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クルマ最終更新日:2018.05.24 公開日:2018.05.24

スーパーカーショー in 東京ドームシティ

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 2018年3月11日(日)、少し早い春の陽気に包まれた中で東京ドームシティ「スーパーカー・フェスティバル in 東京ドームシティ」と題したイベントが開催された。かつてのスーパーカーブーム以来、実に40年ぶりに復活したイベントに参加・協力した筆者の目線でその様子をレポートする。

実に40年ぶりとなる開催

 1970年代後半に漫画「サーキットの狼」を発端として巻き起こったスーパーカーブームを覚えている方も多いのではないだろうか。当時は週末になれば、各地のイベントホールでスーパーカーショーと題した展示会が開催され、カメラを首からぶら下げた少年や親子連れで会場は大いに賑わった。当時の後楽園ゆうえんち(現在の東京ドームシティアトラクションズ)もその例に漏れず、イベント会場のひとつとなっていたのが思い出される。

 それから約40年の時を経て、同じこの場所でスーパーカーの展示会が開催されることとなった。展示された車や会場のアトラクション、来場者のファッションは時代とともに大きく様変わりしたものの、人々のスーパーカーに対する熱気は変わっておらず、昔を知っている者としては懐かしさと嬉しさがこみ上げてきた。

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スーパーカーがズラリと集結する様子は、40年前と同じように人々の心を掻き立てる。

エキゾチックな車40台が大集結!

 今回会場となったのは「東京ドーム」と「東京ドームシティアトラクションズ(旧後楽園ゆうえんち)」の境界にあたる場所。スーパーカークラブジャパン(SCJ)という愛好家サークルの所有車を中心に、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレン、ポルシェなど色とりどりのエキゾチックな車が40台ほど集結した。

 東京ドームの印象的なシルエットをバックにスーパーカーが佇む姿はまさに圧巻。また、展示するだけでなく、主催者や車両オーナーによるトークショーなども開催され、日頃聞けないオーナーの生の声に来場者も興味津々といった様子だった。

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イベントのピークとなった14時頃に行われた、車両オーナーによるトークショーの様子。

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イベントの舞台裏では思いがけない自体が?

イベントの舞台裏をチラリと紹介すると…

 筆者はスーパーカークラブジャパン(SCJ)という愛好家サークルに所属しており、今回のイベントでは展示車両提供も行ったので、ここで少しだけ舞台裏のエピソードも紹介したい。

 東京ドームシティでイベントを開催するにあたっては、当日の開催ギリギリまでさまざまな調整が行われた。普段は車両が入るはずのない場所で展示を行うため、まずは警備会社を含めて綿密な事前打ち合わせが繰り返されたとのこと。東京ドームシティという場所柄、制約事項が多く車を配置するための目印を事前にマーキングすることも許可されなかったという。そのため、3月初旬ではまだ日が昇っていない朝5時にスタッフが現地入り。50mの巻尺と養生テープを片手に40台分のバミリ(床へのマーキング)を行った。

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こちらはイベント直前まで推敲が重ねられたという配置図面。

 ようやく配置のためのバミリを終えたのが朝7時頃。まずは待機用の駐車場に続々とスーパーカーが集結した。この駐車場はなんと、普段は東京ドームを本拠地とする読売巨人軍の選手用として使われている場所。ここに車を止めているだけで、プロ野球選手になったような気分が少し味わえた気がする。

展示場所への車両配置が無事完了!

 そして朝7時半。いよいよ展示場所への車両配置が始まった。場内の移動にあたっては、5台を一枠として、1台につき1人の警備員や誘導スタッフが配備されるという厳重なガードぶり。人々が来場し始める8時半までに、なんとかギリギリで時間内に40台全てを配置することができた。

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早朝からの綿密な準備の末、普段は車が置かれるはずのないエリアにスーパーカーがズラリと並んだ。

イベントを終えた黄昏時に…

 朝から40年ぶりの熱気に包まれたイベントも、黄昏時の17時になると閉幕を迎えた。遊園地のアトラクションにネオンが灯り始め、イルミネーションと誘導灯の明かりに導かれながら、一台、また一台とスーパーカーたちが動かない展示物から本物の車へと戻っていく。40年の歳月を経て、後楽園球場は東京ドームになり、遊園地の名称も大きく変わった。しかし、スーパーカーを目にした瞬間の興奮は変わることはなかった。それが感じられただけでも胸躍ったイベントであり、参加・協力できたことに喜びを感じることができた。

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絶叫マシンを背景に咆哮を轟かせて退場していくランボルギーニ。

2018年5月24日(雨輝・山里 真元)

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