クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

Lifestyle

最終更新日:2023.07.06 公開日:2019.03.01

【フリフリ人生相談】商いは飽きない? いや、もう飽きた!

よく「商いは飽きない」と言われていますが、やっぱり飽きちゃう人もいるんですね。自宅でお店を営んでいるという相談者さん。果たして解決への糸口は???

自宅の1階で飲食店を経営しています。
オリジナルメニューなども考案したりと独自性を出したり
凝ったメニューや料理の開発などもして評判も上々なのですが
毎日毎日同じ厨房に立ち早35年。
ワタシ自分の仕事に飽きちゃいました。


天空

そのうち、客も飽きるよ

サラリーマンが毎日満員電車に詰めこまれて
会社に行くのがいやになった、みたいな感じかな?
毎日毎日、自宅の1階の厨房に行き、
仕込みをして、料理をつくるのに飽きたっていうのは?

料理人が、仕事に飽きた、ということは、きっと、
味はたいしたことないんだろうなぁ。

メニューもいろいろと工夫してるし、
評判も上々って言うけど、
それは、たまたま、ラッキーなのだと思うよ。

とにかく「料理に飽きた料理人」がつくる料理なんだから、
そのうち、客たちも飽きて、
誰も店に寄りつかなくなるね。

そのときにまた、考えればいいと思う。

他の人のアドバイスも聞きたい

バンジョー

純一


純一

日本企業の大問題

この〈お悩み〉は、ひとりのオーナーシェフの嘆きのようでいて、
実は、いまの日本の多くの企業が抱えている大問題と
同じものが背景にあると感じました。

品質的には文句ないものを、
よそと比較して、競争力のある価格で提供する。
そのことをずっと続けていれば、
少し前まで、企業は右肩上がりに儲かっていました。

社員たちはノルマを与えられ、工夫を求められて、
ギリギリまで追いつめられて、身を削るように仕事に励み、
その結果、ある「飽和状態」に達したのです。
わかりやすく言えば、それが「仕事に飽きた状態」です。

企業全体が、仕事に飽きているわけですね。

そうすると、なにが起きるか。
毎日のノルマに厭気がさして、
創造性や生きがいを失っているわけですから、
品質チェックに関して、不正が発生します。
社内にウソが蔓延します。
組織力も脆弱になり、ハラスメントなどの問題が起きます。

「仕事に飽きた状態」の会社は、恐らく、
これからの社会においては、生き残れないでしょう。

では、どうするか。

私がいま読んでいる『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
という本には、大切なヒントが述べられています。

サイエンス=経営学的な裏づけや、
クラフト=伝統的技術ではなく、
「アート」こそが鍵だと、著者は述べています。
「真・善・美」を理解する「アート」を企業トップは学ぶべきだ、と。

参考にしてみてはいかがでしょうか。

他の人のアドバイスも聞きたい

天空

バンジョー


バンジョー

ジャンル変更!

メニュー開発くらいことには、もう飽きちゃったんでしょ。
だったら、いっそ、ジャンルの変更だね。

中華ならイタリアンに、
イタリアンなら和食に、
和食ならカレー、
カレーなら中華、
みたいな感じで、
大きくジャンル変更すればいいんじゃない?

レストランだったのなら、
いっそ、完全に飲み屋にしちゃうとか。

飽きたなら、大胆に、飽きない工夫を繰り返すしかないよ。

他の人のアドバイスも聞きたい

天空

純一


ライター・松尾の右往左往

高橋純一いわく、
「仕事に飽きる」というのは、
日本企業に蔓延している根深い病巣である、と。

深すぎて、ため息が出ました。

さすが、大宮の青年実業家(若くはないけど)です。
鋭く日本経済を見つめているのですなぁ。

儲けとか効率とかではなく、
ほんとにう大切にしなければいけないマインドを、
私たちは忘れてしまったのではないか、と、
高橋純一は、しきりに、嘆いておりました。

逆の言いかたをすれば、
「料理人が仕事に飽きないための工夫」
という素朴なポイントに、
日本再生のヒントがあるということかもしれません。

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(1月5日まで)
応募はこちら!(1月5日まで)