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ライフスタイル最終更新日:2023.10.30 公開日:2023.10.30

トヨタの最新モビリティは三輪で安定感抜群! 試乗してみると……乗りやすさに驚愕。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023(東京モーターショー)では、次世代型パーソナルモビリティに試乗できる。編集部の注目はトヨタの最新モビリティだ。他社の製品はほぼ四輪だが、トヨタの製品は三輪。見た目からしてスリム。早速、試乗した筆者は、その乗りやすさに驚愕した。

文=KURU KURA編集部

「歩く」をアシストするトヨタのモビリティは三輪!

トヨタの「C+walk S」。画像:JAPAN MOBILITY SHOW

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JAPAN MOBILITY SHOW 2023(東京モーターショー)では、次世代型パーソナルモビリティに試乗できる「Personal Mobility Ride」を実施している。超小型モビリティ、パーソナルモビリティ、電動キックボードなど、未来の移動を体感できるプログラムだ。

ブースを見て回っていると、見た目にスタイリッシュなモビリティを発見。高齢者や身体の不自由な利用者の外出をサポートする。シニアカー(ハンドル型電動車いす)のひとつのようだ。

試乗用のC+walk Sが並んでいる。フロント部分にトヨタロゴ。

これまでにはないスリムなボディ。離れた位置からは、原付スクーターに見えなくもない。なるほど、四輪ではなく三輪だから、このような見た目になったのだろう。筆者の記憶では、シニアカーは四輪が多い気がするのだが、どうしてトヨタは三輪にしたのだろうか。

というわけで、さっそくトヨタのモビリティについて説明してもらうことに。

トヨタの最新モビリティ「C+walk S」は、市場に出遅れていたトヨタが今年の3月に発売を開始した。特長は「安定感」「小回り」「簡単操作」「走行性能」だという。

安定感

まず気になるのが、四輪の製品でも走行中の転倒事故が発生しているなか、三輪で大丈夫なのかということだ。もちろん、そこは重心を安定させ、安心して乗れるように十分に配慮をしているという。

小回り

また、三輪にすることで小回りが利くようになったという。最小回転半径0.95mで、限られた道幅でも思い通りに転回できるらしい。

簡単操作

アクセルレバーで発進。手を離せば停止する。

C+walk Sは簡単な操作にもこだわっている。アクセルレバーを押せば進み、離せば止まる。これだけだ。直感的に操作できるようになっている。ちなみに、最高速度は時速6km(大人の早歩きくらい)である。

走行性能

C+walk Sは、坂道にも強い。斜度10°程度までは上ることも下ることもできるし、5cm程度の段差であれば乗り越えることもできる。

バッテリーは軽量コンパクト。

バッテリーは軽量コンパクト。満充電(約2.5時間)の航続距離は約12km。ワンタッチで取り出せる。実際に持ってみると、想像以上に軽い。自宅のコンセントで短時間での充電が可能だ。

実際に乗ってみると……!?

筆者は、大怪我を負い、車椅子を利用した経験がある。当時を振り返ると、負傷した右足の他は健常な状態であったのに、思うように方向転換できない、急に止まれないなど、想像以上に難易度が高かったことを覚えている。果たして、そんな筆者に乗りこなせるのか。というわけで、いざ試乗。

アクセルレバーを恐る恐る押してみる。スウウウウウ……となめらかな滑り出しだった。最初の設定は時速4km。ゆるやかに加速していく。アクセルレバーは強弱をつけながら押す。直感的な操作だ。始めて乗っても、周囲に視線を向ける余裕を持てる。そして、折り返し地点でハンドルを切る。直線のコースの先にはコーンが設置されている。角度のあるコーナーゾーンだが難なくターンできた。そして時速6kmまで加速。走行しながらの速度調整も簡単だ。停車するときも、アクセルレバーから手を離せば、スウウウウウ……となめらかに止まった。

結論、筆者は即C+walk Sを乗りこなせた。操作性、安全性、走行性、どれも優れているうえ、揺れや振動もなく、乗り心地もよかった。

いかにもシニアカーという見た目をしていないのも出かけたいと思えるポイントかもしれない。

C+walk Sは、高齢者などの「出かけたい」を支えるモビリティとして、十分に価値があると思えた。見た目にスタイリッシュなので、お気に入りのモビリティとして、積極的に出かけられるのではないだろうか。

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