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ライフスタイル最終更新日:2024.05.20 公開日:2024.01.16

【座談会】若者だってクルマ好き! 僕たちのリアル・カーライフ:恋愛篇──YOUNG CAR NUTS <Vol.04>

クルマ好きな若者なんてもういない? 免許がなくても問題ない? その答えが知りたくて、愛車と暮らす20代の男女3人に集まっていただき座談会を開催。自分たちのリアルなカーライフについて語ってもらった。最終回は「クルマと恋愛」のお話。

文=今尾直樹

写真=河野マルオ

恋話と運転免許

雑誌編集者の西坂和浩さん(28歳)。愛車は1970年のアルファ・ロメオ、ジュリアGT1300ジュニア。

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──立ち入った話ですけど、恋愛はどうなんですか?

西坂 それほど経験豊富ではないです……。

──それは、なにがいけないんですか。

アキラ ジュリアって、いわせようとしている?

──だって大手出版社の男性誌の編集で……。

西坂 ジュリアの可能性はあるかもしれない。エンコしたことはないですけど、あったら決定的なダメージになる。でも、どうなんでしょうね。クルマ好きです、と自分からはいわないし。

──隠している?

西坂 別に性癖じゃないんだけど、ひとにバラされちゃうと、変わった趣味を持っていると思われる。自分からいう時代じゃない。という感じはします。シェアできそうにないですね、この悲しみは。

アキラ シンプルにお金がかかるからじゃないですか。

──アキラさんはどうですか?

アキラ 僕、結婚してます。

西坂 あ、そうなの。

アキラ 今年の4月に籍入れました。理解のある方で。

──そうでしたか。おめでとうございます。お相手は?

アキラ 仕事関係で会ったひとです。かわいいです。

左からアキラ・ランボーさん(23歳)、坂本 麗さん(22歳)、西坂和浩さん(28歳)

──女性にうかがうのもなんですけど……。

坂本 彼氏ですか。いるんですけど、ぜんぜんクルマには興味がない。

──なんてダメなヤツだ。

坂本 普通にいま付き合っているんですけど、それもいろいろあって。私の恋愛対象として、クルマの運転ができないとか、免許持ってない、はまずないです。そんな上から目線でいっていいかどうかはわからないけど、私としては、まあ、ないかな、という感じで。できたらマニュアルの免許を持っていて欲しいけど。

──大学生の男の子は、自動車免許は持っているんでしょ。

坂本 でもマニュアルはまずいないです。たまにいても、それがかっこいい、みたいなひとはホントにイヤです。

アキラ デートとか彼氏は助手席?

坂本 運転してくれます。でも、いまの彼氏はちょっと特殊で……。

──どこで知り合ったの?

坂本 アプリで。

──そうか、会えるんだ。ホントに。

坂本 そうですね。でも、こんな会話していると、クルマ好きなひと、いいなってなってきますね。面白いな。これだけ熱意のあるものがあって、これだけ喋れるのがすごいなって思いました。

アキラ ホントにクルマ好きで集まるところにぜんぜん行かない?

坂本 そうですね。自分が好きで、自分が乗っていればいい、みたいなひとなんで。でも、レッドブルのミニで走っているひとは、ミニに乗っていると手を振ってくれたりするんですよね。

アキラ あ、そうなんですか。

坂本 ミニに乗っているひとはアイコンタクトしてくれたりして、ミニに乗っているひとはいいな、って感じる。それだけで十分ですね。

アキラ それは女の子だからでしょう。でも、それでいいんですね。代官山の蔦屋とかに行ったらミニの本なんてむっちゃある。ああいうの、見たら面白いかもしれない。

西坂 まだ比較的新しいクルマだから、生活のなかで突出した異質な存在だとかではないのかもしれない。僕なんか50年も前のクルマだから不安になる。だから集まりがあると、行ったほうがいいかなっていうのがある。

最新≠最良

──現代のクルマには興味ないんですか?

