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最終更新日:2017.10.16 公開日:2017.10.16

【CEATEC2017】人気の2台を展示したテスラ。E・ミニモはEVスクーターなど!

 10月3日から6日まで幕張メッセで開催された、家電・エレクトロニクス系で、国内最大級の展示会「CEATEC JAPAN 2017」。

 第2弾は、EVを紹介。海外メーカーと国内の小規模メーカー、そしてEV関連のテクノロジーや、EVを利用したサービスなどを紹介。

テスラは「モデルS」と「モデルX」を展示

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テスラブース。特に7シーターの大型クロスオーバーSUV「モデルX」は注目度が高く、クルマのみを写すのは不可能なほどだった。

 海外EVメーカーで出展していたのが、テスラ。主力のセダン「モデルS」と、昨年9月に発表された7シーターの大型クロスオーバーSUV「モデルX」の2台を並べていた。

 最近注目されている2台だけにブースの人口密度が高く、多数の人が乗り込んだりトランクを開けて荷室を確かめたりしていた。

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「モデルX」は今回の出展では、ドアやボンネットが開きっぱなしだったので、すべて閉じた画像も掲載する(2016年9月の発表会で撮影)。

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「モデルS」。4ドアセダンだが、最上位グレードの「P100D」は、時速0→100kmが2.7秒、最高速度が時速250km。ガソリン車と比較した場合、最高速こそスポーツカークラスだが、加速性能はモーター駆動のEVならではの3秒切り。”スーパー”スーパーカークラスだ。

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「モデルS P100D」の走行の様子を車内から撮影した様子は、こちらから(新しいタブが開きます)。ジャパンEVラリー2017白馬で開催された、EVやPHVの試乗会で「モデルS」の助手席に同乗したレポート記事だ。

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続いては日本のEVを!

ニチコンはEVを利用したシステムを紹介

 続いては、会場で見かけたEVと連動する製品や、EVを利用したサービスを紹介する。

 まずは、EV用のインバータやコンデンサ、バッテリーなどで知られ、同時に家庭用バッテリーシステムの世界的なシェアを占めるニチコン。なお同社のインバータやバッテリーなどは、日産「リーフ」のほか、三菱「i-MiEV」や、GLM「トミーカイラZZ」などに搭載され、日本のEV開発にはなくてはならないサプライヤーとなっている。

 今回は日産の2代目「リーフ」を用いて、EVやPHVを家庭用バッテリーとして使用する「EVパワーステーション」シリーズの「LEAF to Home」の進化版である「トライブリッド蓄電システム」を展示していた。

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日産の2代目「リーフ」。ニチコンでは、電気自動車を家庭用のバッテリーとするすることができるシステム「EVパワーステーション」を販売している。今回は、リーフ用の「LEAF to Home」の進化版である「トライブリッド蓄電システム」を紹介するのに、2代目「リーフ」を用いた。

 LEAF to Homeは初代「リーフ」を対象に、2012年に世界初のV2H(Vehicle to Home)システムとして製品化された。同年のCEATECで「プロダクツ&サービス部門」の準グランプリを受賞している。それ自体もバッテリーを備えているが、リーフを家庭用の大型バッテリーとして利用できるシステムだ。

 そして今回の「トライブリッド蓄電システム」は、LEAF to Homeにソーラーパネルを加えて三位一体とするシステム。ソーラーパネルで太陽光発電した電気を住宅で使用できるのはもちろんだが、EVの充電にも利用できるのが特徴。2017年の「コミュニティ・イノベーション部門」の準グランプリを獲得した。

 トライブリッド蓄電システムは、太陽光発電、家庭用バッテリー、そしてEVのバッテリーをDC(直流)でリンクする高効率設計が特徴。要は、間にAC-DCコンバーターや、インバーターなどを間に挟まないのでロスが少ない仕組みで、その点が評価された。

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LEAF to Home。標準、アドバンス、高機能の3モデルがあり、価格は58万円(税別)から92万円(税別)までとなっている。

 さらにEVパワーステーションシリーズとして、EVや燃料電池自動車、PHVの電気をAC100Vに変換し、家庭用の電気機器に電力供給を行える可搬型の「パワー・ムーバー」も出展。価格は65万円(税別)で、8月から発売開始。

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「パワー・ムーバー」はトランクケース型で、さらに伸縮式キャリーバーやキャスターも付いている。重量は38kgあるが、それらがあるので持ち運びも比較的容易だ。最大出力は4.5kW(1.5kW×3)、ケーブル長2m。対応車種は、日産「リーフ」のほか、同「e-NV200」、トヨタ「MIRAI」、三菱「i-MiEV」、同「アウトランダーPHEV」、ホンダ「クラリティ FUEL CELL」など。

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E・ミニモのオリジナルEVスクーター!

E・ミニモの”ICT”EVスクーター「バトラ」

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EVベンチャーのE・ミニモが開発中のICT機能を活用したEVスクーター「バトラ」。画像は、トライク型。

 2011年にマイクロモビリティなどEV系のベンチャーとして創業したE・ミニモ。同社が、静音性や排気ガスがないといったEVならではのメリットに加え、ICT技術を融合させて開発中なのがEVスクーター「バトラ」だ。2輪タイプもあるが、今回は前1輪・後2輪のトライク型が出展された。

 バトラでは、始動は生体認証で行えるし、盗難時には遠隔制御で始動不能にすることが可能。走行時のブレーキ回数や総距離を記録でき、さらに急発進や急ブレーキなどの”問題運転”を利用者に通知することもできる。

 そのほか、故障原因の表示であるとか、万が一の盗難時にはGPSを用いて車両位置を把握できるなどの機能もある。

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「バトラ」のリアビュー。このトライク型は商用を考えられている。開発中のため詳細なスペックは未公表だが、満載時の走行距離は50km以上としている。

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EVを活用したVR!

デンソーのEVを活用したVR系テクノロジー

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デンソーブースでは、オリジナルのカラーリングが施されたトヨタ車体の「コムス」をVRマシンとした、「空飛ぶクルマで巡る観光地」というコンテンツを楽しむことができた。VR系は人気で、常に何人も待っているような状態だった。

 デンソーが出展したのが、VR系の技術「Vehicle VR Actuation Technology」。自動車をVRマシンとして活用するものである。今回は、同じトヨタグループのトヨタ車体が販売している1人用マイクロモビリティ「コムス」を利用し、「空飛ぶクルマで巡る観光地」というコンテンツが披露された。

 利用者は搭乗したらVRゴーグルを装着し、スタート。コムスは映像に合わせて少しだけ動くのだが、それだけでもVR映像を補完し、臨場感が増す。さらに空調で風を起こすなど、臨場感をどれだけ高められるかを追求した1台となっている。

 同社では、エンターテイメントに加え、教育・学習、健康・医療・福祉、産業・ビジネスなどへの応用を考えているという。

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VR体験中の様子を横から見たところ。「コムス」はVRに合わせて多少は動くので、それだけもよりVRをリアルにしている。

2017年10月16日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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