クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

Cars

最終更新日:2017.06.16 公開日:2017.06.16

電動ハイブリッドバイク。 折りたたみ式ペダル付き

170615-2-1.jpg

© glafit

 和歌山県を拠点とする企業glafit(グラフィット)が、ペダル付き電動バイク「glafitバイクGFR-01」を発表した。6月初めに、サポート支援によって製品化を目指すクラウドファンディングで予約を募ったところ3日で完売し、追加販売をリクエストする電話が鳴りやまないほどの人気であるという。

1台で3つの走行モード

170615-2-2.jpg

© glafit

 「グラフィット バイク」は、自転車のようにペダルを漕いで走ったり、人力とモーターの力の両方を使って走ったり、もちろん純粋にモーターだけで走ることもできる電動バイクである。1台で3つの走り方ができるユニークな乗り物だ(あくまでも電動バイクなので、自転車モードで走る場合も原付扱いであり、公道では免許やヘルメットが必要)。

自転車モード 通常の自転車と同じようにペダルをつかって走行する。

ハイブリッド走行モード ペダルと電動モーターの両方を使っての走行。電動アシスト自転車と違う点は、モーターによるペダルのアシストではなく、モーターのパワーとペダルを漕ぐ足、それぞれの力で前進する。

電動バイクモード ハンドルにスロットルが付いており、バイクと同じように走行が可能。

170615-2-3.jpg

© glafit

→ 次ページ:
新しい通勤用乗り物?

折りたためるコンパクトさと電動の気軽さ

 いわゆるモペッドと呼ばれる、ペダル付き小型バイクは今までにもあった。グラフィット バイクの新しい点は、折りたたみのできるコンパクトさと、ガソリンではなく、家庭用コンセントで気軽に充電できる電動エネルギーを動力としている点にある。

 工具を使わないで車体を簡単に折りたたむことができ、職場や家などにコンパクトに収納できる。約18kgの重量は、通常の原付バイク(約70kg)と比較して1/3以下の軽さに抑えてあり、持ち運びが楽ちんなのだ。

170615-2-4.jpg

折りたたむと電車でも持ち運びできるサイズだ。© glafit

 充電は付属の専用充電器をバイク本体に差すか、電池を取り出して家庭用コンセントに繋ぐだけ。充電時間4~5時間で満タンになる。10円以下の充電コストで約45km走行可能だそうで、燃費もよく、モーターが電動なので静音性にも優れている。

 自転車通勤者の夏に汗だくになってしまう問題を解消してくれたり、仕事後に飲んだ時には折りたたんで電車やタクシーで持ち帰れること、駐車場に場所をとらないことなど、グラフィット バイクは通勤の新たな手段としても活躍しそうだ。

170615-2-5.jpg

タクシーのトランクにもすんなり入る。© glafit

→ 次ページ:
自転車+バイクに強いメーカーのこだわり

自転車とバイク両分野の経験の結晶品

 グラフィット バイクは、「人々の移動をもっと便利で、快適で、楽しいものにする」というコンセプトのもと、2年の開発期間を経て発表された。15年以上自動車とバイク両方の分野の関連用品の企画・製造に取り組んできたグラフィット社の経験と自由な発想がつぎ込まれた作品である。

グラフィット バイクの紹介動画

 そのこだわりは、全天候で安定した制動力を発揮するディスクブレーキ、指紋認証システムで解錠する防犯性も考慮されたキーレスの鍵、スマートフォンを充電しながら移動できる「USBポート」といったオプションなどにも表れている。

170615-2-5-1.jpg

ディスクブレーキを搭載。© glafit

 色は、スーパーブラック、ホワイトツートン、ファッションカーキ、ミカンオレンジの4種類があり、値段は税込み127,500円。6月12日から11月納品予定で595台の追加予約を受け付けているので、欲しい人は早めの注文をおススメする。

170615-2-6.jpg

グラフィット バイクのスペック

車両形式 GFR-01
全長 1250mm
全幅 590mm
全高 1050mm
軸間距離 900mm
折りたたみ時の全長 710mm
折りたたみ時の全幅 395mm
折りたたみ時の全高 620mm
重量(バッテリー装着時) 約18kg
電動走行距離 約45km
出力 0.26kw
最高速度 33km/h(EVモードの場合)
バッテリー種類 リチウムイオンバッテリー
バッテリー電圧 36V
バッテリー容量 10.2Ah
充電時間 約4~5時間
駆動方式 チェーン
タイヤサイズ 14 x 2.125
制動装置形式 ディスクブレーキ
乗車定員 1名

注意:グラフィット バイクの走行には、① ナンバー登録 ② 自賠責保険への加入 ③ ヘルメットの着用 ④ 歩道ではなく車道での走行 ⑤ 公道での運転には第一種原動機付自転車を運転できる免許が必要である。

参考資料:grafit社プレスリリース

2017年6月16日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

外部リンク

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(10月31日まで)
応募はこちら!(10月31日まで)