希望ナンバーの取得について。日本の料金は良心的!?
クルマのナンバープレートは、希望番号制度を利用することで、任意の数字にすることが可能だ。この記事では希望ナンバーの申し込み方法や人気がある番号の組み合わせを紹介。また、バイクの希望ナンバーに関する情報や、中国の大都市でナンバーを取得するのが非常に困難だという情報もお届けする。
希望ナンバーとは?
ナンバープレートは交付時に4桁以下のランダムな数字で渡されるものだが、1999年から「希望番号制度」が始まり、これを利用することで任意の番号を選択することが可能だ。対象車両は普通自動車、小型自動車、大型特殊自動車などの登録自動車と、自家用の軽自動車になる。
ちなみに、バイクはこれまで制度対象外となっていたが、2023年6月13日に国土交通省がバイクでも希望ナンバー制導入を検討することを発表。総排気量が125ccを超えるバイクが対象となるようだ。
価格はいくら? どうやって申し込む?
通常のナンバー変更は申請手数料として1500~2000円程度かかるが、希望ナンバーの場合は4000~5000円程度(地域で変動)と、番号が光る字光式の希望ナンバーは6000円程度になる。ちなみに図柄入りナンバープレートの場合は7000~9000円程度の手数料が必要だ。
希望ナンバーの申込み方法についてはwebサイト「希望番号申込サービス(www.kibou-number.jp)」から新規申込することができる。他に同じ番号を希望している人がいなければ、申込み後に返信メールが届くので、支払期限内に支払いを済ませよう。運輸支局などに隣接している希望番号予約センター窓口から直接申込む方法もあるが、希望ナンバーは製作期間を要するためその場で受け取れない。二度足を運ぶことになるのでネット申込みを推奨する。
人気ナンバーは抽選あり!
1/3/7/8/の数字の組み合わせやゾロ目などは縁起が良いことから人気も高い。そのため、希望者は週に一回の頻度で抽選が行われ、当選した人だけが希望番号を取得できる仕組みだ。
全国共通で抽選対象となっている番号は、
1/7/8/88/333/555/777/888/1111/3333/5555/7777/8888
以上の13通りがある。
さらに、特定地域によっては抽選番号が追加される例も多く、
123/1001/1122/1188/2525/7788/8000/8008
このように、1122(いい夫婦)のような語呂合わせや、連番、キリ番に、8008のようなミラーナンバーが人気だ。また、沖縄のあいさつ「ハイサイ(8131)」や、B’zファンは「稲葉(178)」、ゆずファンの「夏色(7216)」など、地域やファンならでは楽しみ方もあるようだ。ちなみに抽選番号の追加が多い順に見てみると、神戸が26種、大阪が24種、横浜・名古屋が23種と続く。確かにこれらの地域は不思議とナンバーにこだわりを持っていそうな印象があるから面白い。
中国の大都市はナンバー取得に100万超え?
中国の大都市ではナンバープレートを先に取得しなければクルマを購入することができないことをご存じだろうか? これは地域によって大きく制度が異なるが、上海や深センなどの大都市ではナンバープレートの取得はオークション制となっている。
試しに2023年5月の最低落札価格を見てみると、9万2400元と出ており、これは日本円にして約180万円※だ。この制度は環境負荷軽減や渋滞対策のため、ナンバープレートの発行数を制限しているという背景があるが、毎月1万2000枚前後の配布数に対して12万人弱が参加しているので、約10%の確率でしかナンバープレートを取得できていないことになる。このため、中国の大都市のナンバープレートは「世界で最も高価な鉄板」などとも呼ばれているそうだ。ちなみに緑ナンバーの新エネルギー車(NEV)であれば無償で配布されるそうで、その落差にも驚かされる。
※2023年6月13日時点、 1元=19.48円で換算
日本の感覚では10%の当選確率を引き当ててから、新車2台分の金額を出してようやくクルマに乗れるようなものだ。日本に住んでいてよかった、そう思わずにはいられない。
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