若者のクルマ離れ!? 都内と地方のZ世代に質問してみた
株式会社KINTOは、普通自動車免許を持っている18〜25歳(Z世代)の都内在住330名と、地方在住330名を対象に、クルマに対する意識調査を実施。若者のクルマ離れについて、都内Z世代の約6割が「自覚あり」の一方で、地方Z世代は約7割が「自覚なし」との結果になった。
Z世代はクルマについてどう思っている?
- 調査手法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
- 調査対象者:普通自動車免許を持っている都内在住のZ世代(18〜25歳)と地方(政令指定都市がない県)在住のZ世代(18〜25歳)
- 有効回答:各330名/計660名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
Z世代の「運転好き」割合、都内では65.1%、地方では71.9%
「Q1.自動車を運転することが好きだと感じますか」の設問に対して、都内在住のZ世代はと地方在住のZ世代はほとんど差がない。しかし、「やや感じる」を含めたトータルでは、地方在住のZ世代の方が運転を好きと感じているようだ。
Q1.あなたは、自動車を運転することが好きだと感じますか
<東京>
- とても感じる 33.6%
- やや感じる 31.5%
- あまり感じない 17.3%
- 全く感じない 17.6%
<地方>
- とても感じる 30.7%
- やや感じる 41.2%
- あまり感じない 20.0%
- 全く感じない 8.2%
「Q2.「若者の車離れ」と聞いて、自分自身のことだと感じますか。」との設問に対して、「とても感じる」「やや感じる」まで含めると、都内では地方よりも23ポイント高い結果に。
Q2.あなたは、「若者の車離れ」と聞いて、自分自身のことだと感じますか。
<東京>
- とても感じる 23.0%
- やや感じる 34.2%
- あまり感じない 28.5%
- 全く感じない 14.3%
<地方>
- とても感じる 9.7%
- やや感じる 24.5%
- あまり感じない 41.8%
- 全く感じない 24.0%
「Q3.自分名義の自動車を所有していますか。」との設問に対して、都内在住のZ世代は「はい」が約2割、地方在住のZ世代は「はい」が6割弱と圧倒的に差がついた。
Q3.あなたは、自分名義の自動車を所有していますか。
<東京>
- はい 21.5%
- いいえ 78.5%
<地方>
- はい 58.2%
- いいえ 41.8%
自分のクルマが欲しい?
Q3で現在自動車を所有していないと答えた方に、「Q4.現在自分名義の自動車が欲しいと思いますか。」と質問した。都内在住のZ世代と地方在住のZ世代では「非常に欲しい」で10ポイントの差がつく結果に。
Q4.現在自分名義の自動車が欲しいと思いますか。
<東京>
- 非常に欲しい 14.2%
- やや欲しい 31.3%
- あまり欲しくない 25.5%
- 全く欲しくない 29.0%
<地方>
- 非常に欲しい 24.7%
- やや欲しい 36.2%
- あまり欲しくない 23.2%
- 全く欲しくない 15.9%
Q4で「非常に欲しい・やや欲しい」と回答した方に、「Q5.現在自分名義の自動車を所有していない理由として、当てはまるものを教えてください。」と質問したところ、都内在住のZ世代、地方在住のZ世代のいずれも、「自動車の価格が高いから」と「自動車の維持費が高いから」が上位2位を占めた。
Q5.あなたが、現在自分名義の自動車を所有していない理由として、当てはまるものを教えてください。
※複数回答から、上位5つのみ表示
<東京>
- 自動車の価格が高いから 49.2%
- 自動車の維持費が高いから 46.6%
- 家族のクルマで間に合うから 39.8%
- 駐車場が確保できないから 30.5%
- 公共交通機関で十分だから 23.7%
<地方>
- 自動車の価格が高いから 34.5%
- 自動車の維持費が高いから 33.3%
- 家族のクルマで間に合うから 27.4%
- 駐車場が確保できないから 17.9%
- 公共交通機関で十分だから 13.1%
Q4で「全く欲しくない・あまり欲しくない」と回答した方に、「Q6.自分名義の自動車を欲しいと思わない理由として、当てはまるものを教えてください。」と質問したところ、都内在住のZ世代は「公共交通機関で十分だから」が最も多いのに対し、地方在住のZ世代は「家族の車で間に合うから」が最も多く、Q3と併せて、クルマが日常の足である様子がうかがえる。
Q6.あなたが自分名義の自動車を欲しいと思わない理由として、当てはまるものを教えてください。
※複数回答から、上位5つのみ表示
<東京>
- 公共交通機関で十分だから 51.8%
- 自動車の価格が高いから 35.5%
- 自動車の維持費が高いから 34.8%
- 自分の運転が怖いから 33.3%
- 家族の車で間に合うから 29.1%
<地方>
- 公共交通機関で十分だから 18.5%
- 自動車の価格が高いから 20.4%
- 自動車の維持費が高いから 27.8%
- 自分の運転が怖いから 25.9%
- 家族の車で間に合うから 40.7%
将来は自分のクルマが欲しい? 欲しくない?
