クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

Cars

最終更新日:2018.06.01 公開日:2018.06.01

「富士SUPER TEC 24時間レース」、決勝は明日6月2日15時から

富士スピードウェイの夜間走行の様子。TGRコーナー(第1コーナー)からホームストレート方向を見て撮影されたもの。画像提供:富士スピードウェイ

 日本ではレースといえば、F1に代表されるスプリント系の人気が高いが、欧米では耐久レースの人気も非常に高い。トラブルなどが発生してもピットまで何とかたどり着き、そしてなんとしてでも最後まで走り抜く、というサバイバルなところが耐久レースの魅力のひとつといわれる。実際、ル・マン24時間レースなど、世界的な知名度を誇る24時間レースは複数ある。

 そんな24時間レースは日本ではここしばらく開催されていなかったのだが、耐久レースの国内トップカテゴリーであるスーパー耐久シリーズ(S耐)に、24時間レースが10年ぶりに復活。「富士SUPER TEC 24時間レース」が、いよいよ6月2日(土)15時から決勝スタートとなる。

 「富士SUPER TEC」は長い歴史を持つ耐久レースの1戦で、昨年は10時間で開催された。それが、2018年は一気に2倍以上となる。各チームのドライバーは3~6名の体制で参戦でき、最上位のST-XからST-5まで全8クラス合わせて50チームが参戦。

 予選は6月1日(金)に行われ、12時から14時50分まで、40分ずつ、4回に分けて行われる。そして、2日15時から決勝がスタートし、3日(日)15時のゴールに向かって、走り続けるのである。

夜間のピットレーンの様子。画像提供:富士スピードウェイ

メインストレートのメインスタンド前付近での夜間走行の様子。テストのため、観客はいない。画像提供:富士スピードウェイ

→ 次ページ:
多数の国産車が24時間を戦う!

街で見かけるあのクルマたちが多数参戦!

最上位のST-Xクラスに参戦する、ENDLESS SPORTSの3号車「ENDLESS GT-R」。長らくS耐に参戦しているトップチームで、日産「R35型GT-R」のNISMOが手がけたGT3マシンで参戦。画像提供:富士スピードウェイ

 S耐の魅力は、国内外の市販車をベースとしたレーシングカーが参戦すること。しかも、スーパーカークラスから街で見かけるコンパクトカーまで、つまりは多くの人が乗っているクルマも一緒に戦っているのだ。

 今回の24時間レースの最上位ST-Xクラスに参戦するスーパーカーを例に挙げると、日産「R35型GT-R NISMO GT3」、レクサス「RC F GT3」、アウディ「R8 LMS GT3」、ポルシェ「911 GT3R」の4車種全7台。ちなみにこの4車種に共通するGT3とはFIA(国際自動車連盟)が定めるレース車両のカテゴリーを意味する。世界中で大変な人気があり、多くのメーカーがレース用としてGT3マシンを製造している。

 そしてそれ以外のクラスにも人気国産車種が目白押しだ。トヨタ「86」、ホンダ「シビック タイプR」、日産「フェアレディZ」、マツダ「ロードスター」、スバル「WRX STI」、三菱「ランサーエボリューションX」などなど、国内メーカーのスポーツカーがこぞって参戦しているのだ。

 そしてコンパクトカーが参戦するのが最も下のST-5クラス。ここでは、ホンダ「フィット」とマツダ「デミオ」(および「ロードスター」)が熱い戦いを繰り広げている。

TEAM YAMATOのホンダ「フィット 3 RS」67号車。同チームは年間参戦をしているのだが、今回の24時間レースにはエントリーしていない。あまりにも苛酷なレースなので特殊扱いの1戦となっており、参戦しないチームもあれば、この1戦だけスポット参戦するチームもある。画像は、スポーツランドSUGOで開催された2018年の第2戦にて撮影された。今回の24時間レースには、「フィット」は4台エントリーしている。画像提供:スーパー耐久機構

→ 次ページ:
24時間レースのため富士スピードウェイも強化!

24時間対応のため新規導入された設備!

 夜間走行に備えて導入されたのが、LEDパネル型信号機。昼間なら、コースマーシャルがドライバーに前方で事故が発生しているなどの合図を送る場合、決められたカラーや模様のフラッグを振るわけだが、夜間のため、サーキットはほとんど真っ暗。ヘッドライトだけを頼りに最高で時速250km以上で走るわけで、どうしても視認性が低くなってしまう。そこで、それを補うべく導入されたのがこのLEDパネル型信号機だ。

 さらに、24時間の走行データを計測するため、計時システムも一新された。一画面で情報量を多くし、同時に見やすさも考慮した新型計時モニターが導入された。

LEDパネル型信号機のイメージ。画像提供:富士スピードウェイ

もちろん当日券もあり! まだ観戦できる!!

 すでに本日6月1日から予選が始まっているが、明日の決勝から観戦したいという人には、当日観戦券5800円(税込)もある。ピットウォークやグリッドウォークに参加が可能なパドックパスは別売りで8000円(税込)。また、クルマでの来場の場合は、駐車券2000円(税込)が必要だ。

 土曜日から日曜日にかけてはキャンプヴィレッジでのキャンプやバーベキューも可能だが、残何ながらこちらの専用チケットはすでに完売した。

キャンプやバーベキューの様子。画像提供:富士スピードウェイ

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(1月5日まで)
応募はこちら!(1月5日まで)