の最新エンジン「A09C-TI」ですら8866ccしかなく、14年の2号車に搭載されていた「J08C-TI」は7916ccしかなかった。それに対し、例えば17年の優勝チーム「TEAM KAMAZ MASTER」が使用するロシア製KAMAZ「4326」などは、1万8000ccもある。

 海外チームの多くがパワー的に有利な大排気量エンジンを搭載したモンスター・カミオンで参戦している中、レンジャーGTはその半分ながら、高い機動力と信頼性を武器に果敢に戦っており、ライバルたちからは”リトル・モンスター”として恐れられている。

 なお、14年式レンジャーGTは、12年から3年間かけて開発してきた新型車両の総仕上げとなる3年目だった。エンジンは前述したように前年までと同じJC8C-TIが搭載されたが、1号車には翌年以降の戦いを見越して排気量を8866ccにアップした新型のA09C-TIが搭載されたのである。

 なお、A09C-TIはその年から改良が続けられ、17年にも最新版が搭載された。そうしたエンジンの違いなどの関係で、1号車と2号車はスペックが異なり、1号車はより大型で重量もあった(17年の参戦車両のシャシーも14年の1号車の改良型)。

pa-ranger-04.jpg

レンジャーGTを後方から。日野のスポンサーロゴからわかるように、日野の全面バックアップで毎年参戦しており、メカニックは全国の日野の社員から選抜され、また現地法人も全力でバックアップしている。

pa-ranger-05.jpg

Fタイヤの横に置いてあるのは、一眼レフカメラと交換レンズ、ストロボなどをしまえる片手持ちが可能なカメラバッグ。バッグの持ち手までの高さと、横幅もどちらもおおよそ27cm。タイヤの巨大さをわかってもらえるだろうか。

→ 次ページ:
日野レンジャーのスペック!

pa-ranger-06.jpg

リアボディーの内側。スペアタイヤや交換用のケーブルなどが用意されているが、あまり重くなって機動力を削いでも意味がないので、意外とがらんとしている。

【シャシー】
全長×全幅×全高:6150×2420×3050mm
ホイールベース:3750mm
車両総重量:6700kg
リアボディー:メインフレームマウント、パイプフレームターポリンボディ

 

【駆動系】
駆動方式:デフロック前後付きパートタイム4WD
クラッチ:φ380mmシングルプレート
トランスミッション:6速ダイレクトドライブ前進6速後退1速パワーシフト付き
トランスファー:Hi-Loレンジ切り替え付き
アクスル:ハブリダクションアクスル

 

【足回り】
ブレーキ:ベンチレーテッドディスクブレーキ対向4ポッドキャリパー
タイヤ:ミシュランXZL 14.00R20
ホイール:鍛造アルミホイール
空気圧調整システム:4輪独立制御式
ステアリング:ボール・ナット式(インテグラル式パワーステアリング)

 

【エンジン】
型式:J08C-TI(ターボインタークーラー付き)
形式:ディーゼル4サイクル直列6気筒
総排気量:7916cc
最高出力:485ps/2600rpm
最大トルク:145kgm/1600rpm
燃料噴射装置:電子制御(コモンレール式)
燃料タンク容量:600リットル

2017年2月13日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

関連記事

この記事をシェア

応募する

次回は2023年12月5日からスタートです!
次回は2023年12月5日からスタートです!