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クルマ最終更新日:2024.02.02 公開日:2024.02.02

日産が軽商用EVバン「クリッパーEV」を発表。三菱自からのOEMで価格は286万5500円から。

日産は、軽商用EVバン「日産クリッパーEV」を2月12日から発売する。走行時や起動・停車時の静粛性が高く、早朝や深夜の住宅街を静かに移動したいシーンで大活躍しそうな一台だ。

文=岩井リョースケ(KURU KURA)

写真=日産

充電中の新型クリッパーEV。画像=日産

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配達などに適した軽規格のEVバン

日産クリッパーEVは、商用向けのクルマにおいてもEVの需要が高まっていることを受け、ラインナップを拡充するために三菱の「ミニキャブEV」からOEM供給を受けて生産されるモデル。軽商用バンとして必要な荷室性能と積載量を確保しながらも、モーター駆動のEVならではの力強い走りで、重い荷物も軽快に運ぶことを得意とする。また、走行時や起動・停車時の静粛性も高く、早朝や深夜をはじめ、住宅街で使用する際にも安心して使用することができるという。

2シーターの荷室

バッテリーはフロア下の中央部に搭載することで低重心となり、軽商用バンに起こりやすい揺れや段差での跳ねを低減し、乗り心地のよさと安定性を実現。航続距離は最大180km(WLTCモード)を確保し、急速充電を使用すれば80%まで約42分で充電が可能で、普通充電では約7.5時間で満充電となるため、家や職場で充電しておけば、退勤後から翌日出勤時までには満充電状態で使えるようになる。

走行中の衝突回避を支援するインテリジェント エマージェンシーブレーキを始め、車線逸脱警報(LDW)、ハイビームアシスト、踏み間違い防止アシスト(前進のみ)など、多彩な安全装備を搭載し、いざという時の危険回避や傷害軽減をサポートしてくれる。(全車サポカーSワイド対象)

荷室は最大積載容量350㎏を確保し、ホイールハウスの出っ張りや後席を倒した際の段差をなくすことで、荷物の出し入れのしやすさなど、軽商用バンのニーズを満たす荷室となっている。

グレードは「2シーター」、「4シーター」の2バリエーションを用意、2シーターにはスライドドアガラスとリアクォ―ターガラスが両側共にパネル仕様となっている「ルートバン」も選択できる。

エクステリアカラーは全グレードにホワイトソリッドを、4シーターにはホワイトソリッドとスターリングシルバーの2色を用意。インテリアでは、デジタル表示のスピードメーターを採用し、インジケーターのサイズを大きくすることで視認性を高めている。センターコンソール部のスイッチ類は、一目でわかりやすいレイアウトにすることで操作性を向上。また、Type AおよびType Cの充電用USBポートも搭載されている。キーレスエントリーシステムについているプレ空調スターター機能を使用することで、急速充電中、もしくは普通充電中に、乗車前に車外から車内の空調機能をオンにすることが可能。

税込み価格はルートバン(定員2名)286万5500円で、4シーターが292万500円。なお、自家用車として乗る場合はクリーンエネルギー自動車導入促進補助金の、事業用車として乗る場合は脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金の対象となる。

■クリッパーEV(ルートバン)主要諸元
サイズ:全長3395×全幅1475mm×全高1915mm
荷室内側寸法:長さ1830×幅1375×高さ1230mm
ホイールベース:2390mm
最低地上高:165mm
荷室床面地上高:675mm
車両重量:1100kg
乗車定員:2名
最大積載量:350kg
最小回転半径:4.3m
バッテリー:リチウムイオン電池
総電圧:330V
総電力量:20kWh
定格出力:25kW
最高出力:31kW(42PS)
最大トルク:195N・m(20kgf・m)
交流電力量消費率:127Wh/km
市街地モード:102Wh/km
郊外モード:119Wh/km
高速道路モード:142Wh/km
一充電走行距離:180km
駆動方式:後輪駆動

新型クリッパーEV(写真左)とガソリン車モデルのクリッパーNV100(写真右)。

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