2021年04月24日 06:00 掲載

ライフスタイル 道の駅「奥永源寺渓流の里」で自動運転サービスを本格導入。4月23日から

国土交通省は2021年4月16日、中山間地域における道の駅などを拠点とした自動運転サービスを、道の駅「奥永源寺渓流の里」において4月23日より本格導入することを発表した。今回の導入は、道の駅「かみこあに」(秋田県北秋田群)に次ぐ全国2か所目となる。

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くるくら編集部 会田 香菜子

過疎地における生活の足確保のため、全長約4.4kmを運行

2021年4月23日から、全国2か所目となる中山間地域における道の駅などを拠点とした自動運転サービスが、道の駅「奥永源寺渓流の里」において本格導入される。

出典:国土交通省

 高齢化が進行する中山間地域における生活の足の確保のため、国土交通省では「道の駅」等を拠点とした自動運転サービスの実証実験を2017年から全国18か所で実施してきた。そして、20191130日、道の駅 「かみこあに」(秋田県北秋田群上小阿仁村)で初の本格導入が始まったが、今回、2か所目として、道の駅「奥永源寺渓流の里」(滋賀県東近江市)を拠点にしたサービスも開始された。

 この取り組みは、内閣府戦略的イノベーション想像プログラム(SIP)で進める「地方部における自動運転サービスの社会実装並びにその恒久的実施に係る調査研究」のプロジェクトとして実施するもの。運営主体は東近江市で、道の駅「奥永源寺渓流の里」~銚子ヶ口入口までの往復約4.4kmを一日6便、週4日運行する。サービスの概要については以下の通り。

道の駅「奥永源寺渓流の里」自動運転サービスの使用車両

道の駅「奥永源寺渓流の里」自動運転サービスの使用車両 出典:国土交通省

【道の駅「奥永源寺渓流の里」を拠点とした自動運転サービスの概要】

運行開始日:2021423日(金)
運営主体:東近江市役所
サービスの目的:高齢者の送迎、観光客の利用(登山、キャンプ等)、農作物や日用品等配送等
運賃・運送料:運賃 150円/回、運送料 100円/回
※定期券、回数券も販売予定
運行ルート:道の駅「奥永源寺渓流の里」~日枝神社前~黄和田上~杠葉尾口~杠葉尾~銚子ヶ口入口(往復約4.4km
運行スケジュール:週4日(土・日・水・金)/午前2便、午後4便の計6便

道の駅「奥永源寺渓流の里」自動運転サービスにおける自動運転の仕組み図

道の駅「奥永源寺渓流の里」自動運転サービスにおける自動運転の仕組み図 出典:国土交通省

 当該サービスの使用車両はヤマハ発動機株式会社のゴルフカートを改造したもので定員6人、自動走行時の最高速度は時速12km程度だ。20191112月にかけて実施された実証実験の際に、運行ルート上に電磁誘導線を敷設しており、今回の導入においても引き続き同じものが使用される。

 このルート上に障害物等があると、運行の妨げになり自動運転が行えなくなってしまう。そのため、一般車両や地域住民へ自動運転車両が走行することを周知する看板を設置するなどして協力を呼びかけている。万が一の事態に備えて、運行中は常時地元の有償ボランティアが同乗するので、障害物等で自動運転不能になった場合等には手動に切り替えハンドル運転にて対応していくという。

中山間地域の道の駅等を拠点とした自動運転サービス実証実験の実施箇所

出典:国土交通省

 既に本格導入された道の駅「かみこあに」を拠点とした自動運転サービスについて、国土交通省の担当者は、「中山間部での大きな課題である高齢者の足の確保ができたことで、現地からは外出する機会が増えたという声があがっています」と話す。今後は、長期の実証実験を行った全国6か所(※)の中山間地域から優先的に自動運転サービスを拡大していきたいとのことだ。

※道の駅「コスモール大樹」(北海道広尾郡大樹町)、道の駅「ひたちおおた」及び高倉交流センター(茨城県常陸太田市)、道の駅「南アルプスむら長谷」(長野県伊那市)、道の駅「赤来高原」(島根県飯石郡飯南町)、みやま市役所 山川支所(福岡県みやま市)、道の駅「芦北でこぽん」(熊本県葦北郡芦北町)

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