雪道運転の前に、これだけは知っておきたい7つの情報
この年末年始は数年に一度の寒波による大雪が予想されており、車での外出を控えるようにと喚起している地域もある。しかし運転せざる得ないときは、何を用意し、何に注意すればよいのだろうか? そんな雪道での運転前に用意するものと、これだけは知っておきたい7つの情報を紹介する。
雪道を運転する前に用意するものと、知っておきたい7つの情報
大雪が予想される地域で運転する際は、スタッドレスタイヤなどのスノータイヤを装着していることは必須だが、最悪の事態まで想定しておくべきだろう。悪天候下での最悪の事態とは、車が動けなくなってしまうこと。すなわち、タイヤが空転してしまうスタックであったり、ホワイトアウトによる視界不良、短時間の豪雪による立ち往生などである。そんな万が一に備えておこう。
スタックやスリップに備えて用意するもの
タイヤチェーン、ジャッキ、スコップ、軍手、長靴、懐中電灯、砂、けん引ロープ
スタッドレスタイヤを履いていても、大雪となればタイヤが空転して立ち往生ということもあり得る。そんな万が一に備え、タイヤチェーンを積んでおこう。また車にジャッキが搭載されているか、積んである場所などを出発前に確認。出発までに時間の余裕があるなら、チェーン装着の練習をしておこう。いざというときに「不慣れ」という不安が解消されるだろう。
チェーン装着に備えて、準備しておいた方がよいものもある。まずはスコップ。チェーン装着時に邪魔になる雪を除いたり、圧雪でタイヤがスリップした際の雪かきなどには、スコップがあると非常に便利だ。
また車外作業では軍手や作業用手袋があると重宝する。防寒だけでなくケガの予防にもなるので、普段から積んでおくと良いだろう。可能なら防水や防寒機能があるものを準備しよう。防水機能が無い場合は、内側にキッチン用等のビニール手袋をはめておくと、手が濡れて冷えることを緩和できる。
さらにスネまで覆うような長靴があると、足を滑らすだけでなくズボンなどの衣類が雪で濡れることの予防にもなる。ただし長靴のままで運転はしないように。靴底についた雪でアクセル・ブレーキ操作に支障をきたす可能性があるし、そもそも長靴は運転を想定した作りになっていないものが多い。
大雪ともなれば日中でも薄暗く、日の出から日没までの時間も短いので、昼間の運転でも懐中電灯は準備しておこう。可能ならば手で持つタイプより、バンドなどで頭などに装着できるものがよい。両手で作業ができるし、ライトで照らしたい場所を合わせやすいからだ。
砂はタイヤが空転してスタックした際の滑り止めとして、ペットボトルなどに入れて車に積んでおくといい。またスタックした際、他車に引っ張ってもらうためのけん引ロープがあると、いざという時に役立つだろう。
立ち往生で用意するもの
スクレーパー、解氷スプレー、ブースターケーブル、毛布、携帯電話の充電ケーブルor予備バッテリー、レッカー・救助サービスなどの連絡先
降雪量が少ない地域の人が忘れがちなのが、フロントガラスの霜や屋根に積もった雪を落とすためにスクレーパーと解氷スプレー。両者があるとフロントガラスの視界を確保する時間が短縮できる。
加えて長時間の立ち往生などによるバッテリー上りに備えて、ブースターケーブルも積んでおこう。雪対策に限った話ではないが、バッテリーEVやPHEVなどは、普通のコンセントから充電できるケーブルも忘れずに持っていきたい。
毛布は立ち往生で車内で過ごすことになった時の防寒のため。ちなみに、タイヤがスリップした時などの滑り止めに毛布を使う人もいるが、滑り止めとしては毛布より砂のほうが適している。
スマートフォンなどの携帯電話の充電ケーブルや、モバイルバッテリーなどの予備電源を忘れずに。自分で立ち往生から脱出できず、レッカーサービスや警察・消防などの救援を要請する際の生命線となる。
それでは7つの情報を紹介。
その1:大雪で立ち往生した時の対処法。一酸化炭素中毒に注意
もし、雪で立ち往生してしまった場合にどうすればいいのだろうか。過去の「JAFユーザーテスト」の結果から、一酸化炭素中毒や寒さの対策について紹介しよう。(→続きを読む)
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その2:ホワイトアウトが発生しやすい3つの地形・3つの状況とは
ホワイトアウトとは、どういった状況で発生するのだろうか。独立行政法人寒地土木研究所の情報を紹介する。(→続きを読む)
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その3:ホワイトアウトでの運転はハザードランプが〇、ハイビームは×
視界が一面真っ白となるホワイトアウトが発生したときに、車の運転はどのような注意をすればよいのだろうか。(→続きを読む)
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その3:雪道での事故はスタッドレスタイヤに注意!?
チェーンのように音や振動があれば、あまり速度は出せませんが、スタッドレスタイヤは夏タイヤのように走れてしまうので……。(→続きを読む)
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その5:ブラックアイスバーンの危険性と注意点
ウェット路面などと見分けが付きにくい凍結路「ブラックアイスバーン」には、より注意が必要だ。一体どのような場所にブラックアイスバーンは潜んでいるのだろうか。(→続きを読む)
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その6:冬の車中泊はどれくらい寒い?
大雪で立ち往生してしまった時など、エンジンを切った車内は、どのくらい冷えるのだろうか。過去の「JAFユーザーテスト」の結果から、冬の車内がいかに冷えるかと、防寒対策の効果について紹介する。(→続きを読む)
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その7:全国の積雪量や降雪量が分かる気象庁のサービス「現在の雪」
「現在の雪」とは降雪量と積雪の深さに関する気象情報で、気象庁のホームページ内で提供されている。目新しいことは、広域の気象状況がビジュアルで確認しやすくなったことだ。その特徴は大きく2つある。(→続きを読む)