クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

クルマ最終更新日:2016.12.17 公開日:2016.12.17

フェラーリ日本上陸50周年10台限定モデル、早くも完売!

np161214-03-01.jpg

 フェラーリは12月13日、国立新美術館で開催した日本進出50周年記念式典において、わずか10台という超限定モデルの「J50」を発表した。

 「J50」は「488スパイダー」をベースに完全新設計のボディワークとなっており、1970年代から80年代に人気を博したフェラーリのロードカーをイメージさせるタルガボディスタイルの2シーター・ロードスターだ。

 同社のスペシャルプロジェクト部門によって開発され、マラネロのフェラーリ・スタイリングセンターチームによって設計された。フェラーリ伝統の精神、”フォーリ・セリエ”に従い、10台は1台1台がオーナーのリクエストに合わせてテーラー・メイドで仕上げられることになっている。

→ 次ページ:
エンジンについて迫る!

エンジンは「488スパイダー」の3.9LV8をパワーアップ!

 エンジンは、2016年のインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー(UKPIメディア&イベンツ社主催)で総合優勝に輝いた、「488スパイダー」や「488GTB」に搭載されているV8気筒3.9Lエンジンがベースとなる。出力を20CV(CVはイタリア語で馬力を表す単位)アップして、690CVにしたスペシャルバージョンが、ミッド・リアマウントで搭載される。

 ちなみに最高速度に関しては、推測となるが、ベース車両の「488スパイダー」が時速325km以上であることから、エンジンの出力がアップしている分、車両重量が増えていないのであれば、それ以上の速度が出る可能性がある。

 なお、「488スパイダー」のそのほかのパフォーマンスは時速0-100kmが3.0秒、同0-200kmが8.7秒。0-400mに要するタイムは10.55秒で、0-1000mは18.9秒となっている。

 そのほかの主要スペックやエンジン性能に関しては、テーラー・メイドであることもあり、ボディカラーがどのようなバリエーションがあるかも含めて非公表となっている。

np161214-03-02.jpg

「488スパイダー」。フェラーリ・ジャパン公式サイトより。

→ 次ページ:
そのほか「J50」の特徴について迫る!

判明している「J50」の特徴はこれだ!

 車体に関して判明している要素(デザインを除く)をリリースからまとめてみると、以下の通り。

●ヘッドライトはフルLED
●2基のラジエターは接近して搭載されている
●エンジンカバーは透明ポリカーボネート製
●リア・ディフューザーはジェットエンジンのアフターバーナーからヒントを得たエクストラクターシェイプを採用
●鍛造アルミホイールは20インチ、「J50」専用設計
●カーボンファイバー製の硬質タルガトップは、シート後方に収納可能な二分割式
●スポーツシートは特別なトリムとなっており、リアのエンジンフードのアウトライン・デザインを採用
●発表会で展示された「J50」は、スペシャル仕様の3レイヤー・レッド塗装
●発表会で展示された「J50」のインテリアは、ブラックをベースにレッドを配したファインレザーおよびアルカンターラ仕上げ

np161214-03-03.jpg

「J50」のサイドビュー。「488スパイダー」らしさが残る部分もあるが、ほぼ別物といえるデザイン。

→ 次ページ:
そのほか「J50」の特徴について迫る!

デザインに関する特徴

●きわめて低いフォルムのロードスターを実現するため、ウィンドウスクリーン上端から後方に向かって下降するサイドウィンドウのカットラインと、低く抑えられたノーズから立ち上がってドア後方のエアインテークへと溶け込む黒いスウェッジライン(分割線)の2本の相互作用で、ボディ側面のダイナミズムを強調
●「ヘルメットバイザー」効果を生むウィンドウ・グラフィックは、1950年代までさかのぼる、フェラーリのオープンコンペティション・バルケッタをイメージさせるデザイン

np161214-03-04.jpg

「J50」の上方からの眺め。新しくあると同時に、往年のフェラーリらしい雰囲気も感じられるデザインであることがわかる。

●側面のスウェッジラインは、「GTO」、「F40」、「F50」などで採用されいている、フェラーリで馴染みのあるスタイリング手法を新解釈したもの。
●スウェッジラインはフロントにおいてヒザ下の高さになっており、これによりベルトラインの位置を通常よりもはるかに低く設定したような印象を与え、バルケッタであることをアピールするキーポイントとしている
●フェラーリのミッドシップ・スーパースポーツならではの力感を際立たせるため、ボンネットセクションは中央部をより低くし、左右のホイールアーチの盛り上がりを強調している
●フロントの印象をコンパクトかつシャープにするため、ボンネットには2つのカーボンファイバー・エアチャンネルが設けられている
●フロントの印象をコンパクトかつシャープにすることで、フルLEDのヘッドライトの存在感を際立たせている

np161214-03-06.jpg

コックピット。日本上陸50周年を記念したモデルだが、左ハンドル。

→ 次ページ:
さらに「J50」のデザイン的な特徴について迫る!

さらにデザイン的な特徴

●2基のラジエターを接近して搭載することでフロントバンパーのデザインを「488スパイダー」から見直しており、その結果としてウィンドスクリーン上部のフレームが低くなり、エアロフォイル、さらにはリアスポイラーへの気流増加に貢献
●エンジンカバーは、搭乗者の頭部を保護する分割型のロールフープへと視覚的に延長させるため、左右が隆起した複雑なフォルムが採用されている
●ロールフープをつなぐブリッジとして装備されたエアロフォイルは、フェラーリの1960年代のスポーツプロトタイプの特徴的な機能とフォルムの再現を狙ったもの
●テール・セクションはグラフィックデザインテーマと3D要素を調和させたデザインで、ボディのワイド感を強調するため、高ダウンフォースウイング・プロファイル下のクワッド(4 灯式)テールライトデザインを採用
●エクストラクターシェイプのリア・ディフューザーは、ボディのパワフルなイメージを際立たせることを意図したもの

np161214-03-07.jpg

シート並びにロールフープなどを確認できる視点。

→ 次ページ:
車両価格は何と…!!

車両価格は3億円から3億6000万円!

 車両価格に関してフェラーリ・ジャパンに確認したところ、基本的には非公表ということで、250万~300万ユーロであるという(テーラー・メイドであるため、1台1台価格が異なる)。2016年12月半ばの為替レートだと、1ユーロが約120円なので、おおよそ3億~3億6000万円ということになる。

 また、すでに10台は完売しており、購入者は日本人かどうかは公表されていない(日本人のみが購入できるというわけではない)。

 ちなみにベース車両の「488スパイダー」は、3450万円(税込)だ(正規代理店コーンズでの価格)。首都圏でも都心から離れれば家が一軒購入できるような価格だが、「J50」は桁がさらにひとつ増えている。さすがはフェラーリというところだろうか。

 日本人オーナーがいるのかどうかは不明のため、国内で目撃できるかどうかはわからないが、もし一般道で「J50」を目撃できたら間違いなくラッキーといえそうだ。

2016年12月16日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

関連記事

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(6月2日まで)
応募はこちら!(6月2日まで)