クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

ライフスタイル最終更新日:2023.08.15 公開日:2023.08.15

親子連れの秋田犬がめんこい! ご当地ナンバーに新しく10種のデザインが追加! 10月下旬から配布へ

国土交通省は、2023年8月8日、新たに10地域の地方版図柄入りナンバープレートのデザインを発表、地方版図柄入りナンバープレートは計68地域となった。また、今回から都道府県の全域を対象とする図柄部門も新設されている。

文=岩井リョースケ(KURU KURA)

資料=国土交通省

新設された都道府県単位の部門とは?

画像は国土交通省の資料をもとに作成したもの

記事の画像ギャラリーを見る

国土交通省は、8月8日に自動車用の地方版図柄入りナンバープレート10種のデザインを発表した。それによると、今回から都道府県全域で使用可能な図柄部門が新設されることになり、まずは秋田県、栃木県、群馬県、東京都、沖縄県の5種のデザインが決定した。

これは、たとえば東京都の場合は「ソメイヨシノと東京タワー」が図柄に採用されており、都内全域で選ぶことができる。つまり、これまで地域限定ご当地ナンバーがなかった品川・練馬・足立・多摩・八王子でもこの図柄を選べるということだ。

また、上記の都道府県単位のデザインに加え、既存の地域ナンバー名を単位とした図柄では、いわき、那須、岡崎、堺、広島の5種が追加される。いずれも10月23日から有料で交付を開始する予定だ。今回の発表では合計10種の交付が決定しているので、順番に見てみよう。

登録車種ごとの違い。交付料金のほか1000円以上の寄付をすることで、フルカラー版が選択可能になり、寄付金無しの場合はモノトーン版になる仕様は継続。画像=国土交通省

新たな地方版図柄入りナンバープレートの導入地域

5都道府県で決まった新デザイン!

秋田県での秋田犬人気は圧倒的で、2022年10月に発表された最終選考のデザイン案は4つとも県民の約6割が支持した秋田犬をモチーフにしたものだった。デザインの違いは赤毛やトラ毛、白毛の秋田犬が配置されていたが、県民のアンケート応募結果により、秋田犬の親子が並んで歩く様子と足跡をアクセントに加えたデザインに決定した。

栃木県では、図柄の条件を「いちご」に限定してデザイン公募を行い、180作品が応募された。いちご一点突破の姿勢が潔く、いちごの実に加え、花や葉などをデザインに加えてもいいが、いちご以外の地域資源のモチーフは使用しないことが条件となっていた。採用されたのは栃木県在住の会社員が応募したデザインで、栃木県=いちごを認知してもらえよう、栃木県の自然や気候の豊かさに加え、人の温かさを表現したそうだ。

群馬県のご当地ナンバーのデザインは最終選考で3種まで絞られ、いずれも群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」を配置したデザイン。最終的には総投票数5110票中2926票の支持を集めた「ぐんまちゃんワールド」に決定。図柄にはぐんまちゃんをはじめ、群馬県の山々、水芭蕉、水源をイメージした川、群馬県発祥の温泉マーク、つつじの花が配置されている。

東京都の全域で使用が可能なご当地ナンバーは「ソメイヨシノと東京タワー」だ。東京都の花「ソメイヨシノ」と、東京のシンボル「東京タワー」を組み合わせたデザインが特徴。桜には吉祥文様の「七宝(しっぽう)」を取り入れ、華やかさを演出。小池百合子都知事も観光PRになるとして活用を呼びかけている。

今後は品川、練馬、足立、多摩、八王子ナンバーの車は全国版、万博と「ソメイヨシノと東京タワー」の3種類から選択でき、世田谷、杉並、板橋、江東、葛飾では上記に各地域独自の図柄入りナンバーを加えた4種類の図柄から選択できるようになる。

沖縄県では首里城復興の機運醸成を図るため、デザインに首里城を取り入れた。2022年8月に実施した県内在住者によるデザイン公募では、171点の作品が集まり、その中から9作品を選定し、最終選考を行った。その結果、総投票数は1万2625票で、4888票を獲得した今回のデザインに決定した。図柄には首里城と那覇市の花ブーゲンビリアにシーサーが配置され、遠くからでも首里城の全体像が把握できるよう工夫されたデザインとなっている。

既存ナンバー名が対象の新規5種は個性派揃い!

ここから先は既存のご当地ナンバーと同様、地域単位で利用が可能な図柄5種を紹介する。

福島県いわき市で導入が決まったのは「フラシティいわき」をモチーフとした、いわきナンバーだ。いわき市はスパリゾートハワイアンズの誕生とともに生まれた「フラ文化」に着目し、日本のフラ文化発祥の地として魅力を発信。フラガールとツツジの花を配置したデザインに決定した。

栃木県の那須地域(大田原市、那須塩原市、那須町)で新たに導入が決まった那須ナンバーは、虹の架け橋とマスコットキャラクターや特産、文化財などを盛り込んだデザイン「未来ある那須地域」が採用されている。2市1町のキャラクターは、左から大田原市とゆかりがある武将・那須与一をモデルとした「与一くん」、那須塩原市の牛乳消費拡大PRキャラクター「みるひぃ」、那須町のいたずら九尾狐「きゅーびー」がそれぞれ選ばれている。

愛知県岡崎市では2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送をきっかけに地域ブランドを活用したPRを行い、地域の魅力を広く発信するために、岡崎市と幸田町が共同で岡崎ナンバーを導入。デザインには初陣の徳川家康公が着用した具足や、年代ごとの変遷を表現。家康公生誕の地であるこの地域がすべての起点となって、「みんな、ここから一緒に新しい未来へ歩んでいこう!」というメッセージが込められている。

大阪府堺市ではデザイン公募を行い、最終的には8種のデザイン候補から最多投票数を得た「百舌鳥(もず)と古墳」が採用された。堺の鳥「百舌鳥」と、堺が誇る歴史遺産「百舌鳥古墳群」をモチーフとし、堺に馴染み深い、ミュシャのようなアールヌーヴォー調とレトロなカラーで堺らしい歴史情緒が表現されている。

広島市では誰が見ても一目瞭然の「広島東洋カープ」のデザインに決定。カープ坊やのデザイン変更に伴い、国へ提案していた当初のデザインから配色なども若干変更となっている。最終選考では4案が残り、「カープ、サンフレッチェ広島及び広島ドラゴンフライズ」、「原爆ドーム及び嚴島神社」、「もみじ、牡蠣及びレモン」という個性的なデザインが出揃ったが、全5946票中2502票が広島東洋カープに投票され、決定した。

以上10種が今後交付されることになる。具体的なスケジュールは、事前申込開始日は2023年9月25日を予定、交付開始日は2023年10月23日を予定、交付料金は8月下旬公表予定となっている。なお、交付料金に加えて1000円以上の寄付をするとフルカラー版が選択できるようになり、寄付金無しの場合はモノトーン版になる仕様は変わらず継続される。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(6月2日まで)
応募はこちら!(6月2日まで)