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クルマ最終更新日:2018.08.20 公開日:2018.08.20

災害救助用STOレスキュージャッキがすごい!

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鉄製の爪の先が入る2.5cmのすき間があれば、最大500kgまでの重量物を持ち上げられる「STOレスキュージャッキ」。※画像はイメージです。

 9月1日は防災の日。1923(大正12)年のその日は関東大震災が発生し、人的にも物的にも大きな被害を出したことは誰でもご存じだろう。防災の日が創設された理由はその関東大震災にもあるが、もうひとつある。1959(昭和34)年9月26日に大きな被害を出した「伊勢湾台風」だ。

 伊勢湾台風は死者4700人、行方不明401人、負傷者3万8917人、全半壊・流失家屋計15万3893戸、浸水家屋36万3611戸という、戦後最大の被害をもたらした台風である。この伊勢湾台風が契機となって、地震や風水害などに対する心構えなどの育成を目的に、1960(昭和35)年6月の閣議によって了承されたことが防災の日の始まりとなっているのである。

 そうした防災の日に向けて、名古屋の車載用ジャッキメーカーの老舗である竹内工業が8月10日から発売を開始したのが、災害救助用ジャッキ「STOレスキュージャッキ」だ。

 車載ジャッキは現在、バール、のこぎりと並んで災害時における救助活動の”三種の神器”といわれている。実際、阪神・淡路大震災では車載ジャッキを使って、倒壊した家屋の下敷きになった人たちを救助した多くの実例が残っているという。

 そこで同社では、消防士など災害救助活動のプロのための本格仕様ではなく、自治体や町会などの自主防災組織、企業などで一般人が使えるものとして、「STOレスキュージャッキ」を開発した。

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「STOレスキュージャッキ」の寸法。重量は本体とジャッキを上下させるハンドルバーを含めて約5kg。

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ふたつの特徴に迫る!

爪の先で500kg・爪の頭なら2tまで持ち上げられる!

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21.5cmのすき間が必要となるが、爪の頭(本体)なら最大2tまでの重量物を持ち上げられる。持ち上げる仕組みは手動となっており、手元のハンドルをクルクルと回す形だ。

 「STOレスキュージャッキ」の最大の特徴は、わずか2.5cmのすき間に入れることが可能な、倒壊物に引っかけられる”鉄製の爪”を装備していること。爪の先端を引っかけるだけでも500kgまでの重量物を23.5cmの高さまで持ち上げることが可能。21.5cm以上のすき間があれば、爪の頭を利用でき、2tまでの重量物を42.5cmの高さまで持ち上げることが可能だ。操作の様子は、このページ下段に公式動画を掲載しているのでご覧いただきたい。

 一般的に、自主防災組織などに導入されているジャッキはパンタグラフ方式のため、最低でも10cmのすき間が必要となってしまう。しかも、1.5t用といったスペックのものでも、構造的に最も縮めた状態では100~200kg程度しか持ち上げられないという弱点があった。それを大幅に改善したのが、「STOレスキュージャッキ」というわけだ。

メンテナンスフリーでいつでも使用可能!

 そしてもうひとつの大きな特徴が、油漏れの心配もなければ、部品交換の必要もない、メンテナンスフリーということ。どんなタイミングで災害が発生するかわからないため、いつ「STOレスキュージャッキ」を使用することになっても大丈夫なよう、メンテナンスが不要となるように設計されたのである。

 ただし鉄製のため湿気に弱く、雨ざらしは錆びてしまうので注意したい。

 同社はこれから、南海トラフ巨大地震など、今後予想されている大型地震が発生した際に、倒壊物などに挟まれた人をひとりでも多く助けられるよう、「STOレスキュージャッキ」の普及活動に努めていくとしている。

 価格は2万1500円(税別)。色はオレンジほか全7色が用意されており、竹内工業直販サイトおよび代理店で購入が可能だ。個人でも購入可能な価格なので、自宅用に1器備えておくのもいいのではないだろうか。

 同社広報に確認したところ、自宅では、奥まったところに保管しておくといざというときに取り出せないので、玄関など出入口付近がいいとのこと。重量は約5kgほどなので、クルマに積んでおくのもありだという(タイヤ交換などでのクルマへの使用は推奨しないとのこと)。また鉄製なので、湿気には注意して保管してほしいということだ。

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「STOレスキュージャッキ」は全7色。

「STOレスキュージャッキ」の鉄の爪を狭いすき間に差し込んで、実際にジャッキアップする様子。

「STOレスキュージャッキ」の頭部を使って高く持ち上げる様子。

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