クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

クルマ最終更新日:2016.06.16 公開日:2016.06.16

トヨタ、新型プリウスPHVを国内初披露

160616-01-01.jpg

国内初披露となった2代目「プリウスPHV」

 トヨタ自動車(トヨタ)は6月15日、東京ビッグサイトで17日まで開催予定の展示会「スマートコミュニティJapan 2016」において、フルモデルチェンジした2代目となる「プリウスPHV」(以下、新型)を日本初公開した。

 新型は、2016年3月23日から4月3日まで開催された「2016年ニューヨーク国際オートショー」で世界初公開された注目の1台(米国での社名は「プリウス プライム」)。トヨタも次世代の環境対応車の柱となるようにと注力しており、初代からの大幅な性能のアップと、使い勝手の改善がなされた形だ。車両価格については発表されていないが、おおよその販売時期は日米欧ともに本年秋としている。

ソーラー充電システムなどを採用

 初代と比較してまず大きく変わったのが、エンジンからの充電が可能な「バッテリーチャージモード」が採用されたこと。EVモードで走って駆動用バッテリーを使い切った場合、HVモードに切り替えて走行しながら同時に発電して充電、回復した電力で再びEVモードで走行できるようになるという仕組みだ。

 それから、日本および欧州仕様のみとなるが、世界初となるソーラー充電システムが搭載された。これまでのプリウスの中にも、オプションではあるがルーフにソーラーパネルを装備できる車種があったが、そのときは車内のベンチレーションに利用する程度だった。しかし、今回のものはそれとは大きく異なり、発電した電力を駆動用バッテリーに充電できるようになっている。

 ソーラーパネルで充電した場合にどれぐらいの距離を走れるのかというと、発電効率などの正確な数値は発表されていないのだが、広報に現在のプロトタイプ仕様でのおおよその目安を確認することができた。日当たりの条件がいい状態で1日フルに充電して、最大で5kmほど走れるという。実際にはまだ充電スタンド要らずというわけにはいかないのだが、太陽光だけでも極短い距離なら走れるようになったというわけだ。

 このソーラーパネル自体の素材などについても公式発表されていないが、フレキシブルな上にとても軽量そうなタイプが採用されている。ルーフの曲面形状に沿った形で配置されており、家庭用の屋根の上に載っているような硬くて重そうなパネルとは大きく異なる。もちろん重量物となれば、航続距離や燃費に大きくかかわってくるし、重心が高くなることで運動性能の悪化にもつながる。近年のソーラーパネル技術の進歩が、曲面状にソーラーパネルを搭載することを可能にしたのだろう。

160616-01-02.jpg

ルーフに設けられたソーラーパネル。曲面に沿っていることを見ていただけるはずだ。

 そしてプラグインハイブリッドシステムの性能は、バッテリーの容量を初代の4.4kWhから2倍の8.8kWhまで拡大したことで、EVモードでの航続距離を倍以上に延長することに成功。JC08モードで初代は26.4kmだったが、新型は60km以上を達成した。なお、ハイブリッド走行での燃費は同様にJC08モードで37km/Lと、こちらも初代の31.6km/Lからパワーアップしている。参考までにプリウスEグレードが40.8km/L、同2WDが37.2km/L、同4WD(E-Four)が34.0km/Lという具合だ。最高速に関しても、テストコースでの計測ではあるが、初代が時速100kmであったのに対し、135kmまでアップしている。

→ 次ページ:
新型プリウスPHVの充電・外部電源供給機能などについて!

160616-01-03.jpg

充電用インレット。

 充電の方式は家庭用電源(200V16A、100V6A)に加えて、日本仕様のみ国内の充電ステーションでの急速充電(CHAdeMO)にも対応。急速充電時は、充電量80%までを約20分で行える。

車外用バッテリーとしても利用可能に

 新型は車内にAC100Vのコンセントが2か所に設置されいることに加え、外部電源供給システムを搭載したことで、駆動用バッテリーの電力を車外で利用することも可能になった。車外用電源として利用したいときは、電源スイッチと防水カバー付きコンセントで構成される「ヴィークルパワーコネクター」を充電インレットにセットするだけ。さらに、非常時にはエンジンもかけられるので、新型を発電機として利用することもできる。しかも、コネクターの接続中は発進防止機能が設けられているなど、安全面や車両の盗難防止も配慮されている具合だ。

 このように、初代と比較してPHVとしての性能が格段にアップしたことに加えて、利便性も大幅に拡大。ソーラー充電も可能な上、屋外用のバッテリーや発電機としても利用できることから、キャンプなどでの利用はもちろん、災害時の緊急避難生活などでも心強い1台となっている。

160616-01-04.jpg

車内の様子。ステアリング横のモニターは、トヨタ初のフルHD11.6インチという大型タッチスクリーン。

2016年6月16日(JAF MATE社 IT Media部 日高 保)

関連記事

半固体化した液体で車を止める。曙ブレーキがMR流体ブレーキを開発!
地上を走る戦闘機! 日産「ブレードグライダー」がリオ五輪に登場
車内を自動的に快適にし、燃費も改善する切り札! 車内エアコンの最適化
日産、MIRAIとは異なるタイプの燃料電池に挑戦! バイオエタノール燃料で、カーボンニュートラルを目指す
NEDOのマレーシアEVバス実証事業と、国内EVバス運用事情①

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(6月30日まで)
応募はこちら!(6月30日まで)