2019年03月01日 02:52 掲載

ライフスタイル 花粉症に関するアンケート結果。全国で花粉症になりやすいエリアはどこ? 年代別の割合は?

これから春にかけては花粉の最盛期となり、花粉症患者にとっては憂鬱な季節。マスクを着けた人を見かける機会も増えてきた。今や国民病と言っても過言ではない花粉症の、興味深い実態調査が発表されたので紹介しよう。

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くるくら編集部 大槻 祐士

 株式会社プラネット(東京都港区)が2018年12月20日~2019年1月11日の23日間、全国の男女3844人に対して実施した「花粉症」をテーマとしたアンケート調査の結果を紹介しよう。

【調査概要】
調査対象:ネットリサーチ「DIMSDRIVE」のモニター3844人
調査実施期間:2018年12月20日~2019年1月11日
(※2015年の調査結果は、同モニター4626人に対し、2015年1月20~23日にネットリサーチ)

花粉症患者の割合は4年前と同じ39.2%

どの年代にも、黄色で示した「以前は花粉症だったが、今は治った」と回答した人が存在するのも興味深い。

 上グラフを見てみよう。右上の赤枠で示した花粉症患者の合計は39.2%。いきなりではあるが、花粉症の人は全体の半分以下であったという事実、どのように受け止めるべきだろうか。もっと多い気がする、という人もいるのではないだろうか。そこで実際に、筆者が街ゆく人を観察してみることにした。東京・浜松町の当社周辺である。すると、100人中31人がマスクをしていた。まだ花粉シーズンが始まったばかりなこと、風邪などで着けている人もいることを考えると妥当な数字だろう。同社が2015年に実施した同様のアンケート調査でも花粉症患者の合計は39.2%であり、花粉症患者は年々増えているかのようなイメージがあるが、4年前から割合は変化していないようである。しっかりと覚えておこう。

 年代別では、男女ともに40代が最も多い。それ以上の年代では、しだいに割合が低くなり、70代以上が最も少ない。また、「花粉症になったことがない」だけでなく、「以前は花粉症だったが、今は治った」と答えた人も、年代とともに高くなる傾向が見られる。加齢による変化か年代的な傾向かは不明だが、加齢とともに治る人が多いという現実は、花粉症患者にとって一筋の希望である。

花粉症が最も多い地域はどこ?

2015年と2018年どちらの結果でも、北海道が最も花粉症患者の割合が低い。

 次に上グラフを見てみよう。地域別で、花粉症の割合が最も高かったのが「東海」で45.3%。続いて「甲信越」43.5%。「関東」42.8%となっていることがわかる。2015年の調査結果でも、割合の高い3地域は同様である。 一般的には、東海と甲信越は、森林の面積が広く、花粉症の原因となるスギやヒノキが多いこと。関東は、コンクリートの地面が多く、地面が花粉を吸収しないことがその理由といわれている。

 花粉症の割合が最も低かったのは「北海道」で24%。2015年と比べると5.3ポイント上昇したが、最も割合が低いのは変わらない。北海道は、森林面積におけるスギの占有率が1%と極めて少ない。そのことが、花粉症の割合に関係していそうだ。(※1)

 スギ花粉症有病率の地域差についての調査(※2)によると、有病率と最も相関関係が高いのは花粉の飛散期間で、次に花粉数、湿度の順であるという。花粉症の割合が低い地域の多くは、海に囲まれているため、周辺地域から飛散する花粉が少なく、飛散期間が短くなるので花粉症になりにくいと考えられるという。

 同アンケートの自由回答欄には、「北海道に引っ越したら、花粉症の悩みがなくなった」「沖縄に引っ越したら、症状がなくなった」という声も寄せられた。花粉症から解放されるために居を移すというのも一つの手なのかもしれない。

【参考文献】
※1 林野庁 「スギ・ヒノキ林に関するデータ」
※2 村上貢司、馬場廣太郎、大久保広裕 「スギ花粉症有病率の地域差について」