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クルマ最終更新日:2018.08.14 公開日:2018.08.14

トヨタの5大陸走破プロジェクト 今年はアフリカ大陸。ランドクルーザーやハイラックスで

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2014年オーストラリア大陸走破の模様

 トヨタは8月9日、「5大陸走破プロジェクト」の第5弾を発表した。

 同社はこれまで、2014年にオーストラリア大陸を72日間で2万kmを走破。それを皮切りに、15年、16年のアメリカ大陸、17年ヨーロッパ大陸と走破してきた。いずれも各大陸の過酷な地域を走ってきたが、今回は面積・人口ともに世界第2位のアフリカ大陸を同プロジェクトの舞台に選んだ。

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2015年北米走破の模様

 このプロジェクトは、レーシングドライバーやラリーストなど、その道のプロがドライビングするわけではない。同社やその関連会社の従業員が自らステアリングを握るのだ。現地の顧客が日常的に使用する道を自分たちも走ることで、よりよい車作りを担う人材育成につなげていくことが目的だ。

 8月末~11月初旬にかけて1万5000kmを走破する予定で、タンザニア、ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ、ナミビア、レソト、南アフリカの7か国を含む地域が対象だ。同地域の走破には、気候や道路インフラだけでなく、政情にも気を配らなければならないだろう。

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2017年ヨーロッパ大陸走破時でのブリーフィングの模様

 車両編成はランドクルーザーやハイラックスなどの4×4車両を中心に構成される。これら車両は日本のみならず世界中で販売されている。特に”ランクル”は、日本を代表する4×4車両といっても過言ではない。見渡す限り砂と岩しかないような大砂漠や、何日も走り続けなければ隣町にも行けないような極寒地など、車両の故障が即乗員の生死を左右するような過酷な環境下で使用されることを前提に開発されている。過酷な環境であればあるほど、ランクルは強みを発揮するというわけだが、それが証拠に世界中の警察や消防、レンジャーなどのパトロール隊や、軍隊にも採用されている。それに、トヨタとしては本意ではないだろうが、反政府組織やゲリラなどが報道されるニュース映像で、戦闘車両に改造されたランクルを目にすることも多い。

 走破性の高さはもちろんのこと、故障せず、万一故障してもその場ですぐ直せる。この性能は世界広しといえども、同社の4×4車両ならではの特長であろう。こうした車を作り続けていく力が、今回のプロジェクトにおいても培われていくと期待したい。

 なお、今回のプロジェクトメンバーには、スズキ、日野、トヨタ車体も参画する。

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