西坂 いや、そんなことはない。僕は発表会とか、仕事で見れていることもありますけど。電気は電気であるな、とは思うし。

アキラ 僕はクルマの生き様が好きなんで、生きてないクルマは興味がない。最近のクルマはまったく興味ない。生き様がない、じゃないですか。

坂本 難しいですね。やっぱミニってBMWに買収されてから変わってきていて、いまのはあんまり好きじゃないんですよ。いかつくなっちゃって。でも私は自分でクルマを直せたりはしないし、昔のクルマほど維持費がかかる。燃費とかいろいろ考えたら新しいクルマのほうが乗りやすいというか、故障とかしにくいじゃないですか。といった面で考えると、興味なくはないです。新しいクルマ。

アキラ 高いですよ、最近のクルマは。高すぎます。あと、最近、かわいいクルマは少ない。セルシオに乗っていて思うんですけど、いま、乗り心地のいいクルマって少ない。いまの高級車に乗ってみると、初代セルシオのほうが断然いいです。最近のクルマはプラスチックが多いじゃないですか。古いクルマは革とかで覆われていて味があるんで、それもよさです。

今から50年も前に生産されたとは思えない、美しいコンディションを保つ西坂さんの愛車

──この間、神宮外苑のイチョウ並木で写真を撮っていたら、ハンバーガー屋さんの前に青いランボルギーニ・アヴェンタドールがスーッときて、路肩に上手にバックでとめて、お店にスッと入っていった。出てきたのは意外と若いひとでした。そういうひともいるんですね。

アキラ 日曜とかで、あそこにとめているスーパーカーはなにを仕事にしているか、わかんないひとが多い。あと、目立ちたがり屋が多い。クルマ好きはあそこに行かない。

西坂 印象が悪くなります。おじさんたちの朝活には、ジャガーXK120とか、そういうのがくるんですけど、そのあとに来るのは……。

アキラ めちゃくちゃ吹かすんですよ。で、そっちが目的なんで。自分が目立ちたいという。ちなみにあそこ、シェイクショックと隣の駐車場は提携していて、シェイクショックで食べたら隣の駐車場は100円でとめられます。100円ですよ。安くないですか。

──へー。普通に払っていた。

アキラ 100円です。

──朝活のおじさんって、おじいさんでしょ。

アキラ そのクルマの現役時代を知っているような、そういう世代のひとたち。自分の親より上の、60代前半とか、上の方は70代半ばとか。

──話、合うんですか?

西坂 合っちゃうんです。

尽きないクルマ話

現代のクルマにはない趣があるジュリアのインテリア

──最後に、死ぬまでに乗ってみたいクルマを教えてください。

アキラ 僕はNSXのル・マン仕様のレプリカを公道で乗りたいです。クルマ好きとしてレースカーを公道で乗るのがゴールじゃないけど、すごいかっこいいなと僕は思っていて。どうですか、おふたりは。

西坂 僕は60年代のクルマが好きだから、イタリア車だったらマセラティのミストラル。ランボルギーニ・ミウラもいい。『ミニミニ大作戦』の冒頭でミウラが山のなかを走る有名なシーンがあるじゃないですか。ああいう大陸で生まれたグランド・ツアラーに乗りたいというのがあるのと、あと、ただただ好きなクルマ、ファセル・ヴェガ。絶対所有できないクルマだけど、してみたい。

西坂さんが一度所有してみたいと思うファセル・ヴェガ。こちらは1959年に製造された「HK500」というモデル (c)Belogorodov - stock.adobe.com

アキラ これがレプリカでも乗りたいって思いますか? いまはレプリカでもいい、というのがより増えている気がして。本物にこだわるより、乗ることが重要、みたいな。

西坂 ファセル・ヴェガは実物は見たこともないんだけど、フランソワーズ・サガンやアルベール・カミュが乗っていたとか、そういう背景も僕は好きで、そういう文化的なクルマだから、レプリカはどうかな。

アキラ (スマホで写真を見て)う〜ん。かっこいい。

──坂本さんは「なにいってんだ、このひとたち」というのはありました?

坂本 ありました。全部メモって、あとで調べたかったです。本当に面白いなって思いました。ここまで喋れるひとっていなくないですか。

西坂 友だちと会って深夜12時ぐらいまで喋っていて帰れなくなることもあります。最近はだいぶ減りましたけど。

アキラ クルマ好きは本当話が尽きないのであっちゃうとヤバいんです。

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