鳥取県「水木しげるロード」がリニューアル! 妖怪が全177体に!!
境港駅前公園に新設された鬼太郎と目玉おやじの妖怪ブロンズ像。ブロンズ像はマンガのキャラクターたちをそのまま見事に立体化している。
元祖・妖怪マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる(1922-2015)さんは鳥取県名誉市民であり、境港市の出身だ。同市には妖怪をテーマにした「水木しげる記念館」(JAF会員優待施設)があり、同館と最寄り駅のJR境港駅(通称:鬼太郎駅)を結ぶ約800mの通りが「水木しげるロード」である。今年で25周年となる「水木しげるロード」は2017年1月から長い工事に入っていたが、いよいよこの7月14日10時30分にリニューアルオープンとなる。
今では年間200万人が訪問する、鳥取県を代表する観光スポットである「水木しげるロード」。今回のリニューアルテーマは「すべての人に優しく、誰もが楽しめる道づくり」として、将来にわたって賑わいを継続させることを目的に実施された。
リニューアル後の「水木しげるロード」のイメージ。リニューアルオープン当日の7月14日には、妖怪たちが参加する記念パレードも実施される。左にいる猫娘(赤い服)や右端の砂かけ婆など、鬼太郎の脇を固める仲間の妖怪たちも参加するものと思われる。
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妖怪が増殖! 増殖率15.7%!!
過去最大のリニューアル! 妖怪ブロンズ像が177体に!
1993年オープン以来、四半世紀の歴史の中で最大のリニューアルとなった今回の工事。その目玉は、なんといっても妖怪ブロンズ像の増加だろう。リニューアル前の時点でも153体設置されていた妖怪たちのブロンズ像が、一気に24体も追加されて177体になったのである。
妖怪たちは「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる妖怪たちと、ほかの作品などで水木しげるさんが描いた妖怪たちだ。新設された妖怪ブロンズ像には、吸血鬼エリート、女夜叉、アササボンサン、バックベアードなどがある。
新設された妖怪ブロンズ像たち。左上:吸血鬼エリート。右上:女夜叉。左下:アササボンサン。右下バックベアード。このほか20体が新たに作られた。
また妖怪ブロンズ像は今回のリニューアルで、作品中の人気妖怪、森にすむ妖怪、神仏・吉凶を司る妖怪たち、身近なところにひそむ妖怪たち、家に棲む妖怪たちとエリア分けして再配置された。ちなみに、水木しげるさんのブロンズ像も妖怪のひとりとして(?)その中に含まれているし、水木しげるさんのほかの作品としては「悪魔くん」なども立っている。
また歩道の幅員が拡大されたり、休憩場所を増やしたりと、訪問者の増加への対応も図られた。
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妖怪は昼よりも夜が似合う!?
また違った雰囲気! 夜に通る楽しみが増えた
そして夜間には妖怪ブロンズ像がライトアップされ、道には妖怪たちの影絵が投射されるようにもなり、エリアによっては目玉おやじ街灯が夜道を照らしてくれる。昼間だけでなく、夜は夜でまたひと味異なる雰囲気を楽しめるという。
夜間照明演出イメージ。影絵が投射される。
目玉おやじ街灯イメージ。よく見ると怖い。
7月14日はリニューアル記念イベント実施!
7月14日は「水木しげるロード」リニューアル記念イベントが実施され、10時30分からは妖怪たちも参加する完成記念パレードが実施されるほか、午後には関連イベントの鬼太郎列車リニューアル第3弾セレモニーも実施され、鉄道ファンも要チェック。JR境線を走る「目玉おやじ列車」と「ねずみ男列車」が初お披露目される予定だ。
このほか、実際に郵便物を投函できて妖怪の消印を教えてもらえる妖怪ポストがあるし、派出所も「鬼太郎交番」となっているし、JR境港駅には妖怪巨大壁画が設置されているなど、郵便局、警察、JRの協力も得た、実に力の入った観光スポットなのが「水木しげるロード」。この夏の旅行プランのひとつとして検討してみてはいかがだろうか。