高速道路の長期工事計画まとめ【2021年度版】

高速道路の主要路線の工事予定を発表　

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　高速道路3社は、2021年度（2021年4月～2022年3月）に主要高速道路で予定している長期工事規制の予定を発表した。発表の対象となったのは以下の区間のうち、通行規制が長期間となり渋滞が予想されるものである。

【対象工事区間】
・首都圏におけるE17関越道、E4東北道、E6常磐道、E51東関東道、E83第三京浜、横浜新道（国道1号）、E16横横道路
・E1東名高速、E1名神高速、E1A新東名高速、E1A新名神高速、E1A伊勢湾岸道、E23東名阪道、E19・E20中央道、E2A中国道（神戸JCT以東）

【対象工事区間】
2021年4月1日～2022年3月31日の間に実施を予定している工事

【対称条件】
交通規制が長期間になる工事のうち、渋滞が予測されているもの

　高速道路3社による次年度の工事計画発表は今年で2回目の取り組み。全国の高速道路のうち約5割が供用から30年以上経過して老朽化しており、安全に運用するためにはリニューアル工事が不可欠な状況である。一方で、そのリニューアル工事が増加することで物流や旅行業界などに与える影響も大きくなる。そのことを懸念して事前発表を実施したという。

NEXCO中日本の工事規制

NEXCO中日本の工事規制（2021年4～8月）。　出典：NEXCO中日本資料

NEXCO中日本の工事規制（2021年9月～2022年3月）。　出典：NEXCO中日本資料

　NEXCO中日本において工事規制が予定されている区間と時期は以下の通り。

【リニューアル工事】
5～8月頃：E19中央道 園原IC～中津川IC
5～2022年11月頃：E20中央道 諏訪南IC～諏訪IC
6～11月頃：E20中央道 大月IC～勝沼IC
9～12月頃：E19中央道 園原IC～中津川IC
9～12月頃：E1東名高速 大井松田IC～御殿場IC（下）、裾野IC～清水JCT（上下）
10～11月頃：E1A伊勢湾岸道 豊田南IC～名古屋南IC（上）、弥富木曽岬IC～四日市JCT（下）
11月～2024年頃：E1東名高速 東京IC～東名川崎IC
11月～2023年頃：E23東名阪道 蟹江IC～長島IC（下）
2022年1～4月頃：E1東名高速 大井松田IC～御殿場IC（下）
2022年2～3月頃（20日間程度）：E1A伊勢湾岸道 みえ川越IC～四日市IC（上）
2022年3月～2023年頃：E20中央道 諏訪IC～岡谷JCT（下）

【集中工事】
1～3月頃：E20中央道 多治見IC～小牧東IC
5月頃（15日間程度）：E20中央道 高井戸IC～八王子IC
5月頃（10日間程度）：E1東名高速 三ケ日JCT～音羽蒲郡IC
5～6月頃（10日間程度）：E1名神高速 春日井IC～八日市IC
5～6月頃（15日間程度）：E23東名阪道 名古屋西IC～亀山IC
6～7月頃（10日間程度）：E1A新名神高速 四日市JCT～草津JCT
6～7月頃（20日間程度）：E1A 伊勢湾岸道 東海IC～みえ朝日IC（下）（※）
9月頃（10日間程度）：E1名神高速 春日井IC～吹田IC（※）
9～10月頃（30日間程度）：E1東名高速 清水IC～岡崎IC、豊田IC～春日井IC
11月頃（16日間程度）：E1東名高速 東京IC～大井松田IC

※NEXCO西日本版に記載のものと同じ規制

NEXCO西日本の工事規制

NEXCO西日本の工事規制（2021年4～20212年3月）。　出典：NEXCO西日本資料

　NEXCO西日本において工事規制が予定されている区間と時期は以下の通り。

【リニューアル工事】
5月頃～通年： E2A中国道 中国池田IC～宝塚IC
5～6月頃、9～11月頃、2022月1～3月頃（各1か月半程度）：E2A中国道 吹田JCT～中国池田IC

【集中工事】
6～7月頃（10日間程度）：E1A新名神高速 四日市JCT～草津JCT
6～7月頃（20日間程度）： E1A 伊勢湾岸道 東海IC～みえ朝日IC（下）（※）
9月頃（10日間程度）：E1名神高速 春日井IC～吹田IC（※）

※NEXCO中日本版に記載のものと同じ規制

NEXCO東日本の工事規制

NEXCO東日本の工事規制（2021年4月～2022年3月）。　出典：NEXCO東日本資料

　NEXCO東日本において工事規制が予定されている区間と時期は以下の通り。

【リニューアル工事】
11月～2022年4月頃：E16横横道路 釜利谷IC～朝比奈IC

　各工事の詳細は順次、高速道路3社のWebサイトなどでアナウンスされる。なお、工事予定は関係機関との協議により計画が変更となる可能性や、自然災害などにより計画外の長期間工事を実施する可能性もあるという。

　今回発表された区間では、通行規制が長期間となり渋滞が予想される。工事区間の高速道路を利用予定の場合、最新の規制情報をチェックし、実際の利用時点での状況把握に努めたい。