2017年12月26日 15:50 掲載
くるナンデス
【菰田潔の、目から鱗のタイヤの話】2
重要!「空気圧」が正しくないと、
クルマはまともに走らない。
知っているようで知らないタイヤの話。「タイヤは空気圧のチェックが大事」とはよく聞く言葉だけど、でもそれってどうして? 自動車ジャーナリストの菰田潔氏が徹底解説。
空気圧って何だっけ?
通常のタイヤは正しく空気が入っていないとその機能を発揮できない。クルマごとに車両指定空気圧が決まっていて、多くの日本車は運転席のドアを開けたところにラベルが貼ってある。輸入車もドアを開けると見えるところに貼ってある車種が多いが、給油口の蓋の裏に貼ってあるクルマもあるから自分のクルマのラベルの位置は取説で確認しておこう。タイヤが冷えているときにこの数字に合うように空気を入れれば正しい空気圧となる。
しかし、空気圧は一度合わせればそれで良いわけではない。ゴムの分子の隙間を空気が通って漏れてしまうのだ。ゴム風船を膨らませておいても、一晩たつとしぼんでしまうのと同じ原理だ。だから定期的に空気を補充しなくてはならない。
空気の漏れの他に季節によっても空気圧は変化する。夏から秋、冬に向かっては気温が下がるので、空気も体積が小さくなる。結果としてタイヤの空気圧も下がってしまう。気温が10℃変化すると、空気圧は10kPa(0.1kgf/cm2=1bar)くらい変わってしまう。
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