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最終更新日:2020.02.05 公開日:2020.02.05

【ジャパンキャンピングカーショー2020】ペットとキャンプをするのなら。おすすめのキャンピングカーをご紹介。

2020年1月31日(金)~2月2日(日)に開催された「ジャパンキャンピングカーショー2020」。会場内には、高性能なフルコンバージョンから日常使いもできる軽キャンパーまで、さまざまな車両が展示されていた。

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 最近じわじわと、キャンプブームが広まってきている。今までキャンプ経験がない人でも、気軽に楽しめる施設やツールが増えてきた中、キャンピングカーも多様化している様子が会場ではうかがえた。
 中でもユニークだったのは、愛犬とキャンプが楽しめるようにカスタムされたキャンピングカーであった。今回はそんな愛犬家に嬉しいキャンピングカーをご紹介しよう。

愛犬の居心地にもこだわったキャンピングカー。

愛犬くん/オートワン

 30Wソーラーパネル、温度センサー付きベンチレーターが標準装備されている軽キャンパー。

我が家の愛犬(5kg)が乗っても、しっかりした安定感の足洗い場。耐荷量は中型犬くらい(約10kg)まで、とのことだ。

 そして、後部にはペット専用足洗い場も装備されている。シャワーノズルも足洗い場まで伸びる仕様なので、足裏を手軽に洗い流すことができるのは、飼い主にとって嬉しい。

棚にはペット用ウォーターノズルがぴったりはまる。

 フルフラットになる車内では、助手席を倒すことでケージを置くことも可能。収納スペースにはペット用のウォーターノズル専用の棚もあり、まさに”愛犬くん”という名前にふさわしいペット用に特化した設備の数々が魅力だ。

車両タイプ:軽キャンピングカー
ベース車:スズキ エブリィ JOIN ターボ 4WD
乗車定員:4名(就寝定員:2名)
車両本体価格:2,022,446円(税抜)

CORDE RUNDY(コルドランディ)/VANTECH株式会社 

 「ペットと出かけることを考えたキャンピングカー」とうたっているコルドランディ。まず目に入るのは、エントランスからシャワールームを兼ねたマルチルームへ広がるFRP製防水トレイだ。
 VANTECH株式会社 広報課 露木課長に話を聞くと、「マルチルームの扉を開ければ大きなスペースになるので、散歩後の愛犬を車内に入れて洗うこともできます」と教えてくれた。確かに、アウトドアを楽しむ犬はどうしても汚れてしまうので、こうした場所があるのはありがたい。

マルチルームへ広がるFRP製防水トレイは、汚れを洗い流しやすいのでアウトドア派に嬉しい。

 「冬に外で犬を洗うのはかわいそうという飼い主さんが多いので、FFヒーターの吹き出し口も設置しています」(露木課長)
 洗濯物などの乾燥室や冬場のトイレとしても使用できる、まさに”マルチルーム”である。また、リビングルームのシート生地には合成皮革を使用し、ペットの毛が付着しにくいようになっている。床も重歩行用の床材なので、耐汚性、耐摩耗性に優れているそうだ。

カーペット敷のピットは、停車時にケージを置いても十分に余裕がある。

 助手席の後方にあるのは、カーペット敷のピット。停車時にペット用ケージを置くのも良いし、靴を脱ぎ履きするときのベンチとして使用するのもよい。便利で自由度が高いスペースとなっている。

 さらに車両右面にはアクセスドアが設置されている。マルチルームからシャワーノズルを伸ばせば、外で愛犬やアウトドアグッズを洗うことも可能だ。エントランス脇にはペット用リードフック(オプション装備)、犬の排せつ物を含めたゴミを入れられる外部ゴミ専用収納庫なども。「ペットは家族の一員という考えに沿って、一緒に心地よく過ごせる空間というものにこだわっています」(露木課長)という、充実した装備が魅力のモデルだ。

車両タイプ:キャンプコンバージョン(キャブコン)
ベース車:トヨタ カムロード
乗車定員:6名(就寝定員:5名)
車両本体価格:6,810,000円(税抜)

rem WONDER SA(れむw)/キャンパー鹿児島

 車載用リチウム蓄電システム「KULOS」搭載のremシリーズから、ペットとのお出かけに特化したモデルが初出展されていた。リチウム蓄電システムは走行時に充電が可能で、停車時には最大13時間連続稼働し、エンジンをかけずに部屋を適温に保つことができる。

ペット用フリースペースは、走行時にケージを置いて固定することも可能だ。

 また、高い位置に配置されたコンセントやスイッチ部分のカバーなど、ペットと一緒に過ごすうえでの安全面が十分に配慮されている。ペットの居心地にもこだわり、ベッド下にあるペット用フリースペースは走行時にケージを固定しておくこともできる。このフリースペースについて担当者に話を聞くと、「犬が飛び出してしまうケースは事故にもつながるので、飛び出し防止用ネットを付けています」と教えてくれた。また、後部の木材は薄いものを使用。オーナーが必要に応じてカスタマイズしやすいように、という心遣いが嬉しい。

シート生地は飼い主にとって悩みどころの、ペットの毛も付きにくい素材。カラーリングは、インテリアにマッチしている。

 「シート生地は、防水性と防汚性があるPVCレザーです。ペットが滑りにくい、爪が引っ掛かりにくい凹凸にしています」(担当者)
 気になるペットの臭いも付きにくく、抗菌作用もあるとのことだ。

 そして、1850mm×1450mmのダブルサイズのベッドは、体圧分散マットで車内とは思えない快適さだ。車内断熱や防音にも配慮した造りなので、キャンプにはもちろん、災害時のペットとの避難所としても十分に活用できそうである。

車両タイプ:バンコンバージョン(バンコン)
ベース車:トヨタ ハイエースキャンパー特装車
乗車定員:5名(就寝定員:4名)
車両本体価格:2WD/6,796,545円、4WD/7,086,363円(いずれも税抜)

 キャンピングカー購入は大きな買い物だが、愛するペットといつでも旅が楽しめるというメリットは飼い主にとって価格以上の価値があるかもしれない。さまざまなニーズに合わせ、進化し続けるキャンピングカーの今後にも注目していきたい。

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