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最終更新日:2019.09.28 公開日:2019.09.28

ホンダが光るバッグを無料配布!10月に増える子どもの事故防止に。

ホンダは秋の交通安全運動の実施に合わせて、小学生以下の子どもを対象に反射材で光るバッグ「まもってトート」の無料配布受付を開始した。これは10月に増加する子どもの歩行中交通事故の防止を目的としているという。

子どもの歩行中事故は10月に増加

歩行者としての交通事故の被害者は、他年齢と比べて7歳が突出している。交通事故総合分析センター(ITARDA)の統計データ。

 上グラフを見てみよう。交通事故総合分析センター(ITARDA)のデータによると、歩行中の交通事故による死傷者数を年齢別に見ると、赤色で示した7歳児の死傷者数が際立って多いことがわかる。

小学1年生の月別死傷者数は10月が最も多い。交通事故総合分析センター(ITARDA)の統計データ。

 次に、上グラフで月別の死傷者数を見てみよう。幼稚園や保育園では、保護者もしくは園の送迎があるからか、青色で示した未就学児では、どの月でも赤色で示した小学1年生より死傷者数が少ない。小学1年生になると、一気に登下校中の死傷者数が多くなる。これは、小学生になると保護者の付き添いがなくなり、子どもだけで通学するようになることが原因だろう。中でも10月が最も多くなっている。

子どもの歩行中の交通事故は、14~18時の登下校中に集中している。交通事故総合分析センター(ITARDA)の統計データ。

 時間別の死傷者数を見てみると、小学生の下校時間にあたる14~18時台に68%の事故が発生していることがわかる。ITARDAによると、10月になると日照時間が短く夕暮れが早くなる。そのため、ドライバーの視界が悪くなり、横断中の子どもを見落とすなどして死傷者数が増加するのだという。

警官に見える「まもってトート」

まもってトートを肩にかけて横断歩道を渡る様子。

 ホンダは、そんな10月に発生しやすい子どもの交通事故を防止するため、反射材(リフレクター)で光るバッグ「まもってトート」の無料配布受付を開始した。

青色の下地に銀色と赤色のリフレクターがあしらわれている。赤色のリフレクターは、交通整理の誘導棒をイメージしている。

 まもってトートは、暗闇で光る警察官の制服を見ると、ハッとしてブレーキを踏みクルマの速度を落とすというドライバーの心理から着想したトートバッグ。写真を見ての通り、交通整理をする警察官の制服を模したデザインで、青色の下地に銀色と赤色のリフレクターが縫い付けられている。

リフレクターの反射が交通整理をする警察官のように見える。

 夕暮れ時や夜間にこのトートを持って子どもが横断歩道を渡っていると、クルマのヘッドライトの光に反射して、まるで警察官が立っているように見えるというわけだ。

 上動画はまもってトートのコンセプトムービー。子どもがトートを持って横断歩道を渡る様子を昼と夜で比較した動画で、このトートの効果が見てとれる。真っ暗な中でリフレクターが反射すると、確かに警察官が3人並んで立っているように見えるから面白い。

子どもを事故から守る3つの約束

 同社はさらに、このキャンペーンの特設サイトで、子どもを交通事故から守るために、保護者から子どもへと伝える「3つの約束」をまとめている。その内容は以下の通り。

 1. 歩いていて、急に道路の真ん中へ飛び出さない。
   公園や建物から外に出るときはいったん止まろう。
  
  ※12歳以下の歩行者事故の原因で1番多いのが「飛び出し」である。

 2. 交差点を渡る前に信号をちゃんと見ること。
   渡る前に「青の点滅」を見たら止まろう。

  ※12歳以下の歩行者事故の原因で2番目に多いのが「信号無視」である。

 3. 左右がよく見えない交差点では止まって、よく見て、クルマやバイクが来ていなかったら渡ろう。

  ※12歳以下の自転車事故の原因で1番多いのが「安全不確認」である。

 子どもの歩行中の交通事故が10月に増加する傾向は例年続いている。これを減少させるためには、リフレクターで視認性をアップさせることはもちろん、子ども自身が危険な箇所を理解できるように安全指導することが重要だ。さらに、ドライバーも夕暮れ時に事故が多くなることを理解し、早めにヘッドライトを点灯したり、通学路付近では走行速度を落とすなど、小学生の存在を意識した運転をして欲しい。まもってトートの無料配布は同社特設サイトにて10月5日まで応募を受け付け。申し込み多数の場合は抽選になるという。

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応募はこちら!(1月5日まで)
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