「Q7.将来的に自身の自動車を欲しいと思いますか。」との設問に対して、「やや思う」まで含めると、自身の自動車をいつか持ちたいと考えるZ世代は都内では約7割、地方では約8割と、いずれも高い数値となった。
Q7.あなたは、将来的に自身の自動車を欲しいと思いますか。
<東京>
- とても思う 35.1%
- やや思う 31.5%
- あまり思わない 17.05%
- 全く思わない 16.4%
<地方>
- とても思う 52.7%
- やや思う 30.6%
- あまり思わない 10.9%
- 全く思わない 5.8%
Q7で将来的に自身の自動車を欲しいと回答した方に、「Q8.自動車を保有するとしたら、どのような持ち方を検討したいと思いますか。」と質問したところ、都内在住のZ世代・地方在住のZ世代ともには「現金一括購入」が昨年比で減少した一方、「サブスクリプション」が増加となった。
Q8.自動車を保有するとしたら、どのような持ち方を検討したいと思いますか。当てはまるものを教えてください。※複数回答
<東京>
- 頭金一括購入 45.9%(前年比-2.5ポイント)
- ローン(残価設定型) 30.9%(同-4.5ポイント)
- ローン(全額) 26.4%(同+1.7ポイント)
- サブスクリプション 11.4%(同+2.9ポイント)
- カーリース 9.5%(同+3.2ポイント)
<地方>
- 頭金一括購入 44.7%(前年比-6.8ポイント)
- ローン(残価設定型) 32.7%(同+0.4ポイント)
- ローン(全額) 25.8%(同+0.6ポイント)
- サブスクリプション 7.6%(同+3.1ポイント)
- カーリース 5.1%(同-1.3ポイント)
「Q9.車を保有する方法として「クルマのサブスク」サービスをご存知ですか。」との設問に対し、都内在住のZ世代は「知らない」が4割弱、地方在住のZ世代は3割程度と差があった。
Q9.車を保有する方法として、諸経費が含まれた月々定額の利用料を支払って、3年や5年などの一定の利用期間だけ車を利用する持ち方「クルマのサブスク」サービスをご存知ですか。
<東京>
- 知っている 29.4%
- 聞いたことがある程度 33.0%
- 知らない 37.6%
<地方>
- 知っている 27.3%
- 聞いたことがある程度 42.4%
- 知らない 30.3%
Q7で将来的に自身の自動車を欲しいと回答した方に、「Q10.次に車の購入・保有を検討する際「クルマのサブスク」サービスをどの程度検討したいと思いますか。」と質問したところ、都内在住のZ世代は「検討したい」・「やや検討したい」の合計が6割弱と、昨年比17.4ポイントの増加になった。また、地方在住のZ世代は合計4割弱で、昨年比11.8ポイントの増加という結果となった。
Q10.あなたは次に車の購入・保有を検討する際に、諸経費が含まれた月々定額の利用料を支払って、3年や5年などの一定の利用期間だけ車を利用する持ち方「クルマのサブスク」サービスをどの程度検討したいと思いますか。
<東京>
- 検討したい 19.1%(前年比 +10.6ポイント)
- やや検討したい 39.5%(前年比 +6.8ポイント)
- どちらともいえない 22.3%(前年比 -6.8ポイント)
- あまり検討したいと思わない 7.7%(前年比 -6.5ポイント)
- 検討したいと思わない 15.5%(前年比 -4.1ポイント)
<地方>
- 検討したい 10.9%(前年比 +2.8ポイント)
- やや検討したい 26.9%(前年比 +9ポイント)
- どちらともいえない 27.3%(前年比 -5.4ポイント)
- あまり検討したいと思わない 18.2%(前年比 +2.1ポイント)
- 検討したいと思わない 16.7%(前年比 -8.5ポイント)
クルマの所有形態は、自分のライフスタイルに合わせて
都内在住のZ世代の約6割が「若者のクルマ離れ」を実感する一方で、地方では3割強と低い結果となり、6割以上の地方在住のZ世代が「自分名義の自動車が欲しい」と回答した。
一方で、都内では約3人に1人が「クルマのサブスク」サービスを知っていることが明らかになり、クルマの保有形式に「サブスク」を検討したい都内のZ世代は地方より21ポイント程度高い結果となった。
「若者のクルマ離れ」が進んでいると話題だが、車移動が当たり前である地方では自分名義の車が欲しいというZ世代は少なくないようだ。しかし、車や運転に興味を持つのは地方在住のみというわけではなく、公共交通機関での移動が主流である都内在住のZ世代であっても、車や運転に対し過半数が興味を示す結果となった。
駐車場代・維持費などが高くなる今、サブスクリプションやカーリースなどの新しい所有形態が出現し、Z世代には従来の車の所有形態にこだわりを持たない傾向がみられる。都内在住・地方在住に関わらず、自分のライフスタイルに合わせた車の所有形態が選択できるようになってきていることは、一概に「若者のクルマ離れ」が深刻化しているとはいえないのではないだろうか。
※文中に記載されている会社名、商品名は各社の商標または、登録商標です。