川越街道の渋滞解消なるか? 東京までつながるって本当!? 和光富士見バイパスの全貌が見えてきた!【いま気になる道路計画】
埼玉県和光市の外環道から富士見市の国道463号までを結ぶ和光富士見バイパスは、現在、歯抜け区間となっている朝霞市-志木市間の整備を進めている最中だ。このバイパスがつながれば、現道の川越街道の渋滞緩和につながるとされる。一方、和光北ICの東側の整備も進みそうで、川越から池袋までのアクセス向上に期待感が高まる。
和光富士見バイパスの「歯抜け」箇所を整備中!
国道254号は東京都文京区から埼玉県西部を経て長野県松本市に至る約284kmの幹線道路だ。東京から埼玉までは「川越街道」といわれ、関越自動車道や首都圏中央連絡道路、東京外かく環状道路などの主要幹線道路と連結し、首都圏の産業や経済、文化交流の基盤となっている。
しかし、現道の川越街道は、1日に4万台以上の交通量があり、慢性的に混雑しており、首都圏の渋滞スポットのひとつにあげられる。特に大型車の交通量が多く、歩道が狭いため、自転車と歩行者の接触事故の危険性も高い。
これらの問題を解決するために整備されているのが「国道254号 和光富士見バイパス」(以下、和光富士見バイパス)だ。和光市の東京外かく環状道路(外環道)和光北ICから朝霞市、志木市を経て富士見市内の国道463号までの約6.9kmのバイパスで、第一期整備区間である和光市から朝霞市間の2.6kmはすでに開通しており、第二期整備区間の志木市から富士見市間の1.4kmも開通している。しかし、朝霞市から志木市までの2.9kmは未開通で、いわば歯抜けとなっており、現在、整備を進めている最中だ。
和光富士見バイパスが全線開通すれば、現道の川越街道の交通量を分散し、周辺道路の混雑緩和にもつながるとみられる。同時に、沿線地域から外環道へのアクセスも向上し、南の未整備区間の整備が進めば、利便性がさらに高まると考えられる。
加えて、外環道 和光北ICの東側1.6km区間を「和光バイパス」として延伸する計画も進行している。これにより、和光北ICから県道練馬川口線の吹上観音前交差点を結び、東の国道17号 新大宮バイパスとつながることになる。この延伸と合わせて、東京都建設局は新大宮バイパス-環八-環七-要町を結ぶ放射第35号線と放射第36号線の整備も進めている。これにより、川越から池袋までのアクセスが劇的に向上することが期待される。
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