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最終更新日:2023.06.22 公開日:2023.06.19

ドライブ中に雷が接近! クルマの中にいるとどうなる?

もしもクルマに乗っている最中に雷が鳴り始めたら、どうしたらいいのだろうか? 安全な場所はどこなのか、クルマへの落雷の影響や、対処法について解説する。

文=岩井リョースケ(KURU KURA)

クルマへの避難は有効なのか?

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日本では7~9月にかけて雷が多く発生し、気象庁では2005~2017年の12年間で落雷被害は1540件あったと発表している。落雷は平野、山岳、海上のどこでも発生するが、4~10月は太平洋側で多く、全体の約65%を占め、11~3月にかけて日本海側(約35%)で発生しやすい特徴がある。

雷が接近している場合、できるだけコンクリートの建物に避難したいところだが、ドライブ中に雷に遭遇することもあるし、いつも周辺に頑丈な建物があるとは限らない。そこで、クルマの中でいれば安全なのか、もしクルマに落雷したらどうなるのかについて解説しよう。

クルマに雷が落ちても平気?

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もしクルマに雷が落ちても、電気はクルマの表面の金属部だけ流れて、タイヤから地面に逃げると考えられている。実際、人工の雷による落雷実験でもその通りの結果となるため、電車や飛行機と同様に、車内は比較的安全な場所とされている。ただし、搭乗者が車内の金属部や窓、ドアノブに触れていると感電する可能性があるので注意が必要だ。ちなみにオープンカーやバイク、自転車の場合は搭乗者に直撃する可能性があるので、雷が遠ざかるまでクルマから離れた方がいい。

運転中、周囲に安全な避難場所がない場合は、外に出るよりも車内にいた方が安全といえる。ちなみに、雷は高い場所に落ちやすいので、クルマの外で立っているのは危険だ。雷が近づいたときは、できる限り安全な場所に停車し、雷雲が通過するまで車内で待機しよう。

また、落雷があったクルマは、ボディや窓ガラスに跡が残ることがある。また、クルマに落雷が直撃しなくても、電装品に過電流が流れることがあり、電気系統が正常に稼働しなくなる可能性もある。クルマの近くで落雷があったときは、念のため整備工場に点検をしてもらうとよい。

1991~2020年までの30年間での全国各地の雷日数の平均値。金沢の45.1日が最多。雷日数とは雷電又は雷鳴のいずれかを観測した日数で、落雷を観測しなくても日数にカウントされる。画像=気象庁

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