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最終更新日:2019.04.04 公開日:2019.04.04

クルマ業界のエイプリルフール2019!BMWがロボット掃除機を発売?

今年のエイプリルフールもユーモア溢れる「嘘ニュース」を発信した企業もある一方、新元号「令和」発表という大きなニュースに配慮して発信を控えた企業もあったようだ。対応の分かれた平成最後のエイプリルフール。さて、どんなユーモアが発表されたのか。クルマ業界のエイプリルフールネタ2019を紹介しよう。

BMW、先進安全機能搭載のスマートルームクリーナーを発売?

 まずは、BMWが公式Twitterに投稿した上画像を見てみよう。単に、床にBMWのエンブレムが転がっているわけではない。BMWが、自動掃除機の「ルンバ」さながらのロボット掃除機を発売するという嘘ニュースなのだ。

 左画像は、センサーで衝突の自動回避ができることのイメージである。クルマに搭載されている先進安全技術を駆使し、どんな場所でもぶつからずに掃除ができるということだ。

 右画像は、「ナイトビジョン」で暗い部屋でもごみを見落とさないことを示したものだ。ナイトビジョンは、BMW・7シリーズに標準搭載されている機能。夜間運転中、赤外線カメラで人や大型動物などが路上にいた場合に検知するシステム。これを搭載することで、暗闇の中でもごみを検知。夜間に使用すれば、朝起きた時には、床がピカピカに掃除されているというわけだ。

 ちなみに投稿には「#吸い上げる歓び」というハッシュタグが付けられている。同社のキャッチコピー「駆けぬける歓び」を掃除機目線で、もじっているのだ。この掃除機が吸い上げれば吸い上げるほど、部屋の中は綺麗になるので、オーナーは歓びを実感するだろう。

BMW イセッタがEVになって復活?

 つづいて、こちらもBMW。同社の公式InstagramとFacebookに上画像が投稿された。これは、BMWが1955年に発売し、人気を博したコンパクトカー「isetta(イセッタ)」をモデルにした車両。その名も「i-setta(アイセッタ)」。ボディに描かれたコンセントマークからイセッタをEV化するという嘘ニュースのようだ。イセッタについては、関連記事(戦後のBMWの危機を救った「イセッタ300」)で詳報している。

 この嘘ニュースには、ユーザーから「本当に作って欲しい」「今の時代こそ、合ってる」「必ず買う」などと、肯定的な意見が多く寄せられている。確かに、スマートモビリティとして街乗りにピッタリなので、発売すれば人気が出そうだ。

米・トヨタからピックアップトラック「ヤリス アドベンチャー」が発売?

 米・トヨタは、ニューヨークモーターショー2019で、新型ピックアップトラック「ヤリス アドベンチャー」を発表するという嘘ニュースを公式Twitterに投稿した。

 ヤリスアドベンチャーは、「ヤリス」をベースに荷台を設置した、2人乗りのピックアップトラック。1.5L直列4気筒のガソリンエンジンから最大出力103馬力を発揮する6速ATという設定。シックで武骨なデザインで、もし発売されたら人気が出そうである。

 通常、ピックアップトラックには、後部座席が設けられているが、同車では「誰もそこには座りたくない」との理由で荷室になっているそうだ。

 ちなみに、解説には 「2人乗りなのに、3セットのゴルフバックを収納することができる。3つのセットを持ってるか分からないけど」というアメリカンジョークも添えられている。

ホンダ 「カブ栽培」シリーズに続編?

昨年、ホンダ公式Twitterに投稿された「カブの収穫」の画像。2016年から3年連続で、畑で栽培されるカブの画像が投稿された。

 ホンダは公式Twitterにおいて、3年連続で、Cab(バイク)とカブ(野菜)をかけたおやじギャグから、「カブの栽培」をテーマにエイプリルフールを賑わせていた。上画像は、昨年投稿されたもの。この画像とともに「カブ三部作完結」というコメントが添えられていたので、今年はどんな嘘ニュースになるのかと、注目を集めていた。今年投稿された画像を見てみよう。

 上画像を見てみると、カブが野菜売り場に並んでいる。そうカブ三部作の続編である。そして「今年は有機野菜コーナーにお邪魔しています」とユーモアたっぷりのコメントが添えられた。どうやらカブは化学肥料を使用せずに栽培されているらしい。よく見てみると、生産者の顔写真に、昨年の画像でカブを収穫していた女性が使われているのが面白い。

 ちなみに昨年までの、カブの栽培ネタは関連記事(え?アウディに炊飯器搭載?クルマ業界のエイプリルフールネタが面白い)で詳報している。

ヤマハ発動機 オフロードバイクあるある

 ヤマハ発動機の嘘ニュースはかなりマニアック。一見すると、オフロードバイクに乗った男性2人が、会話をしているだけの写真だ。そこに添えられたコメントは「この先の道、どうなってます?」「大丈夫!フラットフラット」というもの。この投稿に寄せられたユーザーのコメントを見るまで、筆者には、何がエイプリルフールなのか理解できなかった。 

 ユーザーのコメントは「オフロード乗りにはいつものこと」「オフローダーの大丈夫とフラットは信じてはいけない」「フラット=通過できる」など。

 そう、これはオフロードバイク乗りにだけ理解できる「あるある」ネタ。どうやら、道路状況がいくら凸凹していようが、通過できるレベルであれば「フラット」と表現する人がいるということなのだ。これを真に受けて、想像以上の悪路に驚いた経験がある人が多数いるらしく、コメント欄には、共感のコメントが寄せられている。

ランボルギーニがトレーラーを発表?

 ランボルギーニの公式Instagramには、イエローのランボルギーニが、トレーラーを牽引している画像が投稿された。同社からトレーラーが発表されるという嘘ニュースだ。

 ランボルギーニといえば、スピードと乗り味を追求した高級スポーツカー。トレーラーを牽引したら、せっかくの性能を発揮できなくなり、ナンセンスであるというジョークなのだ。さすがランボルギーニ。嘘もスマートだ。

 このデザインがカッコイイので、ユーザーからは「本当に作って欲しい」とのコメントも寄せられている

日産は「エイプリルフール投稿なし」のお知らせ

 日産はエイプリルフール前日の3月31日、公式Twitterで「エイプリルフールのジョークは投稿はいたしません」と発表した。

 2017年と2018年はエイプリルフールが週末だったため、エイプリルフールを行わなかったが、2017年に、日産の公式アカウントになりすました「偽アカウント」がニュースを発表して混乱が起こった。さらに、今年は新元号の発表と日程が重なったので、混乱をさけるために投稿をしないということだ。

 各社さまざまなエイプリルフールネタを発表していたが、新元号発表もあり、国内の企業は控えめだったように感じる。さらに、日産のように「投稿しない」ことを発表するなど、企業にとっては扱いが難しくなってきたネタなのかもしれない。はたして、来年のエイプリルフールはどうなるのだろうか。

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