アウディ新型ワゴン「A6アバント」が登場! 抜群にカッコ良くて、ガソリンとディーゼルもラインナップ。 【新車ニュース】
3月4日、アウディは新型「A6アバント」を発表した。欧州では3月から受注を開始し、5月末から納車が始まる。なお、日本導入予定に関しては今後の発表を待つことになる。
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6代目に進化した新型A6アバント

アウディA6アバント|Audi A6 Avant
2024年12月に発表された新型BEV「A6 e-tronスポーツバック/アバント(日本未導入)」に続き、内燃エンジン搭載車のA6が新型に生まれ変わった。このたび発表された新型A6アバントは、1994年登場の初代から数えて6代目となる。
2月に日本で発売された新型A5セダン/アバントと同様に、アウディの新世代プラットフォーム「PPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)」が用いられた新型A6アバントのボディサイズは、全長4999×全幅1875×全高1472mmで、ホイールベースは2923mm。
1977年にデビューした「アウディ100アバント」以来、アウディはこれまで「アバント」の名をスポーティでエレガントなデザイン、優れた機能性、卓越したドライビングダイナミクスを兼ね備えたモデルに与えてきた。新型A6アバントでもその美点が受け継がれている。

アウディA6アバント|Audi A6 Avant
スタイリングは無駄を削ぎ落としたデザイン言語による機能的かつ時間を感じさせないデザインが特徴。それは、Cd値(空気抵抗係数)が0.25という卓越した空力性能にも反映されており、内燃エンジンを搭載するアバントとして最高の数値を誇る。
優れた空力性能の実現には、大型のエアカーテンや前面の制御式クーリングインテークに加え、特徴的なルーフスポイラーやリヤウィンドウ側面のエアロダイナミクスパネルが大きく貢献。また、スポーティなリヤデザインでは、アバントらしさを強調する印象的なディフューザーが採用された。
ショルダーラインから力強く張り出した“クワトロ”ブリスターフェンダーとワイドなトレッドは、このモデルのダイナミックなデザインを際立たせており、ロングホイールベースと伸びやかなボンネットがエレガントさを演出。新型A6アバントの完璧なプロポーションを完成させている。

アウディA6アバント|Audi A6 Avant
ライティング技術も見どころで、フロントおよびリヤの7種類のデジタルライトシグネチャーが選択可能となっている。インテリジェントに明るさをコントロールするアクティブセグメントと、第2世代デジタルOLEDリヤライトの組み合わせは、先進的なテクノロジーの象徴。このデジタルライティングテクノロジーはアウディDNAに不可欠であり、視認性および安全性の向上にも貢献する。
A6アバントが提供する新次元のデジタル体験

アウディA6アバント|Audi A6 Avant
インテリアは広々とした空間と最先端テクノロジーにより、ファーストクラスの移動が体験できる。ドライバーオリエンテッドの操作コンセプトを採用し、パノラマディスプレイとパッセンジャーディスプレイによって、乗員は新次元のデジタル体験を提供する。
快適性を高める先進装備にはパノラマガラスサンルーフも含まれている。開放感のある空間を演出し、明るく開放的な雰囲気と効果的な遮光をスムーズに切り替えられる。
また、バング&オルフセン製の3Dプレミアムサウンドシステムは、フロントヘッドレスト内のスピーカーを含む高精度なサウンドデザインにより、比類なきオーディオ体験を実現。とくに、洗練されたエアロアコースティックテクノロジーと車両全体の静粛性は、高度な遮音テクノロジーによって最高レベルに引き上げられている。
ガソリンとディーゼルから選択可能

アウディA6アバント|Audi A6 Avant
パワートレインはガソリン2機種とディーゼル1機種を設定。ガソリン仕様が150kW(204ps)/340Nm(34.7kgf-m)を発する2.0リッター直列4気筒ターボの「2.0 TSI」と、270kW(367ps)/550Nm(56.1kgf-m)を引き出す3.0リッターV型6気筒ターボの「3.0 TFSI」、そしてディーゼル仕様が150kW(204ps)/400Nm(40.8kgf-m)の2.0リッター直列4気筒ターボ「2.0 TDI」だ。トランスミッションはいずれも7速DCT(Sトロニック)を組み合わせる。
「2.0 TFSI」は前輪駆動モデル、「3.0 TFSI」は四輪駆動モデル、そして「2.0 TDI」は前輪駆動と四輪駆動の両方をラインナップする。
このうち「3.0 TFI」と「2.0 TDI」には、進化版のマイルドハイブリッドシステム「MHEV plus」が搭載された。MHEV plusは48Vバッテリー、BAS(ベルト駆動オルタネータースターター)、統合型パワーエレクトロニクスを備えたPTG(パワートレインジェネレーター)の3つの主要コンポーネントで構成されている。
PTGによって完全電動での駐車や低速走行が可能になった。また、市街地走行時や渋滞時、郊外での走行の際にも電力走行が可能だ。PTGは発進時や追い越し時に最大230Nm(23.5kgf-m)のトルクと18kW(24ps)のアシストを提供し、減速時には最大25 kW(34ps)のエネルギーを回生。高効率な走行を実現する。

アウディA6アバント|Audi A6 Avant
シャシー面では、プログレッシブステアリングが標準装備され、よりダイレクトなレスポンスを実現。トーションバー、剛性高く取り付けられたステアリングラック、強化されたコントロールアームブッシュなどの改良により、先代モデルと比較して、ステアリングホイールからタイヤまでの剛性が全体的に向上している。さらに、フロントアクスルのキャンバー角がわずかに増加した。これらの改良により、ステアリングの応答性が向上し、よりダイレクトなフィードバックを得られるようになった。高性能な駆動システムとの組み合わせによって、軽快で精密なハンドリングに磨きをかけている。
オプション装備として、四輪操舵システム「オールホイールステアリング」や、車高とダンピングを調整する「アダプティブエアサスペンション」を用意。スポーティさと快適性を高次元で融合させることも可能だ。また、クワトロ スポーツディファレンシャルがさらなる俊敏性をもたらす。
「オールホイールステアリング」は、「クワトロ」四輪駆動システムと組み合わせることでさらなる走行安定性を提供する。反応速度がさらに向上したダイナミック機能と連携し、低速時には後輪が前輪と逆方向に最大5度まで切れることで、市街地や狭いカーブでの機動性が向上し、最小回転半径が最大1m縮小する。一方、中速域から高速域では後輪が前輪と同じ方向に切れることで、より安定した正確なハンドリングを実現する。
SPECIFICATIONS
アウディA6アバント|Audi A6 Avant
グレード:TDIクワトロ150kW(ドイツ仕様)
ボディサイズ:全長4999×全幅1875×全高1472mm
ホイールベース:2923mm
車両重量:2075kg
総排気量:1968cc
エンジン:直列4気筒ディーゼルターボ
エンジン最高出力:150kW(204ps)/3800-4200rpm
エンジン最大トルク:400Nm(40.8kgf-m)/1750-3250rpm
モーター最高出力:18kW(24ps)
モーター最大トルク:230Nm(23.5kgf-m)
トランスミッション:7速DCT(Sトロニック)
駆動方式:4WD
荷室容量:466〜1497L
価格:6万4550ユーロ(邦貨換算約1036万円)〜
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