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道路・交通最終更新日:2022.02.09 公開日:2022.02.09

明日、関東で大雪?知っておきたいスリップや立ち往生対策

日本各地が大雪に見舞われているが、明日10日は関東でも降雪の予想。雪には慣れてない地域だけに、可能なら車での外出を控えるに越したことはない。だた、どうしても利用するなら十分な準備をして事故やトラブルを避けたいものだ。何を用意し、何に気を付ければよいのだろうか?分かりやすくまとめてみた。

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雪道でスリップ、立ち往生したら何が必要?

雪で車内にいる人

© soupstock – stock.adobe.com

 2022年は日本各地で、車や電車などの交通を麻痺させるような大雪に見舞われている。このような天候で運転する際は、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを装着していることは必須だが、最悪の事態まで想定しておくべきだろう。悪天候下での最悪の事態とは、車が動けなくなってしまうこと。すなわち、タイヤが空転してしまうスタックや、ホワイトアウトによる視界不良、短時間の豪雪による立ち往生などである。そんな万が一に備えておこう。

スタックやスリップに備えて用意するもの

雪でスタックした車を押す人たち

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タイヤチェーン、ジャッキ、スコップ、軍手・防水手袋、長靴・スノーブーツ、頭につけるライト、砂、けん引ロープ

 スタッドレスタイヤを履いていても、大雪となればタイヤが空転して立ち往生ということもあり得る。そんな万が一に備え、タイヤチェーンを積んでおこう。また車にジャッキが搭載されているか、積んである場所などを出発前に確認。出発までに時間の余裕があるなら、チェーン装着の練習をしておこう。一度やっておくと、いざというときにもすぐに行動に移すことができ、装着遅れによる事故やトラブルを避けることができる。

 チェーン装着に備えて、準備しておいた方がよいものもある。まずはスコップ。チェーン装着時に邪魔になる雪を除いたり、圧雪でタイヤがスリップした際の雪かきなどには、スコップがあると非常に便利だ。

 また車外作業では軍手や作業用手袋があると重宝する。防寒だけでなくケガの予防にもなるので、普段から積んでおくとよいだろう。可能なら防水や防寒機能があるものを準備しよう。防水機能がない場合は、内側にキッチン用等のビニール手袋をはめておくと、手が濡れて冷えることを緩和できる。

 さらにスネまで覆うような長靴やスノーブーツがあると、足を滑らすだけでなくズボンなどの衣類が雪で濡れることの予防にもなる。ただし長靴・スノーブーツのままで運転はしないように。靴底についた雪でアクセル・ブレーキ操作に支障をきたす可能性があるし、そもそも長靴・スノーブーツは運転を想定した作りになっていないものが多い。

 大雪ともなれば日中でも薄暗く、日の出から日没までの時間も短いので、昼間の運転でも懐中電灯は準備しておこう。可能ならば手で持つタイプより、バンドなどで頭などに装着できるものがよい。両手で作業ができるし、ライトで照らしたい場所を合わせやすいからだ。

 砂はタイヤが空転してスタックした際の滑り止めとして、ペットボトルなどに入れて車に積んでおくといい。またスタックした際、他車に引っ張ってもらうためのけん引ロープがあると、いざという時に役立つだろう。


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立ち往生で用意するもの

立ち往生で用意するもの

雪で渋滞する道

© scharfsinn86 – stock.adobe.com

スクレーパー、解氷スプレー、ブースターケーブル、毛布、携帯電話の充電ケーブルor予備バッテリー、ロードサービスなどの連絡先

 降雪量が少ない地域の人が忘れがちなのが、フロントガラスの霜や屋根に積もった雪を落とすためにスクレーパーと解氷スプレー。両者があるとフロントガラスの視界を確保する時間が短縮できる。

 加えて長時間の立ち往生などによるバッテリー上りに備えて、ブースターケーブルも積んでおこう。雪対策に限った話ではないが、バッテリーEVPHEVなどは、普通のコンセントから充電できるケーブルも忘れずに持っていきたい。

 毛布は立ち往生から車内で過ごすことになった時の防寒のため。ちなみに、タイヤがスリップした時などの滑り止めに毛布を使う人もいるが、滑り止めとしては毛布より砂のほうが適している。

 スマートフォンなどの携帯電話の充電ケーブルや、モバイルバッテリーなどの予備電源を忘れずに。自分で立ち往生から脱出できず、レッカーサービスや警察・消防などの救援を要請する際の生命線となる。


スリップや立ち往生で用意するものの写真は
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