クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

クルマ2024.02.01

車検不要の一人乗り自動運転EV「CV-1 Auto」ってなに? これからの課題“交通弱者”の救済に挑む

1月24~26日に東京ビッグサイトで開催されたクルマの先端技術展「第16回 オートモーティブワールド」にて、NTTデータオートモビリジェンス研究所は一人乗りEV「CV-1 Auto」を出展した。自動運転サービス導入に適しているという、本機の特長とは?

文と写真=岩井リョースケ(KURU KURA)

この記事をシェア

AI搭載スマートモビリティ「CV-1 Auto」

記事の画像ギャラリーを見る

一人乗りの自動運転ミニカー「CV-1 Auto」はどんな乗り物?

自動運転、電動化、コネクテッドカーといった、クルマの最新技術が集まるBtoB向けの技術展「オートモーティブワールド」。今回は、同イベントの会場内で見つけた、コンパクトな自動運転ミニカーを紹介する。

このクルマは、自社の自動運転技術と次世代モビリティに必要なソフトウェア技術の研究開発などを行っている「NTTデータオートモビリジェンス研究所」と、沖縄でEVの開発・整備・販売を行うemade(イメイド)社が共同開発したモビリティで、名称は「CV-1 Auto」という。

このモデルの特長として、自動運転レベル4機能を搭載し、100Vでも200Vでも充電可、車幅も1m以下となり、車検が不要なミニカー規格に収まる一人乗りEVとなっている。このようなモビリティをNTTデータオートモビリジェンス研究所が開発した背景には、自社開発のシミュレーター上の自動運転検証ソリューションを使って、自動運転システムそのものを開発できると考えたことから、本機を製作したという。一人乗り仕様にした理由は、地方でバスなどの交通手段がなくなった場合の交通弱者が、ラストワンマイルの移動手段として活躍することを想定したそうだ。

車両はミニカー区分なので、法律上は時速60kmで走行が可能だが、このモデルは免許返納者のようなユーザーも想定しているため、安全への配慮として速度は時速19kmに制限し、グリーンスローモビリティの取り組みにも適用できることを想定している。

また、CV-1 Autoは一人乗りタイプでは珍しく、屋根と窓が設置されている。これは沖縄のような暑い地域や、冬の冷え込みが厳しい中山間地域でも快適に過ごせるよう、エアコンを搭載するためにこのような設計にしたそうだ。このように、非常にコンパクトなボディにドアとルーフが付き、3D LiDARやアンテナ・カメラといった高性能な装備が搭載されているギャップが、他のモデルにはない面白さのように感じた。

CV-1 Autoは左右どちらのドアも開閉可能。シートに座ってみると、1mの車幅ながら左右に余裕があり、窮屈さは感じなかった。

CV-1 Autoは上下別での購入も可能!?

開発担当者に話を訊くと、さらにユニークな仕様であることも分かった。CV-1 Autoは車両下部のミニカー部分と、その上部に載せる自動運転ユニットは上下別々で購入することも可能だという。予定ではemade社が手掛けているミニカー部分は100万円ほど、上部の自動運転ユニットは100~200万円ほどで、合計でおよそ200~300万円あたりでの販売を想定しているそうだ。自動運転ユニットを搭載した実証車両というと、1000万を超えることもよくあるため、かなり低価格になるのも強みのひとつだ。

現在開発中のCV-1 Autoは今後、低速小型自動運転移動サービス導入に向けて実証実験を重ねていくとともに、このクルマを必要とするパートナーを探していく予定だ。

■AI搭載スマートモビリティ CV-1 Auto 諸元
サイズ(約):全長2.2m×全幅1.0m×全高1.7m
航続距離:20~30km(バッテリー容量は増設可)
最高速度:時速19km
充電:100Vか200V
乗員:1名(複数人乗車タイプも提供を検討中)
自動運転:レベル4対応(自律走行、障害物回避、歩行者優先、スマホ遠隔監視・遠隔操作、路車協調など)

観音開き式のリアドアを開けると、中央には自動運転制御ユニットが搭載されている。その上のスペースには、ちょっとした荷物を置くことが可能だ。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(2月29日まで)
応募はこちら!(2月29日まで)