トイレ専用『らくがきカレンダー』
いろは出版株式会社は、8月31日に『トイレのらくがきカレンダー』を発売した。この商品は、家族のコミュニケーションに特化したトイレ用のカレンダーとなっている。
月ごとのお題に対して、らくがきでコミュニケーションが取れるトイレ用カレンダー。
この商品が生まれたきっかけ
この商品の制作者である、いろは出版の小原郁美さんは、幼少期から両親が共働きだったため、平日はほとんど家族と顔を合わせることがなかったという。家族のために忙しく働く両親を見て、幼いながらに納得しながらも、さみしい時間を多く過ごした小原さん。そんな彼女が今の職場に入社した時、驚いたことがあった。それはトイレのカレンダーに書かれた「らくがき」。掃除当番表代わりに壁に掛けられたカレンダーには「今日のうれしかったこと」や「〇〇って美味しいよね」「冬といえば〇〇だよね」など、顔が見えない中での楽しいコミュニケーションが当たり前に存在していた。
『トイレのらくがきカレンダー』はそこにヒントを得て誕生。子供でも楽しめるお題をつけて、トイレでらくがきできるカレンダーを作れば、家族のコミュニケーション向上につながるのではと思い、本商品の開発に至った。
なぜトイレ用カレンダーなの?
近年は共働き家庭が多く、家族みんなでゆっくり過ごす時間はどんどん少なくなる傾向にある。そんな中、誰もが1日のうちに必ず行く場所がトイレ。「トイレでコミュニケーションができれば、新たに時間をつくらなくとも楽しいやりとりが生まれるのではないか」。そんな思いから、トイレ用になったという。カレンダーには、家族みんなで楽しめる「らくがきのお題」が月替わりで掲載されている。「にがお絵」や「絵しりとり」など定番のらくがき遊びから、7月には七夕のお願いごとをしたり、12月に1年の思い出を振り返ったりと、カレンダーならではの季節に合わせたお題も楽しむことができる。
時間がない日でも必ず利用するのがトイレ。トイレなら他の邪魔がなく、らくがきに専念できるかも。
子どものらくがきでクスっと笑ったり、お母さんからの返事に子どもが喜んだり、時には「あれ誰が描いたの!?」とトイレを出てからも会話が生まれる可能性も。また、1年間使い終わった後も思い出として残るのも魅力だ。普段忙しくて、なかなか子どもと会話する時間がないという方は、新たなコミュニケーションツールとして検討してみてはいかがだろうか。