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最終更新日:2017.11.05 公開日:2017.11.05

新東名の一部で最高速度が110km/hへ。

新東名使用01.jpg

画像はイメージです

 2012年に御殿場JCT~浜松いなさJCT間の160kmが開通した新東名高速道路は、ほぼ並行して走る東名高速道路に比べるとカーブが少なくゆったりとした設計になっている。筆者も横浜から名古屋方面へ車で出かける際は、御殿場JCTで自然と左にハンドルを切って新東名に入る。新しく整備の行き届いた綺麗な道路なので、ほとんどの区間、視界が開けていてとても走りやすい。ついついスピードを出しそうになるので、気を付けないといけないが。

 その新東名高速道路について、かねてから議論されていたのが最高速度の見直しである。本来、新東名は設計速度が120km/hの「高規格」高速道路なので道路側に問題はないのだが、100km/h以上の速度に慣れていないドライバーが多い日本においては、最高速見直しに関しては国交省や警察庁で慎重な議論が重ねられてきた。そしてついに、今年の11月1日の午前10時以降、新東名の「新静岡IC」~「森掛川IC」の約50kmの区間で最高速度が110km/hに引き上げられることが決定した。

 この区間が選ばれた理由は
 ○ 3車線の区間の割合が高いこと
 ○ 1キロ当たりの交通事故率が低いこと
 ○ 霧や大雨等、視認不良時による最高速度の規制実施が少ないこと
 といった内容である。

 新東名に続いて、12月1日からは東北道の花巻南IC~盛岡南IC間の約30kmにおいても同様に最高速度が110km/hに引き上げられる。いずれの道路でも、普通車などこれまでの法定の最高速度が100km/hだった車両のみが対象。大型車やトレーラーなど最高速度が80km/hの車両は現状の規制速度となる。事故率などに変化がなく、引き上げたことによる問題がなければ将来的に設計速度である120km/hに引き上げられる可能性もあるという。

2017年11月5日(加藤久美子・雨輝)

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