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クルマ最終更新日:2017.04.07 公開日:2017.04.07

【モーターサイクルショー2017】普通自動車免許で運転できるトライク&サイドカー付きバイク!

 トライク(3輪車)は車両分類としてはバイクに含まれ、車庫証明や取得税が不要である。しかし、道交法的にはクルマと同等の扱いとなっており、普通自動車免許で運転可能だ(ただし3輪車ではあっても、左右の2輪の間隔が460mm未満の「特定2輪」に分類される車種は普通自動車免許では運転不可)。

 3月24日から26日まで東京ビッグサイトで開催された第44回 東京モーターサイクルショーでも、そうしたトライクが複数出展されていたので、紹介しよう。

ハーレー・ダビッドソンは2種類のトライクを展示

 大排気量の大型アメリカン・バイクの代名詞的存在であるハーレー・ダビッドソン。その日本法人ハーレー・ダビッドソン・ジャパンは、トライクを2車種出展した。どちらも1745ccという普通車並みの排気量のエンジンを搭載するが、同社はエンジンのスペックに関して最大トルクのみを表示するというスタンスを通しており、そのため最高出力の表示はない。

TRI GLIDE ULTRA

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全長2670mm×全幅1390mm×全高1430mm、ホイールベース1670mm、車重560kg。最大トルク151N・m/3250rpm。価格438万7600円(税込)から。

FREEWHEELER

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全長2615mm×全幅1405mm×全高1150mm、ホイールベース1670mm、車重507kg。最大トルク150N・m/3250rpm。価格357万2000円(税込)から。

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国内の専門店のオリジナルトライクを紹介!

サクマエンジニアリングのオリジナルトライクたち

 ユーザーが持ち込んだバイクのエンジンなどを使って、同社オリジナルのトライクやサイドカーに改造してくれるのが、サクマエンジニアリングだ(そのため、スペックにエンジンの排気量などはない)。複数のトライクやサイドカーを展示していた。

GL1800トライク

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同社で人気の2人乗りトライクのモデル。全長2800mm×全幅1480mm×全高1450mm、ホイールベース1914mm。(乾燥)重量555kg。改造費用は、2011年6月17日以前に製造されたバイクをベースとする場合は176万1900円(税別)から。同年以降のバイクの場合は192万3800円(税別)から。

HDトライクサイクルフェンダー

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2人乗りトライク。全長2480mm×全幅1550mm×全高1170mm、ホイールベース1840mm。(乾燥)重量470kg。改造費用は11年6月17日以前のバイクがベースなら165万6900円(税別)から。同年以降のバイクの場合は197万8800円(税別)から。

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長大排気量トライク&後2輪駆動サイドカー

BOSS HOSSの超大排気量6200ccトライク

 前ページで紹介したサクマエンジニアリングブースで展示されていたのが、米BOSS HOSS MOTORCYCLEの日本法人であるボスホスサイクルジャパンが出展した「LS445-Gangsta」。排気量6200cc、600N・mを超えるビッグ・トルクが強烈なエンジン、3.5mを超える全長、最大総重量は970kgと、桁外れのスペックが特徴の1台だ。

LS445-Gangsta

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全長3505mm×全幅1524mm×全高1230mm、ホイールベース2159mm。(乾燥)重量680.4kg。エンジン排気量6200cc、最高出力331.8kW、最大トルク603.3N・m/4750rpm。

普通自動車免許で運転可能なウラル・ジャパンのサイドカー付きバイク

 サイドカー付きバイクも同じ3輪車ではあるが、サイドカーを取り外してしまえばバイクになってしまうことから、運転には自動二輪免許が必要だ。

 しかし、正規輸入代理店のウラル・ジャパンが扱うロシア唯一のバイクメーカー・ウラル社製「GEAR UP SAHARA(ギアアップ・サハラ)」は、サイドカー側の車輪も駆動する2WDとなっており、サイドカーを外すことが機構上できないことからトライクと同様の扱いとなり、普通自動車免許で運転可能だ。

 なおウラルは、第二次大戦時の旧ソ連時代に、敵国であるドイツから密輸したBMWのバイクをリバースエンジニアリングして軍用バイクを開発・生産するところからスタートしたメーカーだ(1992年の旧ソ連の崩壊と同時に自由市場に参入した)。SAHARAを初めとする現行車種はどれも、長らく踏襲しているミリタリー用途を彷彿とさせる無骨なデザインとカラーリングが採用されている。

GEAR UP SAHARA

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全長2510mm×全幅1615mm×全高1380mm、(乾燥)重量330kg。エンジン排気量749cc、最高出力30.6kW/5500rpm、最大トルク42N・m/4300rpm。価格235万円(税込)から。

 なお実際にトライクなどに乗る際は、ヘルメットなしで運転することは可能だ。しかし、バイク同様にライダーの身体がむき出しであることは間違いなく、速度の出た状態で事故に遭えば身体が投げ出されてしまう確率も高い。なので、「道交法的に大丈夫なんだから」という考えではなく、自分自身や家族のためにもヘルメットを自主的に着用して運転していただきたいところである。

2017年4月7日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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